大きいことより、強いこと、面白いことを優先する - スタートアップとお金の話 - 会社とこれまでのこと(3)

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現在絶賛人材募集中 (1) (2) につき連載中。3回目です。

さて、次はMTのことを書こうかと思っていましたが書きながら話がそれるのは毎度のこと。今回はスタートアップとお金について。

「会社を立ち上げる」。これは誰にでも出来るし手続きだけのことですから。かつて株式会社をつくるには1,000万円の資本金が必要だった。有限会社は300万円。今はその縛りは無いけど。2003年当時、中小企業挑戦支援法、新事業創出促進法によって認められた「確認有限会社(1円有限会社)、確認株式会社(1円株式会社)」。法律の特例で資本金1円からでも会社を設立することができる状況でした。但し5年後に1,000万円(株式会社)もしくは300万円(有限会社)に増資しなければ解散もしくは組織変更というノルマがついていました。

色々考えたのですが、そういうの何か面倒で嫌だった。何ていうか、実体とあってないというか嘘付いてるみたいで、これはまぁ性格ですね。

結果、設立時は資本金300万円の有限会社ということでスタートしました。かき集めれば1,000万円くらいはなんとかなったと思うんですが。

結局決めていたのは外部の資本を入れないということです。やりたいこと貫くために他の人の顔色見て仕事するのが性に合わないということもありますが、当時既に37歳。自分がその器でないのであれば、潔くやりなおすこと前提の1人スタートでした。そして大きいことより、強いこと、面白いことを優先したい。これは崩したくなかった。

当初の300万円ってのは、つまるところこれが底をついた時に潔くやめるために「捨ててもいい」と決めたお金です。想定していた期間は半年、6ヶ月です。数字のことは過去に書いたのでそちらを参照いただければよいかと思いますが、つまり「半年で芽が出なかったら潔く辞めよう、この300万円はなかったことにしよう」と決めてスタートしました。実際はその場合でもなかったことではなく、自分の給料はとったうえで使い切ってしまったら辞めてしまえ、ということですね。

そんな感じでスタートしましたが、(ありがたいことに)その300万は底をつくことなく(増えて)、まもなく6年が経過します。

結果として4年目の段階でデットエクイティスワップを使って増資。結局、法人税の高さが気になるので、利益の出るぎりぎりの線で数年頑張って自分の給料は多め、ただし未払いで貸し付ける形にして資本金に転換(債務の株式化)させる。現在資本金1,000万円。

結局、確認株式会社でよかったんじゃん、って話ですが、これはあくまでも結果論。さらに増資することも考えていますが、1,000万円を超えることで税金や法律面でいくつか制約ができるので当面はこのままにしています。あとは内部留保やらなんやらでB/Sを良い状態にしていくという段階です。

今年の6月決算時、会計事務所によると「非常に良いバランス」とのこと(このくらいになるとB/Sの左下にベンツが出てきたりするもんですけど、社長んところはそれないしwみたいな会話してた)。

さて、別の視点ですが、もうひとつお金に関して心がけていることがあります。

以下のエントリーでも書いているのですが、基本的に以下の考え方で利益を配分することを心がけてきました。

  1. 内部留保する(25%)
  2. 従業員に還元する(25%)
  3. 投資する(25%)
  4. 税金を払う(25%)

※税率のことがあるので正確にこのバランスにはなりませんが

当初はなかなかこのバランスを保てませんでした。多くは従業員に還元していました。とはいえ大した利益が出ていなかったのであくまでも比率の話です。そこは申し訳ないという思いを持っていましたが、やはり人は大切だから。それでも当初は中々その辺の思い、伝わらないところがもどかしかったです。結局お金だけでもないんですよね。

現在は、ほぼこのバランスが実現できるようになりました。直近の投資部分は大阪のオフィスとインフラですね。そしてこの投資と同じ程度は留保され従業員にも還元されています。当然ですが業績がよければ賞与や給与が増えるということ。そして同じ程度の留保が出来ます。

結局ここにも、外部の資本を入れていないことが効いているわけです。投資家入ってたら絶対「営業入れてもっと売れ」ってなる(絶対言われる自信あります。だって営業入れてない)。株主利益とか考えず留保、投資、従業員にバランス良くというか、自分の考えをお金の配分の仕方に反映できる。

とはいえ正直に言うとこのバランスが実現できたのはここ2年くらいのことです。この2年で何が変わったのか。その一つは前回のエントリーに書いたことです。またこのあたり機会があれば補足していきたいと思います。

さて、今後です。今後も当面この基本線は崩さないで進みたいと考えています。外部の資本を入れないからこそ自分たちの判断でスピーディーにことを進める。大きいことより、強いこと、面白いことを優先する会社。総売上より1人あたりの利益とやりがいの最大化。

これが私、つまり弊社の組織とお金についての基本的な考え方です。

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このページは、Junnama Nodaが2009年9月29日 13:20に書いたブログ記事です。

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