アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


8期終了。9期はパートナー様の支援に最も力を入れます。


公開日 : 2011-07-03 14:51:42


何というか、まとまりのない雑感まじりに第9期のことを少し。

先月30日は第8期末アルファサードの全社会議。大阪オフィスの内装工事の関係もあって、今回は久しぶりに東京オフィスでの実施となりました。会議では社内プレゼンタイムがあって、1.自分磨き手当(今年から付くようになった)の使いみち、2.共有したい仕事のノウハウ、3.業績向上、労働環境改善のための提案、というお題で全員(持ち時間)30分持ち時間で話をしました。

写真は会議風景じゃなくて大阪オフィス。順番に、ワークスペース、新しい椅子、サーバーラックとサーバー用の空調(家庭用のルームエアコンをサーバー室に付けた)、無線LANのアクセスポイント、会議室兼セミナールーム(LAN配線工事のためワークスペースの機材を一次退避)。

大阪オフィス 椅子 サーバーラック サーバー用の空調 無線LANのアクセスポイント 会議室兼セミナールーム

お題は人それぞれ、ホウレンソウの話からサーバー負荷の話、Perlのコードの話、サポート担当のw君からはMTのシステムログのエラーのみをメールで通知するという、実務に役立ちそうなプラグインの紹介なんかも。

続いてに新人の自己紹介(とはいえしっかり準備してきていてChrome ExtentionsからMTにポストするってのを披露してました)、最後に私からは来期に向けて3つのテーマで話をしました。

私が話したお題は3つ。

  • セキュリティの話をしよう
  • Power CMS for MT ver.3の話をしよう
  • 今期の業績と来期の話をしよう

昨今の情勢?を踏まえて今一度セキュアなコード、設定等を見直そうという話と、新しいPower CMSの話。そして今期戦略と来期の会社方針の話をしました。業績に関しては(本当に)おかげさまで8期続いての成長となりましたが、私自身は今年から来年にかけての景気感は楽観できないと感じています。より強く成長するために、会社の立ち位置、ポジショニング、力を入れるポイントをどこに置くか、というのが最後のプレゼンの内容になりました。

受託のWeb制作会社から「パートナーを支援する会社」へ

Power CMS for MTをリリースしてから間もなく4年になります。おかげさまで年間約100サイトに採用されるまでになりました。元々は制作会社としての制作フロー改善、CMS提供の顧客向けカスタマイズの延長として作り、メンテナンスしてきたわけですが、10名足らずの会社が年間100サイトを立ち上げられる筈もなく、ライセンスの多くは制作会社様やシステム会社様、デザイン会社様が自社のクライアントへの提案にPower CMS for MTを候補としていただいているということになります。

であれば、そろそろ設立以来ずっと続けてきた受託制作の会社から、パートナーをサポートする会社への転換を図ろう、と。おおざっぱに言えばこれが今期の方針になります(細かな戦略・目標はもっとあります個々人の役割や取り組み課題も色々とありますが)。ちなみに昨年は「アライアンス」でした。受託制作→アライアンス→パートナー支援をメインに、という流れですね。

新しいPower CMS for MTをどうするか

どうするか、といってもver.3の開発対象は既に決まっていましたから、ここで言うどうするか、は価格の話になります。値段を上げるか、下げるか、据え置くか、あるいはラインアップをどうするか、という点です。というのも、

  1. 3年半の間に、ユーザー数、エディション等バリエーションが増えすぎて選択(逆に言えば説明)が難しくなっている
  2. (表面上)似たような機能を付けた安価な"まがい物"が横行している
  3. 成功しているものは、ヘタにいじらない。但し、景気感が悪い時はマーケットの移動(上から下)が起こるから、我々のようなポジションの会社はむしろ上を向くべき

といった、下げるべき、上げるべき、据え置くべき、整理すべきといった様々な要因から価格や提供形態を考えていく必要があったのです。

導入するパートナーへの支援から価格を設定する

基本、結果は据え置きとしました。とはいえ、Standardエディションでは従来のMT別売り合計26万円→30万円になっています。逆にProfessional版は無制限ユーザーで72万円→60万円、Enterprise版は92万円→90万円というように微妙に違いはありますが(価格は税別)。

とはいえ、7月12の提供開始から9月末まではキャンペーン価格で、(20万円/40万円/80万円)これは明らかに「値下げ」ですが。

実は、価格を上げないが、下げもしない、という判断と同時に行った判断があります。それは、価格は変えないが、パートナー様の利益は確保する。それは、提供価格であり、サービスやサポートといった様々なメニューを用意することでした。

5万円のものを5万円で仕入れて5万円で売っても、当然ですが利益は出ません。あれも付けてこれも付けて5万円とか10万円ぽっきりとか言っても、導入する側からすればトータル予算がおさえられるだけで、利益が出るわけでもありません。だったらいっそのことWordPre(ry)で良くね? ということにも繋がりかねない。

詳細は諸事情あって書けない部分が多いのですが(真似ることしか能のない(ry))、7月13日のセミナーでそのあたりの詳細をお話させていただきます。対象となるのは、Web制作会社様、SI企業様、そして、SOHOの制作者様にもご利用いただけるメニューを用意しています。

新しいPower CMSにご興味がある人以外にも、Web制作の現場で「利益につながる」提案力、提案メニュー、商材をお探しの方に是非ご参加いただきたいと思います。

※東京オフィスもワークスペースの机椅子入れ替えて配線工事しました。会議当日は僕の誕生日祝いのサプライズもありまして、皆に感謝です。

東京オフィス 誕生祝い


このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ