Web制作・ビジネスの最近のブログ記事

あけましておめでとうございます。2011年は3月11日のあの大震災、原発のこと、さらに円高、欧州の経済不安、タイの洪水という我が国にとっても世界にとっても激動の一年となりました。日本のインターネットシーンでは、Facebookの台頭、スマートフォン(モバイル)シフトが急速に進んだ年だといえると思います。アルファサードにとっては、PowerCMS 3のリリース、DynamicMTMLのシックス・アパートへの譲渡など、いくつかのトピックがありました。

さて、2012年。いつまでも下向いていられない、僕たちアルファサードとしては、仕事を通じて、また昨年のキャンペーンの結果少なからず寄附できたように、結果を残すことで社会に貢献できるようこれまで以上に真摯に仕事に邁進したいと考えています。

今年もより一層のご支援、ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

さて、本題です。第9期上半期の期末会議で社内に向けてプレゼンした2012年のアルファサードの戦略キーワードは「Connect(コネクト)」でした。もちろん、「Connect=つなぐ」ってのは現在のWebが情報と情報、人と人をつなぐといった今やあたりまえになった事象を指す言葉ではありますが、ここでいうConnectはもうちょっとビジネスやしくみという面でのConnectを指します。 ※画像は会議のスライドの一コマです。

アルファサードは結局のところ、誰に、何を売っているのか?

12月はじめに書いたこのエントリーこの本よろしく「起承転結」の流れでご紹介してみたいと思います(非上場企業の戦略の話しなので数字や具体的に決定していることは書けないのではありますが...)。

起(コンセプト)

金を掘りに行く人たち(インターネット上での成功を目指すクライアント)にジーンズを提供するお店(パートナー/Web制作者)に対し、良質の商品(=製品)を供給し、ジーンズショップの運営ノウハウ(=技術サポート)を提供する。

上記は例え話ですね。そう、リーバイスの話しです(この話しの真偽は知らないんですけどね)。以下、改めて。

起(コンセプト)

インターネットにコンテンツを公開し、ビジネスしたい人(それを手伝う人=例:制作会社)に対して製品と技術サポートを提供する。

製品サポート、パートナーサポートをより充実させること、パートナー企業の利益向上に寄与出来るソリューション、サービスを投入すること。

サービスAとソフトウェアBをつないで(Connect)、"確実にあるが、決して大きくないニーズ"に応えるソリューションを提供する。
マーケットCとマーケットDでビジネスをしている人(会社)と人(会社)をつなぐ(Connect)。

売上げと利益目標を達成すること、及びパートナーの継続契約更新率目標を達成している。
そして、次期末(つまり10周年)を迎えられる目処、確信を得ている。

1月にリリース予定のPowerCMS SocialはCMSとソーシャルメディア、Zenbackというソリューション、Google Analysticsなどをつなぐ意味でConnectではあるのですが、こいつは実は本命? (本質?) ではありません。考えているのはその先、どちらかといえばもっとニッチなニーズに応えるものです(ごめんなさい、あんまりはっきりとしたこと書けてませんね。でも見ていてください。後で見たらきっと分かる筈です)。

僕は、常にアルファサードを「目から鱗」を提供できる会社でありたいと思っています。単に流行を追いかけたり他社の二番煎じをするようなそんな会社になりたくはありません。今年も「そう来たか!」というサプライズを業界に話題提供できるような、そんな1年にしたいと思っています。

改めまして、2012年。本年もよろしくお願いいたします。

P.S. "To be Professional."

会議の最後に社員のみんなにお願いをしました。3つ。うちひとつが"To be Professional."。プロになろうよ、といいたかったのですが単に横文字で格好つけた。僕がMT初めて触ったのって5年前。5年前は"MTわかりません"って言ってもそれで良かったけど、今"MTわかりません"っていったらどうですか? "ご冗談を..."みたいになるに決まってる。これだけ変化の激しい業界、世界にいるんだから会社に入った時や学生時代に勉強したかどうかなんていうスキルとか、どうでもいいし。会社にくる時点で"モバイルサイトはやったことないんですよ""インフラは専門じゃなくって"とか、どうでもいいよ。僕は何かにかこつけて経験者を高い給与で引っぱってくるつもりはないです。俺たちが学ぶし、俺が仕事を教えて行く。だから、君たちもそのつもりでこの一年一緒に頑張ってくれ、ということを伝えたかった。

そう、だから、お前たちにもね。今年も宜しくお願いするぜ!

昨日の続き。

ソーシャルシフト

※写真と本文は直接関係しません。現在読んでいるのでこの本のことについてはまた別エントリで書くかもしれません。

検索可能なオープンなコンテンツ

昨日のエントリでは、

ブログなど「タイトルのあるメディア」はTwitter、Facebookのような「タイトルの無いソーシャルメディア全盛時代」にも役割があります。

というようなことを書きました。

「タイトルのあるメディア」に加えて書けば、ブログは「検索されるコンテンツ」であるとも言えます。ウチの父親にとって、ブラウザを立ち上げた時に初期表示されるコンテンツはYahoo! Japanでしょう。たぶんこれは一生変わらない。新しいマシンを買ってあげたとしても、Yahoo! Japanが初期表示されるようにしてくれ、と言うんだと思います。

TwitterであれFacebookであれ、検索精度、検索機能がGoogle並みに進んでいて、タイトルのあるブログのようなコンテンツを投稿できるような機能があれば(もうひとつはデザインやマークアップの自由度ですがここではそれには触れません)それらを飲み込むこともできるとは思います。現状そうなっていないだけの話しですが(Facebookに「ノート」はありますが)。検索には「ドメイン」の価値も関係しているわけですし。

「タイトル」というキャッチコピーのチカラ

タイトルのあるコンテンツはシェアしやすい。「タイトル」というキャッチコピーの価値はまさにこれです。Twitterで僕がフォローしている コピーライッター @copy_writter さんのTweetが良くリツイートされていることからも分かる通り、良質なブログ記事タイトルはシェアのきっかけになります。統計とってないけど、FacebookでシェアされるコンテンツにはFacebookでの近況なんかではなく、外部のブログなんかのコンテンツがまだまだ多いんじゃないかと思うのです。これは、TwitterやFacebookでシェアされ伝播して行くコンテンツについてもその一次ソースは外部のブログ等のコンテンツであることを示します。その伝播する、TwitterやFacebookの最初のシェアが検索経由かクロスポストかはわからないですが、そういうまとまった考えをポストするのには現状のFacebookやTwitterは向いていない。昨日のポストで「タイトルはコピーライティング」と述べましたが、まとまった、それなりに価値のあるコンテンツにキャッチコピー(タイトル)をつけたものがブログ記事です。コピーの力をあなどってはいけない。

タイトルのあるメディア=構造化テキスト

また、ブログ記事についてはタイトルがあるだけではなく、見出しがありリンクがある。TwitterのひとつのつぶやきやFacebookのポストに対してこちらは「構造化テキスト」です。「構造化テキスト」は単なるテキストではありません。そしてこいつもまた検索精度や順位に影響を及ぼします。

ソーシャルでファンを増やしシンパシーを抱かせるきっかけとしてのブログ記事

現時点でのブログというメディアの価値はそういったところにあるのではないかと思いますが、人々のWebへの接点の軸足がTwitter、Facebookに移っていったとしても、そのTwitter、Facebook上でより多くの人とつながったり、ファンを増やしたりシンパシーを抱いてもらうためには結果として「価値のあるコンテンツ(現状のそれは、デザインもマークアップも含めたキャッチコピー付きの構造化テキスト)」が寄与しているのです。もちろん、デザインのファンになることもあるでしょう。現状ではブログや自社ドメインのサイトのデザイン表現の自由度にTwitterやFacebookは叶いません。

僕自身最近少し幅を広げてブログ記事を書くようになっているのですが、TwitterでのフォロアーやFacebookでのつながりやシェアされることがブログを書いていなかった頃より増えている気がします。Twitterが流行した時に「ブログは死んだわけではなく、Twitter等との共存や補完」という表現を使っていた人もいたと思いますが、Facebook、Twitterと共存、補完でもなくむしろFacebook、Twitterでのファンづくりやつながるためのブログの活用と考え方を切り替えてもいいと思います。

※コメント、トラックバックは死んだのかなぁ...とは思わなくもないけれど。

何となく腑に落ちたのです。Zenback プロダクトマネージャーの壽さんの話しを聞いていて。

Blog記事においては、タイトルがとても大切。

という話をされていたのです。僕もそれには同意します。ブログ記事書く時にタイトルが先にあって書くことよりもテキスト書き終えてからタイトル考えることのほうが多い。あるいは書き終えてからタイトル変える、見直す。で、その時に思ったのです。

TwitterとFacebookでの発言にはタイトルがない。

既に語られていることかもしれませんが、140文字であるとか実名制とかいうよりも、こちのほうが本質なんじゃないかなと思ったのです。タイトルがないことが発言の敷居を下げている。もちろんmixiなんかも(かつては日記、そしてコミュニティのスレッドが根強いのではありますが、コミュニティにしてもスレッドはまずタイトルありきです)今はTwitter的に発言流せるようになっていますが、基本日記にはタイトルがあります。ブログもしかり。

この、タイトルってのが重い。コピーライティングです。まとまった文章に適切なタイトルを付けて記事や日記として公開する。タイトル次第で反応が大きく変わってくる。

「AISAS」から「RSAE」へ

ソーシャルメディアのマーケティングモデル

「タイトルがない」がデフォルトのTwitterやFacebookによって何が変わったか。「AISAS」から「RSAE」へ(※「RSAE」ってのを真面目に提唱しようとしているわけではありません。そういうのは偉い人がやってくれたらいいし)。つまり、「AISAS」ってのは、『注目して、興味を持ったら検索して、購入したら、シェアする』みたいな話しです。2005年くらいの話しですかね。いわゆる「ブログ」全盛時代のモデルです。

Twitter/Facebookのような「タイトルのないソーシャル」時代では、「購買」の前に「シェア」しちゃう。買う前に「欲しい」の段階でシェアしちゃうわけです。

あー俺これ欲しい。いいね!

製品を購入した人が製品のレビューをじっくりブログに書くのではなく、「欲しい」と思った瞬間にシェアしてしまう。これが一番の変化じゃないのかなと思う。で、さらにマスメディアとネットメディアが逆転してしまう。「Twitterで話題の商品」とかいって、それがテレビで紹介されたりしてさらに伝播、シェア(共有)されていくのです。

ブログ/mixi/Tumblrは基本、「タイトル」を必要とするメディアです(でした)。タイトルの無いソーシャルメディアはどんどん人をせっかちにしていきます。購入前に「シェア」です。ソーシャルメディアのマーケティングモデルが変化している原因は「タイトルの無いメディア」、変化のポイントは、購買よりも先に「シェア」なんだ。でも「タイトルの必要なメディア」が無価値になったわけではなく、これらは「タイトルの無いソーシャルメディア全盛時代」にも役割があります。これについては、次回書きたいと思います。

※追記 : 書きました。

読了。正確には年末の全社会議での下期戦略の策定の際に読み返すので「読了」ではないけども。

感想としては、前半と後半が反対だったらもっと良かったのに、という不満は多少あるが、特に後半は参考になりましたよ。面白かった。リアルなストーリーはやはり面白い。

ストーリーとしての成長戦略

京都三条糸屋の娘(起)
姉は十六妹十四(承)
諸国大名は弓矢で殺す(転)
糸屋の娘は目で殺す(結)

戦略において「転」のことを本書では「キラーパス」(サッカーで得点に直接つながる相手の予測出来ない、ここ一番のパスのような)と呼んでいて、ここが、いわゆる「ツボ」と解いてます。

次に続く「転」はストーリーの核となる部分にあたります。「ヤマ」ともいわれ、ストーリーの中で最も盛り上がりを見せる部分です。糸屋の姉妹の話しをしているのかと思ったらいきなり諸国大名が登場して、弓矢で殺すという物騒な話が出てきます。このように、ストーリーの中で最も大きな転機を発揮し、読者が知らなかった事柄や想起を超える展開をすることによって関心や興味を引く部分となるのが「転」です。

各社にとってのキラーパスは、スターバックスでは「直営であり、チェーン展開ではない」こと、サウスウェスト航空では「ハブ空港を使わない」こと、アマゾンでは「倉庫と物流」。

考え抜かれた戦略はむしろ「何をしないか」「誰に好かれない(嫌われる)か」といったところに注目しています。スターバックスでは「第三の場所(家庭でも職場でもないもうひとつの場所)」がコンセプト(起承転結の「起」)であり、そのためには紙コップ(カチャカチャと音を立てない)であり、禁煙であり、店員が「ポテトはいかがですか?」とは真逆の対応をとるための(つまり、騒がしくないのも「第三の場所」に必要なことで、短期的な利益追求と相反すること)→これを実現するためのキラーパスが「チェーンではなく、直営」というストーリーになるわけです。

他にも中古車買い取り専門の「ガリバー」の事例なんかが興味深い。「買い取り専門」直接販売はせずに同業対象のオークションに流すだけ(業界の常識では直接売って利ざやが稼げるのが一番オイシイのにあえてそれをしない→その代わりに展示スペースや倉庫や在庫が不要になる)とか。

フェラーリは需要を徹底的に読んで売れるだろうと思われる台数-1台を生産するという話とか(これはわりと有名な話だと思いますが)。

ウチの会社にとって12月は上期末でもあるので、期末の全社会議に向けてもう一度「戦略」の再定義をしようというきっかけになりました。俺たちの「キラーパス」はどこにあるのか。そこがポイントで、そこを熟考したいと改めて思うなど。

WebSigの件の話の続き。MTCafeに行っていたので参加出来なくて残念でしたけどスライドが公開されていますね。これ見るだけでも僕には充分熱いものが伝わってきます。

メンバーズさんくらいの規模の会社が「変わる」ってそう簡単じゃないですよね。徹底的に考え抜いたのでしょう。素晴らしい。

直接関係ないんですが、以下の話を読んだ時に感じたものと(違和感)通じるのですが(TBSの話じゃなくてSI業界の話です)、僕は常々「会社を大きくせずに、会社を強くする」と言っています。この業界で強くあり続けるためには変化は避けられないですよ。変化する時に個体が大きかったら変わりにくくなるんじゃないの? てのが違和感なんですよね。どうして大きくなろうとするんだろう(教えて偉い人)。

最近気になっている「脆弱な戦略」の例をもう一つ

僕が関係している受託ソフトウェア業界(SI業界)では、ここのところ、大型合併が多い。売上3,000億クラブ、5,000億クラブ、などという自動車業界の様な話も聞く。

合併時のコメントを見ると
「受託ソフトウェア業界は競争がシビアになってきたので、体力がある大企業しか生き残れない。生き残るために合併する」
というようなものが多い。

でも、「大きいことは生き残りに有利である」というのは、あまりにも脆弱なロジックだと思う。

別に小さくなるって、人員削減して(敢えてリストラとは書かない)小さくなるとか事業所廃止してとかを指しているのではないです。変化する時は組織がコンパクトな方がやりやすい。むしろ合併より会社を分割して、事業単位を小さくしてそのユニット単位で違う方向へガラッと変化していく、新しく進みたい方向へ舵を切って行く、みたいなのがいいんじゃないかな、と思うのです。まぁ、僕は零細Web事業者で当事者ではないので本当のところはわかりませんが。

組織の最小単位は1名です。「Web屋やめてラーメン屋始めました」ってのは極端な例ですが、これは、できる。できますよね。「夫婦2名でやっているデザインプロダクション廃業して喫茶店始めました」これも、できますよね。

確かに資本力、資金力なんかの体力があれば会社は簡単にはつぶれません。赤字だろうと資金があるうちは会社は潰れない(逆に黒字でも資金がショートすれば潰れます)。でも、会社が存続するってのはただひとつ「持続して利益を出し続ける」これしかありません。

従来型の仕事のスタイルで1年2年で立ち行かなくなるってことはさすがにないと思いますが、今Web/ITは変化を続ける小さな会社の時代」なんじゃないかなって思います。

ウチの会社も今期、来年、変化しようと全力で取り組んでいます。アルファサードの戦略が「思わず人に話したくなるような面白いストーリー」なのかどうか、常に自問しながら走り続けて行きたいと思います。何だか年末のご挨拶みたいになっちゃいましたが、今年もまだまだ働きますよ!

スライドで紹介されていた書籍は、今読んでいるところです。また感想等書くかもしれません。

追記: http://twitter.com/#!/junnama/status/144381631573135361

スマホ、ソーシャルがトレンドならば"不景気"も"円高"もトレンドだと考えれば良い。景気高揚に寄与する、クライアントのコストダウンやクライアントの業績向上に寄与できるサービス・商材を提供できるようにシフトすれば良いだけ。 よって"不景気"は言い訳にならない。

先週の金曜日Six Apart Day 2012に参加してパートナーセッションをしてきました。翌日はMTユーザーの集まりであるMT Cafe Tokyoに参加してコードを書いて発表(コード書いてたのは僕くらいでしたが...)、そのまま第28回WebSig会議「2012年に向けたWeb受託企業の戦略」の2次会に参加してLightning Talkしてきました。SA dayとWebSigでは基本的に同じ話をしました。SA dayのほうが時間が長かったのでこちらではデモがありましたが。

スライドは以下です。

本当はWebSigの本編に最初は行くつもりだったのですが、Lightning Talkで話すこと、つまりは2012年の当社を考えている思考の中で「コミュニティのHubになる」がスライドのタイトルになっちゃったもので、そんな自分がMT Cafeのほうへいかなくてどうすんねん、みたいな。

当社は6月が決算期なので、期首には以下のような方針を立てて取り組み途中なわけですが、上期を総括しつつ後半戦の戦い方を考えている時に「あ、俺たちってHubやんな、コミュニティの。コミュニティに仕事持ってきたり支援したり依頼したり助けたり。」

要するに、ウチは受託中心からパートナー支援中心にシフトチェンジしつつある段階ということです。自分たちが受注して売上げ/利益をあげること中心からコミュニティやパートナーが潤うことで結果として当社もHappyになれるような、そういう姿に変化していく、ということなんですね。今年はMTに軸足をおきつつもCakePHPの勉強会に参加したりMTプラグインWordPressってのを書いたりしました。

来年はもう一歩進めて、コミュニティとコミュニティをつなぐHubみたいな存在になれないか、それって面白そうじゃない? ということを企んでいます。

俺たち、Hubです。触媒です。面白そうだと思ったら、声かけてください。

P.S. Twitterとかにも書いたけど、何かイベント後のレビュー記事とかみんな書かなくなってない? ブログを書かなくなってる気がする。それが良いかどうかはわかんないけども(僕は、書いていこうと思っていますが)。

プレスリリース・ドリブンは強者の戦略

一見、なるほど、と思ってしまうのだがそこに落とし穴があるのだよなたぶん。1年前「プレスリリース・ドリブン」という言葉よく使っていたのですが、そうやって考えて作った製品やソリューションが必ずしもヒットするわけではないのです。この取材に対するコメントではそういうこと言ってた(まだあれから1年てのが信じ難い)。

業種業態や何で食ってるかによって変わるだろうけども、アマゾンですよ? アマゾン。プレスリリースの先頭には「アマゾン、FooをBarしたBuzの提供を開始」って、アマゾンがつくのですよあの「アマゾン」が。そのインパクトや裏側に含まれるハロー効果を侮ることなかれ。

アマゾンだって最初からプレスリリース・ドリブンじゃなかった筈だ。ネームバリューもない1ベンチャーがそんな考え方でうまくいくかい? だいたいプレスリリースでウケるネタってのは今が旬なわけです。今が旬な時点で遅いんですよ。少なくともそこから作るわけなんですから、その時点で遅れてる。今、Facebookビジネスに参入ですか? それ、大手が力任せに量で勝負するビジネスならありかもしれませんが、弱者だったら少なくとも2-3年前にスタートしてないと成功できないと思う。

DynamicMTMLはどのように生まれたのか

先日譲渡のアナウンスをしたDynamicMTMLが生まれた経緯なのですが、あれ、「こういうものを作ろう」「こういうもの作って、こうできるようしたら面白くない?」とも考えていなれば、プレスリリースも考えてない。ただ、コードを書いている時にひらめいたのです。最初にアナウンスしたのが2010年3月なのでちょうど2010年の冬のできごとだったと思います。

あの時のことはまだ鮮明に覚えてるけど、MT5が出た時にとにかくダイナミックパブリッシング周りが変わっていてPHPのコードを大きく見直さなければならなくなったこともありPowerCMS(ver.2)の開発が遅れていたわけです。そんな中で「会員サイト」部分のコードを書き直している時に「ログイン状態と権限を見て権限があればデータを返す、という一連の処理を書いている時に「ここでなんらかの記法に従ってデータを加工したり分岐が出来るようにしたら面白いんじゃね?」→「記法考えてみよう」→「記法あるじゃん(MTML)」という流れで思考が進んでいって、それで何ができるかってのは後付けです。最初からフレームワークやテンプレートエンジンを作ろうとか考えてたわけじゃないし、ましてや携帯対応、スマホ、マルチデバイスなんて考えていたわけじゃない。「静的なファイルの中のMTMLを処理する」なんて、たいした技量がなくても出来るし事実どっかの連中が真似してるわけですが(←真似ている時点で遅いんですよすでに)DynamicMTMLはそこにとどまりません。そして結果としてMTのマルチデバイス対応のエンジンに採用されたわけだから、わかんないもんです。

http://twitter.com/#!/junnama/status/68323998626353152

顧客が欲しいと言ってるものをつくる、と、顧客が本当は欲しかったんだけどうまく説明できなかったものを先んじてつくる、には天地程の違いがあるってこと。目から鱗ってやつだよ。クリエイティブってさ。

Six Apart Dayの自分のセッションの後、金子さんから投げられた質問(次々と新しいものをリリースするけどどう考えてそうしているか)についてうまく答えられなかったというか、あの場でお話ししたことは本質ではないです(あそこでパーフェクトな回答が出来たらカッコいいんだろうけど)。

みんなにあてはまるわけではないかもしれないけれど、僕(や、当社)の場合、「目から鱗」はたいていプログラミング・ファーストで生まれている。僕らが日々起しているのは「小さなイノベーション」だけれども、それは意外とコーディングの現場から生まれたりするものかもしれません。

メディア系サイトのページ送りナビゲーション

地下鉄でiPhoneで読んでたんだ。記事自体は面白かったんだ。

でもすごくストレス感じた。だって駅に着いたときしか電波通じないわけです。つながった時にリンククリックしてページダウンロードして、駅間の移動中に読むわけです。

ところがところが、ページが無駄に分割されているのです。ダウンロードした1ページを読んだら、次のページへ移動しなきゃならない。ところがつながらないのです。次の駅まで。結果、7駅移動しなきゃ最後まで読めないんですよ1つの記事が。

そうなんだよ。ナローバンド環境でこそアクセシビリティ大切なんです。

先日のリクリ関西のセミナーでもしつこいくらい強調したけど、みんなレイアウトのことだけ考えてて速度のことを考慮してないんじゃないか?

グーグルが検索結果での順位付けの要因としてページ表示速度を考慮するようになったとはいえ、その影響は微少だと言われています。それでも、やはりユーザーのことを考えるとページ表示は快適なほうがいいですよね。

そこで、Webページ制作を依頼するときに、RFP(提案依頼書)や仕様として、ページ表示のパフォーマンスを含めるようにしませんか?

以下のエントリーなんかも参考にしよう。

私は Media Queries に関する技術的な欠陥を指摘するつもりです。欠陥のほとんどは、モバイルにおいてスピードはより重要であるという私の信念に基づくものです。

デスクトップ上でなら、より遅いウェブページを許容すると言っているわけではありません。モバイルはより多くの状況で使用される可能性があるということです。アクセス速度がより重要であったり(急いで仕事探している)、速度が最適化されない環境(回線速度、デバイスの処理能力)といった場面です。

モバイル向けのデザインをするとき、パフォーマンスは重要な考慮事項です。

メディア系のサイトがページ分割しているのは媒体資料としてトラフィックを多く見せるためだろうけど(決して容量の問題ではないはず)、広告や関連記事へのリンクよりも「今俺はコンテンツを読みたいんだ」

ナローバンドは考えなくていい? なくなる? いや、なくならない。今までつながらなかった場所がつながるようになるわけだから、過渡期とはいえ一時的に回線が遅いシーンってのは増えていきます。ビルの高層階でのWiFi、iモード通信、新幹線N700系の無線LAN(←こいつは最近殆ど使いものにならん)...

ということで、もう一度貼っておきます。レイアウトだけ考えてても駄目だと思うよ。

追記:インターネットなんだから、日本だけの事情を考えていればいいってこともない。この視点も忘れないようにしないと、ね。

なぜ今、ブログなのか

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2003年から会社をはじめて2004年に初めてブログを書いた。Niftyにアカウントがあったので当初はココログで、その後2006年にMTヘ移行。当初書きはじめたのは、まぁWebの仕事してるわけだし、書くことでどういう変化があるんだろうな、ということを見てみたかったのですね。

7年以上、途中あんまり書いていなかった時期もあったけど、ともかく続けて来て自分なりに自分にとっての「ブログ」ってものを考えてみた。きっかけは、これ。

変わりたい時、ブログを書く。書くことは、動くこと。

2004年は会社の一期目を何とか終えた頃、そして、2007年、丁度MT4が出てPowerCMSを出す直前、そしてリーマンショック後あたり、そして今。

象徴的なのは2007年、多分ブログがきっかけで東京のイベントに呼んでいただき(WebSig24/7公式ブログ: 第14回 アーカイブ - 写真切れてますよー)、あの時、あ、このビジネスは行けるんじゃね? という手応えを得てPowerCMSへと繋がっていく。PowerCMS以降のウチの会社は大きく変わっているから、結果的にこのブログが会社を変えたことになる。2007年4月なんて35エントリ書いてるんですよね。ただ、そのあたりのエントリって殆どコードネタ、プラグイン書いたり書いたり書きまくったりMTフレームワークについて調べたりMTのドキュメントやコード読んだり。

リーマンショック後も何だかんだと書いていた。一時的でも仕事が少なくなって書く時間ができたというのもあるかもしれないけれど、そういう時にやっぱり「動こう」と思っていたことは確かで、その時に結果的にPowerCMSの上位版へシフトするという決断をしたわけで、結果としてそのことでやっぱり会社も自分も変われてるんですよね。

今年の前半はブログは余り書いてないけどコード書きまくってた。GitHubの会社のアカウントにあるリポジトリ数は51。殆どが今年の前半に書いたものです。

ブログを書くってことは、動くことだと思うんですよね。色んな場所に出かけたり色んな人と会ったり、いろんな本を読んだり、考え抜いたり、コード書いたり。動いてないと、何かしていないと書けない。ネタがないもの。

なぜ今、ブログなのか

今、世界、日本の状況を見て、経済環境は確実に悪くなるよね、そう思いませんか?僕はそう思う。震災、原発、欧州経済、タイの洪水、良くなる材料が見あたらない。経済環境だけで済まないともいえるけど。そういう時に、止まってちゃ駄目だよねって思うんです。動かなきゃ、ジリ貧ですよ。そういう時は、動くことです。動かなきゃ。

他にも僕が属しているWebの世界では、スマホ普及(みんな持ってるんじゃないの? くらいの勢いだよね)、Twitter、Facebookなんかのソーシャルメディアの普及といった風に、こっちも変化していっている。良くなる/悪くなるってのとは別に、自ら動かないとこっちもジリ貧ですよ。

書くことによって自分の思考を整理するってこともあるし、気づきもある。反応を得ることで考えがまとまる、変わることもある。それがブログ。で、あれば、今ブログを書かなくてどうすんだ、みたいなことを思った雨の日の午後。

今日はアルファサード設立8周年です。一人で自宅でスタートした頃は今の状況は想像できませんでしたが、規模やいただけるお仕事のイメージだけは描いていた姿に近いものになってきたと感じています。これまでにお世話になった皆様、当社を選んでくださったクライアントの皆様、パートナーの皆様、そして社員の皆に改めて御礼をいいます。ありがとうございました。

制作会社を廃業?

いや、もちろん従来通り制作業務は続けるわけですが、本日会社のサイトのtitle要素の中から「制作会社」を外しました。これは、事業の軸足を弊社の技術、ソフトウェア、ソリューションを活用してWebで何かを作る、創る人、会社をサポートする会社へ移していくという意思の表現です。

Power CMS for MTver.3 リリースからスタートしたPower CMS for MTのパートナー制度ですが、お客さまが当社ではなくパートナー様へ直接相談したり、弊社へ問い合わせいただいたお客さまへパートナー様をご紹介したりといった事例が増えてきました。パートナー様間の情報共有にマイクロブログツールXtalkを使い、技術的な情報提供や質問にも迅速に答えるようにしています。

Webデザインや企画・設計主体、でもCMSの構築やセットアップも担当しなきゃならない、でも社内にエンジニアチームがない、といった会社や個人の方にとってのエンジニアチーム、プログラマという位置づけになること。これが新しいアルファサードという風に捉えていただければと思います。

あと、Power CMS for MTについては近々新しいリリースをします。こちらも今月22日で4周年。会社設立からの半分の期間、この製品を育てていることになります。

Something Different for the Best Web Solution を提供し続ける

Something Different for the Best Web Solution.

とはいえ、会社がこれまでと変わるのか、と言えば本質は変わっていないと考えています。当初からウェブアクセシビリティに力を入れていた、ということはデバイスやその人の状況に関わらずコンテンツにアクセスでき、利用できることにこだわってきたということです。それが今iPhoneやAndroidといったスマートフォンや iPad 等のタブレットに広がってきただけのこと。またHTML等のWeb技術がアプリや様々な端末で使われてきているということ。やることは本質的には変わらない。これからも、こういった課題に対して"何か、違うやり方"を提案できる会社であり続けたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

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