アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


ファイル添付してHTTPでポストとかFTPで転送ということにとらわれなければいい。


公開日 : 2008-03-30 22:40:40


それからもう一つ。画像ファイルの「アップロード」。慣れていない方にとって、ローカルとリモートの間にはもの凄い壁がある。初心者向けホームページ作成講座を何度か担当したことがあるけれど、「インターネットの仕組み」を最初に説明しておかないと、FTPでファイル転送するところでハマるんだった。今日はCMSだからと油断して、そこをはしょってしまったのは失敗。

何度も突っ込んですいません!

いずれ最初からオンラインにあるようになればってのはその通りだろうが、今そうなったとしても多分理解出来ない人多数でしょうね(小規模ビジネスサイトの運用担当者を想定して)。

ブラウザは使い慣れてるかもしれんし「フォーム」に何か入力するって体験はかなり一般的になってるだろうが、「参照」ボタンをクリックしてファイルを選択してファイルをオンラインに「アップロード」ってのはまず一般的なウェブブラウジングの世界では行うことが殆どない。

ましてやFTP。FTPってNTTとかNHKの親戚か? ってなもんではないか、正直なところ。

かといって(現実的に今の段階で)「Web2.0」的? なストレージサービスを利用ってのも違う気がする。Web2.0言うな。

オンライン/オフラインなんて利用者にとっては確かにどうでも良いことだが、「今」求められているのは例えばフロントページでもホームページビルダーでも良くて何もサーバーサイドのCMSである必要もなく、とにかく作り手が何の問題も無く公開できることだ。

さて、将来と言わず現状それを簡単に行う(且つ利用者に理解しやすい)方法はあるのか?

1つだけある。

メールを使うのだ。そう、今さらメール。

『携帯で撮った写真でもデジカメで撮った写真でも何でもいいけど、「ほーむぺーじ」で使う写真はこのアドレスに予め送っておいてくださいね』

携帯で写真をとってメールで誰かに送る、とかファイルをメールに添付してどこかに送るってのはかなり一般化した体験ではなかろうか。少なくともブラウザからファイルをポストするとかFTPクライアントを使うことと比べると敷居が低い筈だ。

だから使う写真やファイルは携帯やPCからとにかく専用のアドレスに送っておいてもらう。

送られたファイルはオンラインに保存されるだけでなくデータベースに保存されブラウスしたりCMSでページに貼付けたり出来るのだから、あとはオンラインで完結させれば良い(もちろんテキストもメールで済ませてしまっても良い)。

実は最初これ (携帯からMTにメールで投稿するMoblogプラグイン「Moober」。) を書いた時、正月に携帯とかで撮った写真をサーバーへメールしてMTのAssetにとにかく登録して保存しておくものを作ろうと思ってたのだ。画像付きのエントリーにしてポストしてついでに再構築するのも手間的には変わらんので携帯投稿プラグインとして公開したのだけど。

で、このプラグインのページにいくつかコメントももらっているのだけれどちょっと忙しくてそのままで申し訳ない。マルチユーザー、マルチブログ、エントリー作成の有無とかコントロール出来るもの書きます、はい。


追記。例えば以下のようなフローはどうだ?

  • メールのタイトルにページ(エントリ)のタイトル、本文にテキスト、添付ファイル(画像)を付けて投稿用アドレスにメールする (携帯だけでなくPCからもメールをインターフェイスとして使う)
  • PCのメールアドレスにURLが送り返されてくる
  • URLクリックでCMSの編集画面を開く
  • クリックする毎にタイトル、テキスト、画像を様々にレイアウトしたパターンを表示
  • 気に入ったレイアウトを選択
  • そのまま公開、またはそのレイアウトを元に調整後、公開

何もブラウザでログインして...ってのだけがCMSのUIじゃないだろうし。



このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ