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アルファサード株式会社 代表取締役 野田純生のブログ


フリーランスから法人化する際に考えておいて欲しいこと


公開日 : 2016-11-25 10:35:07


(web)業界柄、PC1台でどこでも仕事ができる業態、自然と周りにデザイナーやプログラマなどフリーランスの人が多いのですが、仕事が軌道に乗って屋号をつけてビジネスをしていく中で少しづつ仕事が増えたことから、法人化を考えて人を入れるようなケースを時々見かけます。

私も13年前に1人で会社を始めた口ですが、最初から会社を作ろうと思うのと、自然発展的に法人化をする違いについて少し書いておきたくなりました。

きっかけは、100万円ちょっとの請求書が3週間遅れで届いたこと。お小言言うつもりもあんまりないんですけどねw

尚、私のこと知ってる人には言うまでもないですが、クライアントワーク、いわゆる受託のシステム開発やクリエイティブ系の仕事の話です。

ノートPCでリモートワーク

法人化の目的は何かを今一度考えること

節税のための法人化ってのもあるのでしょうけど「取引条件に必要だから」「信用が得られるから」ということでの法人化であれば考えておかないことがあります。「信用と責任はセット」ですから、どういう責任を法人化によって自分は負うのだということを考えておくべきでしょう。以下はその一例です。

月商の2-3倍程度のキャッシュを用意しておくこと

今回のことで言いたいことをひとことで、というとこの一文になります。 月商が200万円とすると(2〜4人くらい?)600万円、少なくとも2ヶ月分とすると400万円。

このくらいの商いをしていると「納期2ヶ月、300万円」みたいな仕事がボチボチ相談くるようになるんじゃないかと思います。月商の1.5倍ですからこれはそれなりに大商いですよね。以前にどこかのセミナーでも話しましたけど、納品後一括検収、一括振り込みでの仕事の場合、余力は月に50万円分しかありません。この仕事を受けると自然に小さな仕事を断るか外注するかくらいの選択肢しかなくなるわけです。

売上に関係なく固定費は常に出て行く、利益が出れば税金も必要

固定費だけならともかく、小さな仕事の外注費も月単位で出て行きます。そうなれば「納期2ヶ月、300万円」を受けるためにはその間の固定費を支払えるだけのキャッシュが必要になります。もちろん、「納期2ヶ月、300万円」を受けずに手元資金とのバランスをとって小商いに徹するのも「あり」です。その場合はキャッシュの「出」「入り」を注意深く見ていかなければなりません。それがいわゆる「資金繰り」で、そこの苦労を背負わずにもっと積極的な受注、成長をしていきたいのであれば、やはり月商の2-3倍程度のキャッシュを用意しておくということになります。利益が出れば法人税も必要ですし(はじめて大きめの利益が出た時に愕然とするんですよねだいたい)。

人を採用する際には、ビジョンが必要

フリーランスから法人化し、受注規模に対して1人増え、2人増えというケースに「採用計画」があるでしょうか? どちらかといえば「仕事が増えて人が足りない」ということに追われて規模を拡大しようとしていませんか? 私が感じていることで危惧していることは、「終わり方を考えて中小企業を始める人はあまりいない」ことです。会社を将来どうしていきたいのか、働く人になにを求め、彼ら彼女らがどのようなキャリアをこれから積んでいってもらうのか、彼ら彼女らの将来ビジョンは何で、それにどのように答えていくのか。そのプランがないままに人を増やしていくと、気づいた時に数年経ってしまって、「さて、俺たちはどこへ行こうとしているんだ?」ということになりかねないです。

職人なのか、会社なのか

クリエイティブ職で著名なデザイナーの個人事務所なんかの場合、その人の看板が会社のすべてですからわりとはっきりしています。その人から技を学んで将来は独立ってやつですね。これも一つのキャリアプランですから、「お前、いつまでもここにいないでそろそろ独立考えろよ」っての。これも一つの将来ビジョンの示し方です。働く人もそれ分かっているんなら、ハッピーな雇用関係の形ですよね。有名なコンサルタントの個人事務所や著名なカメラマンの個人事務所なんかもこれに近い。アシスタントのような形で経験を積んだら、独立を考えなければ上がつっかえてますからね。カメラマンやデザイナーなんて、年齢積んだって仕事続けられますし。

そういう意味では、成長プランのない中小企業は高度成長期以降の、ポジションが足りない問題のもっと極端な奴がやってきます。上が引退せず、会社が大きくならなければ、下の人にポジションは生まれないしキャリアも積めないですからね。

ということで、ビジョンを持った中小企業では、人材を募集しています。



このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ