紙がなくなるかどうかはドラえもんに聞いてみれば良い。

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紙が電子媒体に置き換わるってのは、流れとしては確かにそうなんだろうと思う。社内吊りの広告を見ていてそう思った。交通広告の一部は既に置き換わっているわけで。

社内吊りモニター

こういうのを論じると根がギークかスーツかってのがにじみ出て来て面白い。

単に技術論や使い勝手論だけで論じても仕方がないのだと思う。無くなるかどうかは最後は「金」で決まるのだから。

Danさんのエントリには所有コストの話がある。

その欠点とは、不動産コスト。紙はかさばるのだ。

所有コストもそうだけど流通コストこそバカにならないと思う。ネットで買ったって送料はなくならない。

さて、本一冊の値段ってどのように構成されているのか?

原稿料(印税)、編集コスト、出版社の運営コスト、印刷・製本コスト、原材料費、流通コスト、保管コスト(不動産コスト)、書店のマージンetc...(雑誌だったら広告とかも絡んでくる)

電子媒体がインターネット経由で流通すれば、流通コスト、保管コスト、書店のマージン等はどんどん下がって行く。流通コスト等は限りなくゼロになる。

では、これらのコストをなくすのは電子媒体なのか?

実は、これらのコストの問題の多くは「スモールライト」「どこでもドア」が発明されれば一気にクリアされる。

冗談みたいな話だけど、ないって言い切れるだろうか? 明日人間が何を生み出すかなんてわかったもんじゃない。

例えば、「製本プリンタ」ってのが一家に一台普及して、専用の紙をセットしてデータを放り込めば本がサクッと出来てしまう、ってのも流通コストをなくすひとつの方法だろう。これならグッと現実的じゃなかろうか。

個人的には、ハードにデータをセットしてそれが紙の本の代わりになった時に、例えば子供が漫画を買ってそれを貸し借りする、みたいなことが簡単に出来るようにならないと現行の紙の本の代わりになれないような気がする。古本屋に売るとか古本屋で買うとかいうことも。電子データならどのように行うか。

ここらへんのしくみや法律も絡んだ話が片付くのと、電子書籍の技術革新が起こるのと、スモールライトとどこでもドアが発明されるのと、何が早くて低コスト化を図れるのか? ドラえもんに聞いてみればわかるんだろう。

感覚的には、紙の本に慣れきった世代が生きてるあいだは残っていくんだろうと思っている。根拠は別にないけれど。

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このページは、Junnama Nodaが2009年5月21日 12:38に書いたブログ記事です。

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