CMSプロジェクトスタート時の、魔法の言葉。

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きっかけは以下です。が、すいません、あまり読み込んでいないです。

要するに、CMS導入を求められるケースが増えているが、必ずしもうまくいかないことも多い、ということに対する考えなんだと思う。「CMS導入を求められるケースが増えているが、必ずしもうまくいかない」ってのは僕自身もそう思う。特にウチのCMSの話しというのではく、CMSを入れたけれど乗り換えを検討している、不満である、ってことも結構多いです。

機能要件一覧は百害あって一理なし

CMSの要件定義、機能要件一覧表なんかを渡されて、「○×△(△はカスタマイズで実現可能)をつけてくれ」みたいなケースは本当によくある。公共案件なんかでよくあるケースです。で、このやたらと項目の多い機能一覧を中心にツールや業者選定を行うと、多くのケースでうまくいかない。

「○○が簡単にできること」って書いてる段階で、「簡単って何だよ!」と全力でツッコミを入れたくなる。「○○ができる」って、例えば、「野球のスコアボードがCMS管理画面で更新できる」って、「WYSIWYGエディタ一発」もしくはテキストエリアにHTMLでテーブル組んで、でも「できる」にかわりない。どうできるか、が重要であって、一覧表からはそこは見えないのです。

そもそも、クライアントに必要な機能要件を定義できるだけの知識はないと考えられるし、コンサルタントにしても、依頼されている業務の成果品がCMSの競争入札のための機能要件一覧表だったりした場合に、本当に運用までを見越したドキュメントが作れるかといえば、そんなこともない。そもそもこれだけCMS製品があって、何が、どうできるかを誰が把握できているでしょうか。

大切なのは、ツールの世界観、思想。良いツールは「やりたいこと」すら変えてしまう

むしろ大切なのは、そのCMSが持っている世界観や思想。「どう、それを実現するか」へのアプローチ、考え方です。CMS=コンテンツ・マネジメント・システム。やること、求めること、結果は同じ。それをどう実現するか、はツールによって様々です。そして、僕は自分で真面目にそう思っているんだけど、良いCMSってのはサイトづくりの企画プロセスにおいて、そのCMSがアイデアを広げ、自分たちのやりたいことを発見できるツールだと思う(そして、自社のプロダクトがそういうものだと自負している)。

つまり、PowerCMSでできること、やり方(どう、やるか)をまず、見てもらって、「あ、あれに使えるね」「あ、この間〇〇君が言ってたことができるんじゃないの? ○○君今いるかな電話してみよう」とか、それをクライアントの皆さんが知ることで、イマジネーションが広がり、とても(予算的な絡みであっても)出来るわけないなぁ、って思っていたことが「製品がもっている機能で簡単にできそう」って分かった時。予算の絡みで諦めていたことが、できるんじゃない? って感じた時、クライアントは当初の機能要件を変えちゃいます。そういうことが、本当によくある。つまり、どんなことがいくらくらい(期間含め)でできるかなんて、クライアントには想像できないわけです。無理だろうな、とか、諦めちゃってるわけです。それが、CMSの機能と操作感を見ることで「できるじゃん!」となる。

顧客が欲しがるものを提供する、は二流。一流は「顧客が本当は欲しかったのだけど、気づかなかった!」ものを提供する

見出しの通り。クライアントの想像を超えて、あ、これが欲しかったんだ、を提供できないと駄目です。そういった意味で、忠実に機能要件星取り表を満たすものが良いものとは限らないのですね。デザインの提案だって同じです。クリエイティブってのはそういうこと。「言われた通り」を超えて、刺さるものこそが一流なんですよ。

最後に、CMSプロジェクトスタート時の、魔法の言葉

やたらと項目の多い機能要件の星取り表がある案件とか、カスタマイズ要望を山のように上げてくるクライアント案件なんかには、僕はCMSのデモンストレーションのあと、以下のように話しを切り出します。

  1. まずはじめに、「夢のツールなどない。」「CMSは夢のツールじゃないですぜ」とはっきりと言う。クライアントはえてしてそう思っているし、提案者も仕事欲しさに夢見させすぎる。
  2. 「でも、成功事例はあります。」その上で、成功事例の話しをする。クライアントと同業者、そのクライアントより競合上位の事例が良いが、そこら辺はお客さんに応じて。
  3. そして、「なぜ、そのサイト(CMSによるサイト運営)は成功していると思いますか?」の問いを投げる。

デモを見せて期待値を上げて、一度、下げる。夢のツールはやってこない(上げるだけ上げてから、落とす)。但し、成功はできる。事実、成功している企業がある。それを一緒に、真剣に考えて行くところからプロジェクトをスタートすることです。そして、俺たちプロですよ、一緒に成功させましょう、と。「だって、5年、500サイトくらい動かしてんですよウチのCMSって? 」まず、ここでちゃんとこちら側のノウハウを利用しないと損だって、理解していただくことです。

なので、魔法の言葉、ってのは実は魔法でも何でもないのですが、クライアントのCMS幻想を一度取っ払って、僕らと一緒にプロジェクトを成功させよう、とクライアントに思っていただくプロセスが必要なんじゃないかってことなのです。

追伸:CMSへの不満=人(業者)への不満

見出しの通り、以上。不満ってのはほぼ「人(業者)」に対するものです。僕たちは製品を選んでいただいているのではなくて、パートナーとして選んでいただいているのです。なので、いつぞやのCSS NiteでCMS比較になった時に、他のベンダーさんが揃って「機能がどうだ、開発がどうだ」と言った時にウチが「サポート」って言いきった件。それがあって、PowerCMS間もなく5年やってきました。間違いではなかったと思います。

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「製品を選んでいただいているのではなくて、パートナーとして選んでいただいている」

どんなに精密に機能要件一覧表を作っても結局製品の特徴は分からないことが分かったので、むしろできないこと表を作った方がいいのではと思ったことがある。

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このページは、Junnama Nodaが2012年5月31日 20:28に書いたブログ記事です。

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