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書評など アーカイブ

2007年08月21日

インターネットはからっぽの洞窟。

たまには普通に書評なぞ。といっても古い本だけど(たまたま今日読み返した)。

この本が書かれたのは1996年。既に10年以上前のものである。著者のクリフォード・ストールは天文学者なのだが、ローレンス・バークレー研究所にいた時にハッカー(当時の表現)の追跡のおかげでネットワークセキュリティの専門家と言われるようになる。この時の事件については彼の最初の著書「カッコウはコンピューターに卵を産む(上) (下)」に書かれており、この本は世界的なベストセラーとなった。

エントリーの標題の「インターネットはからっぽの洞窟 (原題 : Silicon Snake Oil -- Second thoughts on the Information Highway)」はストールの2冊目の著書である。

この本(日本語訳 : 倉骨 彰氏)のカバーにはこうある。

インターネットで仕事が変わり、社会が変わり、世界が変わる−でも、本当にそうなんだろうか?

題名からも分かる通り、当時の既に過剰とも言えるインターネットブームに対して負の側面を当時のネットワークの「ヘビーユーザー」であった著者が指摘したものだ。

もちろん10年以上も前のことであるから彼の主張や当時懸念されていたことの多くは現状解消されている。インターネットでのショッピング(決済)や優秀な検索エンジンの登場、書籍を探すのも随分簡単になった。

ところが、ネットワークについて無知な学者が書いたインターネット悲観論ではないがゆえに現在のネット社会について示唆的な記述が多く見られる。

実は何ら解決していないのが現在のインターネット社会じゃないか、という見方もできる(そういう表現が多くある)。

僕はたまたま今日埃っぽい本棚からこれを取り出してそれこそ10年ぶりにぱらぱらと読んでみた。以下少しだけ引用する。

モデムにご主人をとられてしまったジェニーが教えてくれた。(中略)「でも、デービットに比べたらまだましかもね。彼、私の友達なんだけど、毎晩3時間もネットワークするようになっちゃって。奥さんもいい人で夫婦仲も良かったんだけど、彼をネットワークにとられたと感じて離婚しちゃったのよ。」

誰でも意見を自由に発表できるというのは本当だが、ネットワークでは誰もがいっぺんに好き勝手なことを言いはじめるから、真面目な議論などかすんでしまう。

ネットワークユーザーの中には極端な意見を述べる人が多く(中略) まともな議論になかなか発展しなかったりする。

(中略)

まともに始まった対話が、フレイムウォー (侮辱合戦、誹謗中傷合戦) にまで発展してしまう割合は驚くほど高いのだ。

コンピューター自体の演算速度は速くなっているのに、プログラムの実行速度は遅くなっているのも解せない。

その他にもジャンクメールの話とか、メールが増えすぎたがフィルター使うと大切なメールまでフィルタリングされたりしないか気が気じゃない話とか、ネットワークや電子メールをコピー&ペーストした論文に質の高いものがあるのだろうか、とか...

結局のところ、インターネットとはいっても根本のところでは何も進歩してないんじゃないかと思うような指摘が多くあって、楽しめるというのもおかしな話だが、結構考えさせられる。

ことインターネットについて言えば10年前に書かれた未来予測を読む価値はあまりないように僕自身感じるけれど、この本については (特に) 若いIT/Web業界の人は読んでおいて損はあるまい。送料はともかくユーズド (amazon) なら安いものだし。

2006年03月24日

8枚の硬貨と面接試験。

『ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?』ウィリアム パウンドストーン (著)

ビルゲイツネタが続きますが、特に意味はなし。

まだ読んでいないんだけど、今一番読んでみようと思っている本。Web上でも結構話題になっている。

ちょっとうろ覚えなんだけど、例えば以下のような問題を出される (らしい)。

これ、僕は昔「頭の体操」という本で読んで知っていたのですぐに答えはわかったのだが、他にも12枚とか13枚のパターンもあるらしい。

8枚の硬貨があります。見た目は同じ。でも一枚だけ欠陥品があって、少しだけ軽い。 天秤秤があるのだが、こいつが有料で一回図るごとにお金がかかる。

コストをおさえるために、なるべく少ない回数で欠陥品を特定するには?

で、問題を一つ思いついた。

問題1と同じように1枚が欠陥品。ただし、硬貨の枚数は12枚、欠陥品が軽いか重いかはわからない。

制限時間は2分。

答えは、60文字以内、必ず1行でおさめること。

面接試験ではなく、仕事中、しかもかなり忙しい時に上司からこんな問題が飛び込んできたら、というシチュエーションで。

僕の考える答えは後日、コメントにて。

2006年03月17日

ウェブ進化論, Google, Web2.0。

『ウェブ進化論』 本当の大変化はこれから始まる ちくま新書 梅田 望夫 (著)

ちょっと出遅れたけど、読みました。

ひとことで言えば、

『「こちら側」の人に「あちら側」のことを説明する良書』。かな。

「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が「次の10年への3大潮流」であり、そこから生まれた「ロングテール現象」でありGoogleである。

ところで、Google Japan Blog: Google 大阪営業所の開設 ということで、大阪に来るらしい。広告代理店様のサポートを強化 ということで、それはそれで良く分かるのだが、『ウェブ進化論』111Pにあるように、『「恐竜の首」で商売している「電通」はロングテールを追求できない』。そしてそのような広告代理店のサポートをするために大阪に営業所を開設する、というところが僕にはまだ消化しきれていない。

2006年03月12日

業界ウケを狙っている限りは成功しない。

「ウェブ進化論」である。Web2.0である。

「ウチは2.0だよね」「あのサービスは1.0だよね」とか。

RSSリ−ダ−でIT/Web関連のニュースをチェックする。毎日のようにあたらしいサービスが立ち上がっている。明らかに「狙っている」のがわかる。無料サービス、API公開、ロングテールだ。

で、業界で話題になる。色んなところで議論される。

そのこと自体はどうあれ「狙って」も成功しないと思う。形だけなぞっても、ってのもあるけど、明らかに「ウェブ2.0」と言っている人たちの間でウケそうなサービスって、分かりにくいもの。

「日本で」本当に成功する2.0的なサービスってのは、きっとそんな顔 (1.0とか2.0とか) ちっともしないでユーザーに浸透し、結果として後から分析された時に「日本的ウェブ2.0」と言われる (あくまでも後付けで言われる) ものになる筈だ。

狙うべきは、業界ではなく、ユーザーである。あたりまえだけどね。

(きっと、みんなわかっているんだろうけど、ね)

起業バカ2。

『起業バカ 2 やってみたら地獄だった!』Idiot Entrepreneurs 渡辺 仁 (著)

多少例は極端だけど、起業に関しては良い話を書いた本ばかり目立つので、こういう本があるというのが新鮮なんだろう。

「良い話はわかった。でも不安だよ。本当のところはどうなんだ。」

に応えてくれる本やセミナーは殆ど無いように感じる。

ところで、この本に書いてある例は失敗例ばかりではない。むしろ第2章なんかはむしろ成功例が取り上げられているが「ひとすじ縄ではいかない」し、そこに至るまでは「そんなに甘いもんやおまへんでー」ということがわかる。

実例3で書かれている「資金繰り」なんて、至極あたりまえのことだ。僕も以前に書いたけれど、そんなあたりまえのことがわからないで「自分も起業」なんて輩が多すぎるし、そのあたりまえのことを教えないで成功例をセミナーなんかで目の当たりにして「自分も」なんて思うのはやめた方が良い。甘えちゃいけない。

アントレ」とかを読んで「そろそろ独立を」なんて思っている人は読んだ方が良いな。僕とは業界が違うし、自分とは置かれているポジションが違うから何とも言えないが「フランチャイズ」にはちょっと懐疑的になる。

これから会社をつくろうと考えている人は、最後の実例14だけでも読んでおくと良いと思う。

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」
「ツカサ」の川又社長の台詞。 氏によると「ベンチャー支援イベント」は「蟻地獄」に見えるそうです。

もう一度、

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」

さて、あなたには資格あり? なし?

以下, タイトルのみを表示します。

2006年03月11日

1時間の仕事を20分で終わらせる。

徳川幕府2.0。

2006年02月13日

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

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