アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


パンフレットをそのまま載せたようなコーポレートサイトに意味はあるか?


公開日 : 2008-05-08 08:33:30


意外と意味があるんじゃないか、というお話。

「パンフレットをそのまま載せたようなコーポレートサイトじゃ意味ないよね」ってな論調があって (どこにだよ) 、それはまぁ確かにそうだと思う一面があるんだけど、業種や規模やその他諸々の事情から無理にウェブでやらなくてもってこともあるだろうと思う。問合せが増えると効率の下がる業種業態もあるだろうし、例えばその場合は無理に「双方向」とか言わなくてもいいし。

何でこんなこと書いているかというと、コーポレートサイトのターゲットを考える時に意外と忘れがちなのが「身内」なんじゃないかな、ということを感じたから (自分の実感としても感じているから)。

サイトに限らずもちろんパンフレットでも良いが、会社案内を一生懸命見る人って誰だろう? と考えた時、お客はもちろん (お客はそんなに一生懸命見てくれんかもしれん) 、社員予備軍である応募者ってのが浮かぶよね。もう一歩進めて考えてみると、応募者には応募者の周囲の人たちがいて (家族、友人、恋人とか、恋人になる手前の人とか)、応募者はやがて社員になって、周囲の人も変化していって (家族が増えたり新しい恋人ができたり)、その人たちもサイトを見るだろう。場合によっては社員は「元社員」になって、転職先の採用担当者がサイトを見るかもしれん。

で、コーポレートサイトを作る時にターゲットは「顧客」「顧客予備軍」「応募者」「株主」くらいは考えることが多いのだけど「身内」と「身内の人の周囲の人たち」をメインターゲットとして作るっていう考え方もあると思う。

つまり、大真面目に「自己満足」のコーポレートサイトづくりということ。

# 余談だけど今オフィスの引っ越しを画策中で、ビルの大家とかも見るんだろうな、とか、あんまり普段考えないところに実はサイトのビジターがいて、そういう人々に対してアピールできるってのが意外と会社の強さにつながったりするんだ、という なんというかつぶやきのようなエントリーですが。



このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ