2008年7月アーカイブ

第19回WebSig会議「特集!Open Source CMS~オープンソースのWebシステムを、どうビジネスシーンに活用するか~」参加しました。

# 写真撮るの忘れた。今回はタイムキーパー役と受付の手伝いしてました。

レポートがまだ上がっていないので、とりあえずこちら(告知ページ)にリンク貼っておきます。

追記:
レポート上がってます。

キーノートスピーチ:Open Source CMSへの誘い

モデレーターの蒲生さんによる開催の趣旨等の説明。開催するに至った理由、OSSの定義とか。今回は僕も何度かMtgに参加したからもちろん内容についても聞いていたのですが、今回のイベントのユニークなところは単に開発者によるプロジェクトの紹介というのではなくて「ビジネスモデル」の話なんかも織り交ぜた話になっているところ。

余談ですが、蒲生さんに限らずモデレーターの皆さんの活発で真面目な議論には頭が下がる。隔週1回夜数時間、ずーーーっとやってるんですよ。忙しい方達が。いやほんまに驚きます(3次会で飲みながら和田さんに「何なんですか〜」とか話してたというより殆ど絡んでたみたいですね。失礼いたしました)。

おっと話がそれた。

第1部:Open PNEその魅力~「これはSNSになる」という発想~

1つめはSNSエンジンの「Open PNE」です。ええ、あのOpen PNE。手嶋屋の手嶋守社長による紹介。

ご自身で運営しているコミュニティの炎上頻発とmixiやgree等が普及し始めたことが開発のきっかけとのこと。フルタイムで約2名相当のリソースを割いて開発。

以前V1.0の時に少し触った事があるのですが、テンプレート数の多さとデザインのCSS化が出来ていないことでちょっとこれは...という印象を持っていましたが、これは既に現バージョンでは改良されてるみたい。

ビジネスモデルとしては「高速道路を無償で提供してレストランやガソリンスタンドで収益を上げる」「レシピを公開するレストラン」というたとえ話の通り、OSSビジネスのいわゆる王道的? なモデルのお話でした。とにかく、SNSというニーズがあってここまで普及すればコンサルティング等でも収益につながるということ。

個人的にはOpenPNEのテンプレート管理をMTOSでやったら面白いだろうなぁ、と思っていて、ちょっと久しぶりに見てみようと思った。

しかし、「少し後ろめたいようなテーマのSNS」が流行るってのは納得(少し笑った)。僕も僕の後ろめたい趣味(そんなのあんのか?)のSNSを作って流行らせようっと。

手嶋さんの温かい人柄(存じ上げないのですが)が感じられるやさしい語りクチが印象的でした。手嶋屋さんに入社するともれなく社員旅行で「フジロック」行けるそうです。当日も話が終わったら「今からフジロックです」とおっしゃってました。

第2部:EC-CUBE〜日本発のOpen Source ECサイト構築用プログラム〜

今回一番(良い意味で)期待を裏切ってくれた話でした。ロックオンの岩田社長によるEC-CUBEの紹介とEC-CUBEのビジネスモデル。僕の会社とある意味で似ていてある意味で違う。受託からはじめてSaaS事業やOSS事業、ASPとかにシフトしていきつつ、受託は残している点(でないと現場のニーズと離れてしまうし)、自社のサイトや製品のサイトを非常に丁寧に作られている点、「Impact On the World」という強いメッセージ、製品のネーミングとかサイトにちょっとしたユーモアがある(アドエビス)等、似ているというよりこれからウチが頑張って行きたいところをすごく丁寧に実践しているイメージを持ちましたね。同じく大阪だし。

すごく分かりやすくビジネスモデルを図解して説明していただきました。非常に戦略的な思考を持った人という印象も受けましたが、逆に言えば社長がこのくらいは考えてちゃんと説明できる会社でなければ伸びないよな、と思いましたよ。サイト見たら僕よりほぼ一回りも若い。これからも伸びて行くだろうな。

ウチはECサイトの受託はこれまでも(多分これからも)あまりやらないのですが、考え方等大いに参考になりました。ありがとう!

第3部:Web制作者に身近なCMS〜MODxの魅力を語る〜

実はウチの会社で最初にCMSを扱う必要があった時に最後まで検討のテーブルにのっかっていたのが、MTとTypo3とMODxなのです。当時からコンセプトの面白いCMSだなぁと思っていたのですが、Ajaxを活用した管理画面とTinyMCEを使ったWYSIWYGが印象的だった記憶があります。

あともう一つ、0.9.xになってからが長いなぁ〜という印象も持っていました。

MODxフォーラムJapanese Community(どこにリンクしたらいいかわからないな... MODx - Org wikiに張っておきます)モデレータの与刀招音(あとう しょうと)さんによるお話。

こちらは第1部、第2部とは違ってCMS自身の紹介がメイン。但し最初に開発者のライアンさんから貰ったコメントの紹介があって、オープンソースにした理由等も聞くことが出来ました。

テンプレート変数? がノンプログラマでも分かる、というあたり強調しておられましたが(あれが実際にノンプログラマでどうなんだろうという感想もありますが)、「思考を妨げない」「システムにあわせるために思考が止まってしまうのが嫌」というユーザーならではのことばがMODxの魅力を物語っていると思います。

ウチの会社では結局MTを選択してその後色々あって現在に至るわけですが、あの時MODxを選択しない理由が大きく2つあって、1つは(当日質問も出ていましたが)「静的ファイルが吐けない点(実際はプラグインで出来るとのこと。但し、当時僕らが調査した限りではMTでいうところのアーカイブマッピングの柔軟性がないように思えました)」もう1つは「ベータ版であるところの不安」でした。

MODxを取り扱うのであれば静的ファイルは自前で実装するか、とまじめに検討していたのですが、もしあのままMODxで走っていてMTやっていなかったら色々変わっているだろうなぁと思うとちょっぴり感慨深いものがありますが、こちらも久しぶりに触ってみたくなりました。1.0も出ないあたりから既にVer2系の開発が進んでいるとの事。

確かにあのツリー型のサイト管理とかDrag&Dropでの管理とか魅力的です。気になるのはサイトが大規模になってきた時のレスポンス低下(DBよりもむしろJavaScriptライブラリでの管理画面の処理速度の低下)ですかね。ちょっと気になっています。

全体としての感想:OSSのビジネスモデル

プログラマとしての自分、というよりも人間の本能なのか「良いものを作ってたくさんの人に使ってもらいたい」という気持ちが開発のモチベーションにつながって行くってのは当然あると思います。そしてどうしても本業が「スーツ」なのでこういう視点になってしまうわけですが、OSSのビジネスモデルについても今一度考えてみたいと思っています。ウチの場合は「パッケージビジネス」というものを昨年から始めたわけですが、次の仕掛けとして何かやってみたいというのは思っています。現状だとMT(MTOS)に関する何か、になる可能性が高そうですが、それに限らず今回の3つのプロジェクト等も少し触ってみて何かできる事があって面白そうと感じられたら何かするかも。

少し現状忙しすぎるから、まずは時間作らないといかんねぇ。

良く「スーツ対ギーク」とか言うじゃないですか。例えばさ、

で、「ギーク」って何かっていうと、

そもそも良い意味では使われなかったが、インターネットが注目されるようになると共に、コンピュータやインターネット技術に時間を費やし、深い知識を有する者もギークと呼ばれるようになった。現在ではけなす意味合いも薄れてきており、自称としても用いられている。

なるほど。たださ、ブロゴスフィアの言及における(上記エントリのような)「ギーク」って基本的に「出来る人」「肯定的な表現」指してるんだよね。で、そいつに「アルファ」がつくと「アルファギーク」となって、

「産業を変化させる力を持つ新しい技術に早いうちに飛びつき、ああでもないこうでもないといじくっているうちに、技術が進むべき方向性を示し始める、先鋭的で飽きっぽいエンジニア」(Tim O'Reillyの定義による)。

となるのだそうだ(またTim O'Reillyかよ!)。

えーっと、話を元に戻す。テーマは「スーツ対ギーク」か「スーツ対アルファギーク」か。後者だったらそりゃ噛み合ないよな。前者だったら、そりゃまぁ仕方ないだろうな。だって逆もあるもん。「アルファスーツ対ギーク」だったらそれも噛み合ないよ。スーツにだって「アルファ」ってのはあるんだからさ。

というのは実は前振りだったりするのですが、今日のネタはこれ!

「はてブ」とかに脊髄反射するなよって最近良く怒られるのですが、一応。

「スーツ」とかひと言も書いてないですけど、まぁWebとかITとかの「営業」という目線でツッコミを入れるならば、

ですが需要からアプローチするSEO(正しくはSEM)も重要です。この重要性を2時間にわたり説いたのですが「まずは社名だけで」と押し切られました。そして納品したときには無意味と断じられました。

納品のときに話が変わっていることは多々あります。こんなときには「No」といいましょう。

のっけからすげぇな。僕が上司だったら怒鳴りつけてるだろうな。

2時間で何故切らなかったのか?

不条理な事を言われる事はあります、ええ。そして、時には「No」と言うことも必要です。それはわかる。

それでもこのケースであれば、最初の2時間の説明で「右!」って言ったのに「左!」って言われたわけで、それを受け入れた時点で既に半分負けてるじゃない。「左」で受けてきてる時点で制作現場無視してるよね。この場合は、その段階で「No」と言えなければならない。そりゃスタートがこれだもん、後で「やっぱり右!」って言い出しかねないよね。

お客様は神様なんかじゃない

いや、神様ですよ。普通に。逆に言えば「神様なんかじゃない」人を顧客にしないことです。そもそもこのケースでは、顧客も自分たちもハッピーになれてない。ただの愚痴じゃないの?

「失敗談」としておもしろおかしく書くのならそれはわかる。でもね、決して「交渉術」なんかじゃないですから! 良い子は真似しないように。

そして、先ほど引用した箇所ですが、再び引用。

納品のときに話が変わっていることは多々あります。

ないよ! 多々あるかよ。どんな営業だよ。

ええと(冷静に!)、ないですよ。多々あってたまるか。つまり、こんな営業の仕事やらなきゃならん時点で制作現場は不幸です。もちろん受発注時の擦り合わせってのもあります。Webとかやってる以上、少なくとも受託者側のWebサイトとか顧客が見て「こいつらは何をする会社やねん」ってのが明確に分かり理解いただいて発注貰ってることが前提なわけですよね。え、違うの? ならそこが間違ってるし。

プロセスって何さ?

先ほど「僕が上司だったら怒鳴りつけてるだろうな」と書きましたが、僕は決して顧客に「No」と言ったことをとやかく言っているのではありませんよ。

「納品のときに話が変わっている」のならば、プロセスの途中段階でそれを把握できない(どこで話が変わってるのかが見えない)営業は無能であって、その段階で「No」を言う言わないってのは本質ではないのです。

一体何のために打ち合わせたり中間レビューしたり、プロジェクト用のメーリングリスト立ち上げたりプロジェクト管理ソフト入れたりしてるわけ? 要所/勘所で顧客に確認もらってコンセンサスを形成しながら物事進めるのって基本じゃないの?

もう一度書くぞ。

納品のときに話が変わっていることは多々あります。

どの口が言う?

プロジェクトの途中で違う要件が入ったり要望が出てくる事は多々あります。

ということならよく理解できる。プロジェクトを進めながら顧客と適切なコミュニケーションを図って、軌道修正が必要ならそのあたりを調整して行く、ってのは普通の会社なら普通に教えられるよね。もちろん工期やコストの調整も含めて落としどころを探りつつ最終的には双方ハッピーになるのが大切だよね(普通じゃね?)。その辺がなくて納品のときに話が変わっていることは多々あるから、そんときゃ「No」と言えっての? すんげぇ、これがWeb2.0なのか(かなり驚きだよ)?

「不条理」を防ぐにも手はある。

この記事とは逆のケースかもしれないけれど、発注担当者とスムーズに進めてて、最終的に社長とか上長の「鶴の一声」でひっくり返るケースとかもあるよね。このあたりは経験している人も多いだろうよ。

でも、これだって防ぐ手はある。仕事スタートする時点で最終決済するのが得意先の社長だってのなら、仕事スタートする時点で「すいません、社長にちょっとだけごあいさつさせてください」ってな感じで最初にきちんと話しをさせてもらって、「危ないんじゃね!」って感じたら担当者に角が立たないように気遣いながらちょっと社長に報告入れておくとか、窓口はあくまでイチ担当者であっても重要なポイントでは「すいません、お手数おかけしますが社長にも一応念のためご確認いただいてください」といって抑えておくとかして、方針が変わるならいち早く察知して傷が膨らむ前に対策立てるってのが「普通の」営業ってもんだ。だから、繰り返すけど、 納品のときに話が変わっていることは多々あります。 って平気で言ってるような営業と仕事する制作の人はちょっと考えた方が良いと思うよ、いやほんまに。

なんだか久しぶりのエントリーで話まとまらなくて恐縮ですが、「スーツ」つまり「営業」にだって「アルファ」もあれば「ベータ」もあるし、それはギーク(と呼んでいる範囲が今イチわかってないけども)にもあるやんか。

まぁ、きっとこの記事はネタですよ。多分嫌な事があったんでしょう。だから、(良い子の皆さんは)「なるほど」とか「参考にする」とかタグ付けたりコメント付けたりしないように。

大阪在住、スモールビジネスやってるWeb屋のオレが来ましたよw

F's Garage:全国規模で見たスモールビジネスとしてのWeb屋のありかた

東京と大阪がほぼ 2 : 1
続いて、北海道・東北、九州・沖縄、東海がほぼ同数です。

ううむ。想定の範囲内? の数字ですね。圧倒的に東京が多い。

でね、これみて「やっぱ東京集中だよな、地方のマーケットは...」と考えた地方のWeb業界人はとっとと引っ越し準備を始めればいいのですが、ちょっと待って欲しい。

カラメルって東京の会社のサービスが北海道とか東北、九州(に限らず全国)のお客さんと取り引きしてるわけです。

おそらくこのサービスを使う際に北海道のお客さんが東京でカラメルの担当者と打合せしたわけじゃないだろうし逆にカラメルの担当者が北海道に営業に行って打合せしたわけでもないでしょう。まさにネット的なビジネスモデルがそこにある。

だったら別にその会社は北海道にあっても沖縄にあっても、はてまたインドにあってもいいわけです。

カラメルの運営会社はpaperboy&co、東京の会社といっても、沿革を見ると東京に本社移転したのは2004年、それまでは福岡。つまりはこういうサービスこそ地方のWeb屋さんのロールモデルのひとつなのではないかということ。

受託業界との事情の違いっていうのはあるわけですが、地方において「Web」というフィールドの技術云々をウリにしてどうやっていくか、ということを考える時に、こういう数字を見て「やぱり地方はマーケットが小さくて...」とか思ってるようではいかんよね、というお話でした。


* このあたりの件(地方とWeb業界ネタ)については近々また書くつもり。なのでこれは「予告編」ということで。

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