Web受託1.1。

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F's Garage typeC:Web受託ビジネスの問題と改善
http://rblog-media.japan.cnet.com/0032/2006/05/web_66ad.html

「ビジネスでWebを作る」立場ってのは2つあって、Webを受託して作るお手伝いをする立場と、自社のビジネスとしてWebを作るという立場の二つがある。

受託側はお金をいただいて、高い品質のWebサイトデータを成果物として納品する。
サービスする側は自社の利益を最大化するようにWebを作る。

この「作る」という言葉の範囲が、受託する側とサービスする側に微妙な差異があるように思える。

ここからはじまって最終的にはWeb受託0.5とWeb受託1.0の対比表になっている。

うなずく部分もあるし、一部そうじゃないと思うところもある。まぁこれは各会社(個人の場合もあるだろうが)のおかれている状況(顧客、あるいは内部環境要因)にもよるので一概には言えないのだと思うから挙げ足をとるつもりはない。考えるきっかけとして、良いエントリーをあげてくれたと思う。

さて、「Web受託1.0」とかかれた日には反応しなければなるまい(しなくてもいい? まぁそういわずに)。

視点をどこにおくか。もちろん「Web受託1.1」である。
2.0とか大きなことは言わない。1.0の安定化バージョン。実際はβがとれた最初のバージョンであることが多い?

まず、以下のあたりから。

更新は儲からないから、あまりやりたくない」と思ってる人はかなり多いのではないだろうか。

確かに、新規立ち上げはどこだって何とか予算をとってくれるからそれと比較すると単価的にもきつい、とか思わないわけじゃないが、新規案件にかけるエネルギー(とりわけ営業やコンペにかかるエネルギー)が更新やリピートにはない。ただ、そこに着眼点を持っているだけでは1.1とはいえない。

「更新にコストをかけたくない、更新は低コストで高い頻度で」

これがクライアントのニーズだとしたら、まずはそれに応えることを起点にする。そして、それでも充分に利益を出せるのがWeb受託1.1である。それはサイト設計やシステム(CMS等)の導入といったあたりで実現していく。何も目新しい考えではない。

但し、例えばCMSはクライアントが更新するためのものではなく、自分達が楽をするためのものだと考える。

つまり「更新・改善はこちらで引き続きサポートします。ページの更新? たいしたお金はかかりません。そのためのCMSですから」。

さて、ここでWeb受託1.1では、Dreamweaverを使って「ガシガシ」ページを作り、更新して追加して納める、というビジネスをしない。

重視していくポイントを変える。ポイントは「ライティング」「プロモーション」「マーケティング」あたりか。つまり、「コーディング、デザイン、動作チェック」あたりはCMSに任せて、「人間は人間にしかできないことに注力してクライアントと向き合うのだ。

だから、Web受託1.1では、

  • 高度なクリエイティブ、ビジュアルの効果を最大限発揮できるエース
  • XHTML+CSSでValidなコーディングが出来るエース
  • CMS等を含めたサイト全体の設計ができるエース

に加え、

  • Webライティングに長けたエース
  • Web上での話題づくり・出来事づくりに長けたエース
  • 課題発見、改善提案に長けたエース

そして、それらのチームをとりまとめて最大のパフォーマンスを発揮できる監督(ディレクター)で構成される。

# もうひとり加わるならば、機械にできることをできる限り機械にやらせることのできるギーク、ということになろうか。

そして、更新作業にかかっていたコストはCMSによって縮減され、クリエイティブな部分(プロモーションアイデア、ライティング、新企画など)には当然それだけのコストを要求できる(そこに価値を感じていただける顧客と付き合える)。

大切なのは、Web受託1.1はすべてが「エース」なのだ。同じ領域のエースは2人いらない(もちろん組織が大規模で複数のチームがある場合は別)。最もできる人間がその部分部分に集中してかかり、後のスタッフは他のスタッフのAPI? を使って仕事をまわしていく、という形である。

細かく書いていくと徹夜になってしまうので、以下、表の部分にだけ引用して「Web受託1.1」について書く。

もちろん理想論なのだが、理想がなくて会社ができますか。

個々の件については、また追って書く(かもしれない)。

※一部表の中の全角半角の統一等微修正しています。

■Web受託0.5 ■Web受託1.0 ■Web受託1.1
1.自社サイトの制作作業はプライオリティが高くない。十分にメンテする工数が確保できない。 1.自社サイトは重要な商品カタログ。自社の商材として業務上のプライオリティが高い。 1.自社サイトはカタログに加え、Webが稼ぎにつながることを実証する場。
2.ディレクターの悩みは顧客担当者が上司にひっくりかえされること。 2.ディレクターはコミュニケーションのプロ。顧客担当者が社内稟議を通りやすくするよう支援する役割。 2.ディレクターは人生の達人。仕事の阻害要因をすべて取り除き、クライアントと自社の利益を最大にする。
3.「リリースして手離れ良く」がビジネスゴール 3.リリース後にWebサイトをどう育てるか? という継続的発展を重視。中長期スパンで顧客との継続性を考え、儲けられるよう努力する。 3.「リリースして(作業は)手離れ良く」。常に最良の提案を仕掛け、最大の効果を得られるよう努力する。利益は勝手についてくる。
4.新規案件で食いつないでいく 4.既存案件の継続改善を重視。また既存案件を明日の新規案件にどう活かすか連続的に考える。 4.設計・実装・クリエイティブのエースは新規案件で。継続改善は継続改善のエースが担当する。
また、当然ながら「車輪の再発明」をしない。やればやるほど効率化される。
5.顧客のWebがリリース後どうなってるか知らない。 5.顧客のWebが日々どうなっているか知って、改善努力を怠らない。 5.顧客のWebが明日、明後日、来年どうなっているかを知っている。
6.営業はWebがわかってなくても売ってこれればOK。 6.営業は顧客と自社との重要なインターフェース。信頼関係の構築および顧客の現状を社内に伝達するための重要な役割。 6.営業はいない。ディレクターが全ての役割を担う。
7.即戦力重視、人材を育てる余裕などないので基本は担当者丸投げ。 7.人材の育成を前提としたマネジメント。 7.即戦力であるか社内で育てるかは関係ない。社内において常に競争原理が働いている。

さて、最後に一番言いたかったことを書く。Webディレクターにとって一番大切なもの。それは、あなたのファンをつくることです。

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このページは、Junnama Nodaが2006年5月16日 01:32に書いたブログ記事です。

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