アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


謹賀新年。2013年は"新しいキーワードをつくる年"。


公開日 : 2013-01-01 00:00:00


新しい一年が始まります。あけましておめでとうございます。去年(2012年)をひと言でいうと「PowerCMSエバンジェリストとして全国(秋には海外も!)行脚の一年」といったところでしょうか。本当に色々仕事に追われた一年でした。

職業:PowerCMSエバンジェリスト

さて、一年前はこんなこと言ってました。基本、この考えに沿って一年動いてきたことになります。

10年目を迎えるにあたって、創業10年ということを少し考える

ソースは何? そんなに潰れるもんなのか? ってちょっと思ってた。僕の周りの人見てて(社長に限らず)そんなに潰れてる感じしないもの。で、ソースを当たってみた。

会社ベースの数字で、1年生存率79.6%。こんな感じじゃないのかな。そのまま計算すると10年生存は36%程。従業者4人以上の事業所のみを集計している。"という点と、個人事業を含めるともうちょっと下がる、という点を考慮する必要はあるが。全事業所(個人事業含む)では26%程度。

設立1年=40%
設立5年=15%
...

こういうこと言って脅しちゃだめだよ、と思う。その後2008年にリーマンショックとかあるので、そういうのも影響しているのだろうが、それ考えれば東日本大震災とか、不測の事態はいつやってきてもおかしくない。

で、新年のエントリにこんな話題を何で持ってきたかと言うと、今年でアルファサード10年目だからです。10年持続できるなんて当初はまったく考えていなかったけど、少しずつではあるが成長し続けて10年目。

受託のWeb制作系会社×中小企業は潰れにくい

10年め、PowerCMSはじめて5年につき、今のアルファサードを「受託のWeb制作系会社」と括ることはできないけれど、実は受託のWeb制作系会社って非常に潰れにくいんですよ。僕はそう思う。それも中小企業。ベンチャーと中小企業の一番の違いは中小企業(Web制作系会社)はリスクをとらない農耕型なのです。

受注があってはじめてリソースを投入する。そりゃコンペとか提案営業活動とかに人的リソースは必要だけど、本格的に人材投入したり外注費使うのって、受注した案件を進めるためのもの。先行投資して開発したサービスや商品が当たる、当たらないとか、そういうリスクをとらないわけです。

だから、そういう業種はめったに潰れない。回収不能な大規模案件が出るとか、変な投資に走るとか、身の丈に合わないことやっちゃうとか、そういうことしなければなかなか潰れない。ただ、景気に左右されるようなケースとかデフレ(下がる制作単価)の影響を受けている会社は少なからずあって、(特に大阪で)求人、面接とかすると少なからず「会社が潰れた」とか「事業撤退(Web制作から撤退)」とか「事業縮小(リストラ)」(で、転職活動している)といったケースが結構多い。メディアなんかでも何となく不景気な感じが漂うし、それはそういうものなのかもしれない。でも、今時流に乗ってるところ(ウチではなくて、例えばそれこそスマホアプリとかスマホサイトのフロントエンドとか中心のところとか)引く手あまただろうし、僕の周囲でもとても忙しくしている人が多い。規模が小さいということは業種転換しやすいということでもあるし、そういう意味で「受託のWeb制作系会社×中小企業」は潰れにくいのです(きっと)。

次の5年の新しいキーワードをつくる。リスクをとってチャレンジしよう。

1月から15人体制です。もうSOHOじゃないし。リスクを取らずにやってきたといっても10年やってりゃスタート直後のベンチャーなんかと比べれば動かせる資源も小さくない。5年間「受託のWeb制作系会社」→5年間「PowerCMSの会社」に転換してきたのがアルファサードの10年だけど、次の5年間、振り返った時に語れるキーワードをつくることが今年の一番の目標であり、決意を新たにしています。

ところで、10期上期の会議で社員に対して「会社の根っこ」の話しをしました。Web CMSてのは根っこではなく表面的なものです。根っこてのはアイデンティティというか遺伝子のようなもの。ここから外れたビジネスはできないんですよね。逆に言えば、そこから外れなければ商材は何だっていい。

アルファサードの根っこ

  • 前提はBtoB
  • 創るを造る(つくるためのものをつくる、PowerCMSもそう)
  • 複製する(デジタルコピーのメリットを活用できるビジネス)
  • つなげる(パートナーとビジネスする、パートナーの利益を考える)
  • ひろげる(自らがエバンジェリストとなって、ファンを増やす)
  • 積み上げる(長くお客さまの役に立つ、リピートオーダーにつなげる取り組み)

そこそこの規模で忙しく仕事してると新しいことにチャレンジすることが億劫になってくるし、そこを敢えてリスクをとってチャレンジするということこそ社長の仕事だと考えています。スピードもっと上げたい。今年はPowerCMSのサポートをより充実させること、新しい仲間の増えたチームを軌道に乗せることはもちろんですが、積極的に新しい製品・サービスを投入していくことも考えています。

もう、潰れない会社だけじゃ、つまらない。それで満足してないで、新しいことにちゃんとチャレンジしろよ、と自分に発破をかける新年一発目のエントリでした。今年もどうぞよろしくお願いします。



このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ