プログラミング・ファーストの勧め

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プレスリリース・ドリブンは強者の戦略

一見、なるほど、と思ってしまうのだがそこに落とし穴があるのだよなたぶん。1年前「プレスリリース・ドリブン」という言葉よく使っていたのですが、そうやって考えて作った製品やソリューションが必ずしもヒットするわけではないのです。この取材に対するコメントではそういうこと言ってた(まだあれから1年てのが信じ難い)。

業種業態や何で食ってるかによって変わるだろうけども、アマゾンですよ? アマゾン。プレスリリースの先頭には「アマゾン、FooをBarしたBuzの提供を開始」って、アマゾンがつくのですよあの「アマゾン」が。そのインパクトや裏側に含まれるハロー効果を侮ることなかれ。

アマゾンだって最初からプレスリリース・ドリブンじゃなかった筈だ。ネームバリューもない1ベンチャーがそんな考え方でうまくいくかい? だいたいプレスリリースでウケるネタってのは今が旬なわけです。今が旬な時点で遅いんですよ。少なくともそこから作るわけなんですから、その時点で遅れてる。今、Facebookビジネスに参入ですか? それ、大手が力任せに量で勝負するビジネスならありかもしれませんが、弱者だったら少なくとも2-3年前にスタートしてないと成功できないと思う。

DynamicMTMLはどのように生まれたのか

先日譲渡のアナウンスをしたDynamicMTMLが生まれた経緯なのですが、あれ、「こういうものを作ろう」「こういうもの作って、こうできるようしたら面白くない?」とも考えていなれば、プレスリリースも考えてない。ただ、コードを書いている時にひらめいたのです。最初にアナウンスしたのが2010年3月なのでちょうど2010年の冬のできごとだったと思います。

あの時のことはまだ鮮明に覚えてるけど、MT5が出た時にとにかくダイナミックパブリッシング周りが変わっていてPHPのコードを大きく見直さなければならなくなったこともありPowerCMS(ver.2)の開発が遅れていたわけです。そんな中で「会員サイト」部分のコードを書き直している時に「ログイン状態と権限を見て権限があればデータを返す、という一連の処理を書いている時に「ここでなんらかの記法に従ってデータを加工したり分岐が出来るようにしたら面白いんじゃね?」→「記法考えてみよう」→「記法あるじゃん(MTML)」という流れで思考が進んでいって、それで何ができるかってのは後付けです。最初からフレームワークやテンプレートエンジンを作ろうとか考えてたわけじゃないし、ましてや携帯対応、スマホ、マルチデバイスなんて考えていたわけじゃない。「静的なファイルの中のMTMLを処理する」なんて、たいした技量がなくても出来るし事実どっかの連中が真似してるわけですが(←真似ている時点で遅いんですよすでに)DynamicMTMLはそこにとどまりません。そして結果としてMTのマルチデバイス対応のエンジンに採用されたわけだから、わかんないもんです。

http://twitter.com/#!/junnama/status/68323998626353152

顧客が欲しいと言ってるものをつくる、と、顧客が本当は欲しかったんだけどうまく説明できなかったものを先んじてつくる、には天地程の違いがあるってこと。目から鱗ってやつだよ。クリエイティブってさ。

Six Apart Dayの自分のセッションの後、金子さんから投げられた質問(次々と新しいものをリリースするけどどう考えてそうしているか)についてうまく答えられなかったというか、あの場でお話ししたことは本質ではないです(あそこでパーフェクトな回答が出来たらカッコいいんだろうけど)。

みんなにあてはまるわけではないかもしれないけれど、僕(や、当社)の場合、「目から鱗」はたいていプログラミング・ファーストで生まれている。僕らが日々起しているのは「小さなイノベーション」だけれども、それは意外とコーディングの現場から生まれたりするものかもしれません。

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このページは、Junnama Nodaが2011年12月 6日 09:54に書いたブログ記事です。

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