書評などの最近のブログ記事

いや、なんていうか今日は何も書く気はなかったんだけど(てか、真面目にはてブのインターフェイスとか「しきい値」の話とか考えてて、そんなこんなで雑文書こうかという気持ちは多少はあったんだけど)、大阪へ向かう新幹線で読んじまったからな...

話すれば良かったのに。


毎度おなじみ、あとがきの時間です

さてさて、本書は前著が出た直後に『ウェブ進化論』の梅田さんとの対談を想定して動き出した企画なのですね。んで、梅田さんにアポを入れたらしいんですけど「今年はインプットの年にしたい」ってな理由で、断られてしまったようなのです。おいらの話はインプットにならないんだなぁ、とか思っているうちに企画がどんどん変わって行って...(略)

飲みかけの酎ハイ吹き出しそうになったw

CHEEBOWさんこと関根元和さん入魂の一冊。実はWebSig24/7 MT分科会のジャンケンで当ててしまいました(空気読めなくてごめんなさい)。

ひとことで言うと、

サイト構築等を仕事でやっていてMTでサイト構築する人は一冊買っておきなさい!

ということになります。

いや、いい時代(謎)になったもので、僕がプラグインを書きはじめた頃は書籍はおろかWebにも情報(特に日本語の)がほとんどなくて唯一Movable Type オブジェクト・リファレンスを見ながら試行錯誤していました。最近でこそ情報が出回り出したけど、これだけまとまった日本語での情報はこれまでありませんでした。

プラグインの構造からMTオブジェクトの扱い方、ダイナミックパブリッシングまでサポートしてます。

良くある勘違いとして、MTの各データはDBに保存されてる→PHP+MySQLならさわれるから、直接DBから呼び出してデータを組み立てたりすればオレにも拡張できるもんね! というPHPerのWeb屋さんがいます。いや、PHPでもいいんですが、MTにはダイナミックパブリッシングという仕組みがあり、PHPのAPIも用意されてます。Perl APIとは違って主に利用用途に限られますが、動的なサイト構築であればPHPからMTのAPIを経由してDBのデータを利用することでかなり自由な開発が可能です。

この本ではPerl APIを学んでからPHP章を読んだ方がわかりやすい作りになっていますが、ダイナミックパブリッシングの章だけで25P割かれていますので、Web構築でMTと付き合う人はこの部分だけでも見ておくと良いと思います。


と、いいことばっかり書いたのですが(!?)以下、感想。

まず、冒頭のエディタのところですが、僕はTextWrangler派です。

ローカル環境のところでXAMPPがあってMAMPがないのはやっぱり人口の問題かな? Web系のMac比率結構高いように思うんだけど。

内容については、これ「入門」とありますが、一応MT脳? というか少なくともテンプレートを自分で組んだことのない人には理解出来ないところ多いと思います。文章の中で特にPerlに慣れていない人向けに“気を配った(?)”表現が出てくるのですが、やっぱりそこで「?」となる人が出てくるかもしれません。

ちなみに、Web屋さん向けコードだったら(PHP人口が多いので)。

  • 「最後に評価された値が返る」ってのを直感的に理解してくれない時があるので常に「return $hoge;」とする
  • 「$hogehoge || return $fuga;」ではなく「unless ( $hogehoge ) { return $fuga }」のように書く(もっと気を遣うときは if ( $hogehoge eq '' ) { } else { return $fuga } )とか書く

とかすると何となく理解してくれやすい(気がします)。

あと、僕のようなノンプログラマがハマリがちなのが以下のようなコードで、

my $entry = MT::Entry->new;
$entry->title( 'Hello' );
$entry->text( 'Hello World!' );
$entry->save;

って実際にやると保存できなくて(author_id,blog_idとstatusがnot nullなので)泣きたくなってあきらめちゃう、みたいなことがあると思うので(かといって項目が多いと難しそうになるし、このあたりは難しいところですけど)、サンプルコードは絶対動くヤツがいいと思います!

あ、最後のページ(288P)で僕のエントリー紹介してくれてますね。ありがとうございます!

とにかく、

サイト構築等を仕事でやっていてMTでサイト構築する人は一冊買っておきましょう!

あぁ、なんか腑に落ちた。ようやく分かった気がする。

僕がこの本を読んでピンと来なかったこととか、あのイベントで実感が湧かなかった理由。要するにそれが「東京」「広告」「メディア」の話だからなんだ。

確かに、東京×メディア×広告でみると「広告をクリックさせるためだけにPVを集めるメディア」と、CMの最後に流れる「続きはWebで」の受け皿の世界。

メディアはとにかく数を稼げばいいわけだから、質より量の世界だろう。ここ数日某SNSのニュースが半端なくネタ連発で僕も思わずツッコミ入れまくっちゃったけど、あれは「釣り」なわけです。「こんなのあり得んじゃねーか」って日記に書かせて「そーだよねー」って仲間内で盛り上がることがPVを押し上げる。PVの増加はメディアの媒体資料に反映されるし広告クリックによる収益も増える(僕はそれで良いと思う)。

ただしここでは「ニュースの質」も「視聴者の質」もどーでも良い。

SNSでなくともニュースメディアにしても同じ。だからテレビネタが数を稼げるということになる。運営側はちゃんと狙ってるわけです。例えばSNSの日記だったら、日記を選択する担当者は「このニュースを含む日記」が多ければ多いほど評価され(想像だけどね)、ニュースメディアでも引用されたりコメントがたくさんつく記事が評価される(PVに比例するし)。さらにそれが「Yahoo! ニュース」にでも掲載されれば言うことなし。

「ウェブはバカと暇人のもの」ってのは、そういう仮説(仮説と言えども実際の収益やメシの種に密接に結びついた仮説)に基づいてニュースメディアの運営サイドの中の人が書いた真実というわけです(良く読めばここでの発言とか一貫してるよな)。

こう考えると僕には異論は全くない。そうして作られた数字をベースにした媒体資料やプレス発表とかの数字を根拠に「やっぱり今の時代、続きはWebですよ!」という企画を立てて予算をつけてWebプロモーションやWebブランディングに持っていこうとする世界は衰退していってもやむを得ないと思う。

このイベント はもちろんリーマンショック以前の話なわけですが、この時期に「東京」「広告」「メディア」でみたWebが「衰退」してみえてるってのが面白い。

結局のところ、東京でもなくメディアでもなく広告でもないWebの業界人としては、全然ピンとこないわけです。これはむしろ「衰退」ではなく「是正」ではないのか?

「どうやって予算をひっぱるか」みたいな話で考えると、無理にひっぱらないと付かない予算でしか成立しないものだったら、それはむしろ是正されていっていい。

これからは「本質」「価値」「価値に見合ったコスト」の時代であるべきだと思うし、その中でいかにして適切な対価をいただける良い仕事ができるかどうか。それが今の時代のWeb業界の中の人に必要なことなんだと思う。

小粋空間さん経由で知ったので早速。

個人的には『「Web2.0」とかいう前に、「Web1.374」くらいを身につけるべき』というフレーズが気に入りました(笑)

著者の中川淳一郎氏は 広告代理店(博報堂)→雑誌(TV系雑誌)→ニュースサイト編集者 という経歴の持ち主のようで、ちょっとググってみたのですがニュースサイトってのがどうもアメーバのようです。どうりで、というような内容でした。楽しかったけど。

サブタイトルに「現場からのネット敗北宣言」とあるのだけれど、具体的に何に対する敗北かと言えば対象は「テレビ」です。書いてあることは「確かにそう」で特に反論はないです。現時点では確かにこの通り。但しひとつだけ欠けているのが「コスト」の視点で(著者に欠けているのではなく、この本では目をつぶっているようで)、「メディア」としてのテレビとウェブの影響力といった点ではそりゃテレビでしょう、まだまだ現状は。

とはいえテレビ番組やCMのコストをウェブのコストを考えれば単純に勝ち負けでもないじゃねーか、と思う(思った)。

確かにウェブでできることはほぼ他の手段でもできる。それでも「ウェブサイトみてその場で注文して」ってのが「テレビショッピングを観て→電話して」という手段でできるとしても、前者に意味がないとは思えないし、両社のコストを含めた効果を比較しないと意味は無いのだと思うし。

それでもメディアとしてのウェブの現状や炎上系の話とかはそれはそれでニュースサイト編集者という現場の視点として頷けるし楽しめるので、ウェブ系の人はご一読いただいて損はないか。

ウェブはバカと暇人のもの -現場からのネット敗北宣言-(光文社新書)

  • はじめに バカを無視する「ネット万能論」
  • 第1章 ネットのヘビーユーザーは、やっぱり「暇人」
  • 第2章 現場で学んだ「ネットユーザーとのつきあい方」
  • 第3章 ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
  • 第4章 企業はネットに期待しすぎるな
  • 第5章 ネットはあなたの人生をなにも変えない

続き

荒木さんらの共著による「Movable Type逆引きデザイン事典」を献本いただきました。

僕の書いたCMSContextRebuildParentCategoriesを紹介いただいています。

読んだかって? いや、ちゃんと読んでません(きっぱり)。だって、これは読む本じゃないから。「ボロボロになるまで引かれたい」って帯に書いてある通り、いぢくっている時、サイトをつくっている時、テンプレートをいぢってる時に手に取る本です。

とはいえ、アクションストリーム、モーション、コミュニティ機能について取り上げられている本ってあまりまだないんじゃないでしょうか。そういう意味で、ギョームで扱うMT屋さんは一冊持っておくと良いかと。

個人的に:しかし、MT5ってのが見えててこのタイミングで本出るんですよねぇ。やっぱりMT本は売れるんでしょうか?(藤本さん曰くWordPressの本はあまり売れないということのようですが...)

たまには普通に書評なぞ。といっても古い本だけど(たまたま今日読み返した)。

この本が書かれたのは1996年。既に10年以上前のものである。著者のクリフォード・ストールは天文学者なのだが、ローレンス・バークレー研究所にいた時にハッカー(当時の表現)の追跡のおかげでネットワークセキュリティの専門家と言われるようになる。この時の事件については彼の最初の著書「カッコウはコンピューターに卵を産む(上) (下)」に書かれており、この本は世界的なベストセラーとなった。

エントリーの標題の「インターネットはからっぽの洞窟 (原題 : Silicon Snake Oil -- Second thoughts on the Information Highway)」はストールの2冊目の著書である。

この本(日本語訳 : 倉骨 彰氏)のカバーにはこうある。

インターネットで仕事が変わり、社会が変わり、世界が変わる−でも、本当にそうなんだろうか?

題名からも分かる通り、当時の既に過剰とも言えるインターネットブームに対して負の側面を当時のネットワークの「ヘビーユーザー」であった著者が指摘したものだ。

もちろん10年以上も前のことであるから彼の主張や当時懸念されていたことの多くは現状解消されている。インターネットでのショッピング(決済)や優秀な検索エンジンの登場、書籍を探すのも随分簡単になった。

ところが、ネットワークについて無知な学者が書いたインターネット悲観論ではないがゆえに現在のネット社会について示唆的な記述が多く見られる。

実は何ら解決していないのが現在のインターネット社会じゃないか、という見方もできる(そういう表現が多くある)。

僕はたまたま今日埃っぽい本棚からこれを取り出してそれこそ10年ぶりにぱらぱらと読んでみた。以下少しだけ引用する。

モデムにご主人をとられてしまったジェニーが教えてくれた。(中略)「でも、デービットに比べたらまだましかもね。彼、私の友達なんだけど、毎晩3時間もネットワークするようになっちゃって。奥さんもいい人で夫婦仲も良かったんだけど、彼をネットワークにとられたと感じて離婚しちゃったのよ。」

誰でも意見を自由に発表できるというのは本当だが、ネットワークでは誰もがいっぺんに好き勝手なことを言いはじめるから、真面目な議論などかすんでしまう。

ネットワークユーザーの中には極端な意見を述べる人が多く(中略) まともな議論になかなか発展しなかったりする。

(中略)

まともに始まった対話が、フレイムウォー (侮辱合戦、誹謗中傷合戦) にまで発展してしまう割合は驚くほど高いのだ。

コンピューター自体の演算速度は速くなっているのに、プログラムの実行速度は遅くなっているのも解せない。

その他にもジャンクメールの話とか、メールが増えすぎたがフィルター使うと大切なメールまでフィルタリングされたりしないか気が気じゃない話とか、ネットワークや電子メールをコピー&ペーストした論文に質の高いものがあるのだろうか、とか...

結局のところ、インターネットとはいっても根本のところでは何も進歩してないんじゃないかと思うような指摘が多くあって、楽しめるというのもおかしな話だが、結構考えさせられる。

ことインターネットについて言えば10年前に書かれた未来予測を読む価値はあまりないように僕自身感じるけれど、この本については (特に) 若いIT/Web業界の人は読んでおいて損はあるまい。送料はともかくユーズド (amazon) なら安いものだし。

『ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?』ウィリアム パウンドストーン (著)

ビルゲイツネタが続きますが、特に意味はなし。

まだ読んでいないんだけど、今一番読んでみようと思っている本。Web上でも結構話題になっている。

ちょっとうろ覚えなんだけど、例えば以下のような問題を出される (らしい)。

これ、僕は昔「頭の体操」という本で読んで知っていたのですぐに答えはわかったのだが、他にも12枚とか13枚のパターンもあるらしい。

8枚の硬貨があります。見た目は同じ。でも一枚だけ欠陥品があって、少しだけ軽い。 天秤秤があるのだが、こいつが有料で一回図るごとにお金がかかる。

コストをおさえるために、なるべく少ない回数で欠陥品を特定するには?

で、問題を一つ思いついた。

問題1と同じように1枚が欠陥品。ただし、硬貨の枚数は12枚、欠陥品が軽いか重いかはわからない。

制限時間は2分。

答えは、60文字以内、必ず1行でおさめること。

面接試験ではなく、仕事中、しかもかなり忙しい時に上司からこんな問題が飛び込んできたら、というシチュエーションで。

僕の考える答えは後日、コメントにて。

『ウェブ進化論』 本当の大変化はこれから始まる ちくま新書 梅田 望夫 (著)

ちょっと出遅れたけど、読みました。

ひとことで言えば、

『「こちら側」の人に「あちら側」のことを説明する良書』。かな。

「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が「次の10年への3大潮流」であり、そこから生まれた「ロングテール現象」でありGoogleである。

ところで、Google Japan Blog: Google 大阪営業所の開設 ということで、大阪に来るらしい。広告代理店様のサポートを強化 ということで、それはそれで良く分かるのだが、『ウェブ進化論』111Pにあるように、『「恐竜の首」で商売している「電通」はロングテールを追求できない』。そしてそのような広告代理店のサポートをするために大阪に営業所を開設する、というところが僕にはまだ消化しきれていない。

「ウェブ進化論」である。Web2.0である。

「ウチは2.0だよね」「あのサービスは1.0だよね」とか。

RSSリ−ダ−でIT/Web関連のニュースをチェックする。毎日のようにあたらしいサービスが立ち上がっている。明らかに「狙っている」のがわかる。無料サービス、API公開、ロングテールだ。

で、業界で話題になる。色んなところで議論される。

そのこと自体はどうあれ「狙って」も成功しないと思う。形だけなぞっても、ってのもあるけど、明らかに「ウェブ2.0」と言っている人たちの間でウケそうなサービスって、分かりにくいもの。

「日本で」本当に成功する2.0的なサービスってのは、きっとそんな顔 (1.0とか2.0とか) ちっともしないでユーザーに浸透し、結果として後から分析された時に「日本的ウェブ2.0」と言われる (あくまでも後付けで言われる) ものになる筈だ。

狙うべきは、業界ではなく、ユーザーである。あたりまえだけどね。

(きっと、みんなわかっているんだろうけど、ね)

起業バカ2。

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『起業バカ 2 やってみたら地獄だった!』Idiot Entrepreneurs 渡辺 仁 (著)

多少例は極端だけど、起業に関しては良い話を書いた本ばかり目立つので、こういう本があるというのが新鮮なんだろう。

「良い話はわかった。でも不安だよ。本当のところはどうなんだ。」

に応えてくれる本やセミナーは殆ど無いように感じる。

ところで、この本に書いてある例は失敗例ばかりではない。むしろ第2章なんかはむしろ成功例が取り上げられているが「ひとすじ縄ではいかない」し、そこに至るまでは「そんなに甘いもんやおまへんでー」ということがわかる。

実例3で書かれている「資金繰り」なんて、至極あたりまえのことだ。僕も以前に書いたけれど、そんなあたりまえのことがわからないで「自分も起業」なんて輩が多すぎるし、そのあたりまえのことを教えないで成功例をセミナーなんかで目の当たりにして「自分も」なんて思うのはやめた方が良い。甘えちゃいけない。

アントレ」とかを読んで「そろそろ独立を」なんて思っている人は読んだ方が良いな。僕とは業界が違うし、自分とは置かれているポジションが違うから何とも言えないが「フランチャイズ」にはちょっと懐疑的になる。

これから会社をつくろうと考えている人は、最後の実例14だけでも読んでおくと良いと思う。

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」
「ツカサ」の川又社長の台詞。 氏によると「ベンチャー支援イベント」は「蟻地獄」に見えるそうです。

もう一度、

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」

さて、あなたには資格あり? なし?

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