書評などの最近のブログ記事

もう少しライトな感じで読めそうなものを追加しようかと。

本読もうね(写真)

会社を辞めないという選択 会社員として戦略的に生きていく

いきなり経営者目線からサラリーマン目線とか言わんとって欲しいですが :-p 、事業部長もチームリーダーも会社の中で働いてることに変わりはないわけなので「会社の中でどう生きるか」について考えることが無駄になる事はないでしょう。

人はどんな場所にいても
社会を動かす仕事ができるはずだ。
考えよう
「会社にいるからできないこと」じゃなく
「会社にいるからこそできること」を。
使われる人生じゃない。
  • 会社で日々繰り広げられているのはチーム戦
  • 自分の給料の金額がどういう理由で決められているかと考えてみる
  • 社会人10年目から自分のストーリーが面白くなる
  • 年齢とともに、可能性や選択肢は広がっていくか、狭まっていくか、どちらだと思いますか?

この本を読んだのは経営者になってから10年以上経過してからですから、違う立場で読んだ事は間違いないですが、サラリーマン時代を振り返って(精一杯やりきってから会社を始めたとずっと思っていましたが)、別に会社にいてもできなかったことじゃないというか、今の自分ならもう少しなんとか道はあったんじゃないかなぁとか思ったりします。いるかいないかわからないですが、うちの会社辞めて独立したいと思っている人がいるとしたら、考えきって、やりっきて、会社で可能性を追求してからやってみなよって言いたい。ま、一度読んで考えてみなよ、と言いたい。

マンガ 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

ま、そんなに読書嫌がんなよ、ってことで漫画をひとつ。 経理部門にでもいない限り会社員やってると会計とか数字について考える事ってあんまりないんですよね。会計をかじると何で経営者がそんなに数字にうるさいのかが理解できるかと思います。また、ビジネスモデルってもんをいろいろ考えることで、頭をやわらかくできる効果も見込めるかも。あと、自社の決算書を見て、良い、悪いを自分なりに判断できることも大切です。

ま、なにぶん漫画ですから、一度読んでみたまへ。※

※とはいえ、それなりに難しいテーマを無理やり漫画にしてるので、斜め読みだと理解できない代物です。

コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法3

もひとつ漫画。価格や差別化戦略について考える題材に。私が読んだのは漫画じゃない方ですけどね(100円のコーラを1000円で売る方法3 )。Amazonのレビューはあんまり高くないな。ま、あくまでも初心者向けですが、マーケティングとか考えた事ないって人がはじめて考えるきっかけにはいいのではないかと思います。

でね、これ敢えてシリースの「3」にしたの、テーマが会計ソフト、webサービスが題材になっているからです。身近なテーマの方が頭に入りやすいものね。

下町ロケット (小学館文庫)

ビジネス書でも何でもないじゃん! なんだけど。ドラマ化されたし、見たって人はそれでもいいんだけどね。中小企業で働くってことを考える教材としてはええんちゃうかな。

俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。

青臭い小説やドラマのセリフである事に違いはないんだけど、日々の仕事に追われて新しい製品やサービスの開発が後回しになっちゃいけないよってことだ。これは我々の様な会社にぴったりの表現ではないか。

プレゼンの極意はマンガに学べ

セミナーで松尾さんに教えてもらった本です。

全社会議なんかの発表を見てて、プレゼンの場とかあんまりない人に何か勉強させる機会ないかなぁとか思ってるわけなんですが。

ただ、この本にはプレゼンの具体的なテクニックはまったく書いてありません。「わかりやすさとはどういうことか」「読者を引き込むための工夫」「企画におけるポジショニングの定め方」など、ビジネスに必要な要素を漫画を題材に解説している本、と思った方が良いです。

プレゼンの具体的な話は他に読んだ本があったけど、今手元にないや。あとで追記するかも。

追記。思い出した。

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

TEDの動画はわりとどれも面白くて、よく見る機会があるんだけど、ストーリーとして洗練されていてよく練習されているような印象を受けます。CSS Niteなんかでも鷹野さん結構厳しくて(僕は我が道行っちゃうんですけど)、プレゼンは聴衆の時間を奪っているということを意識するのが大切だと思わされます。

  • アイデアは短いキャッチフレーズで
  • パーソナル・ストーリー
  • ショッキング・ステートメント
  • インパクトのある質問

年末に全社員を大阪の本社に集めて全社会議を行うのですが、今年は全社員にお題を出しました。

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自分のポジションの1つ上の組織単位で(*)の業務改善のためにやるべきこと・共有したいこと。

*1つ上の組織単位 てのはメンバーはチーム、リーダーは事業部、事業部長は会社視点で、ということ

メンバーは1冊、リーダーは2冊、事業部長は3冊、マネジメント、経営やリーダーシップ、コミュニケーション、プロジェクト管理、ソフトウェア開発でも良いですが書籍等を読んで、会議で共有したいこと、感じたことなどを入れてください。購入は自分磨き手当でいいと思うけど、他の人にも共有したいものや高額な書籍やセミナー受講なんかは事業部費申請してくれても構いません。

自分の持ち時間の範囲で上記以外の内容を加えることはまったく問題ありません。

当社の組織ですが、チームは4、5名くらいの単位で「ディレクション」「制作」「ソフトウェア」「クラウド」の4チーム。2チームが一つの事業部となり、「webインテグレーション」「ソフトウェアソリューション」の2事業部制。

と、いうことで何を選択してくるか楽しみではあるんですけど、一応何冊か課題図書みたいなんを上げてみるものいいかな、と思って記事を書きます。

事業部長、チームリーダーはじめ、すべての社員に

「成功の型」を知る 起業の技術

以前参加した、このセミナー会場で購入。小さな会社を経営するということについて、12の分野に分解して説明しています。「商売が成り立つこと」という本当にベーシックな部分について学ぶことで、特に「ビジネスのバランスの取り方」について学べます。事業部長といわず、営業マンにもお勧めできる書籍です。

経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

原価管理のところをよく読んでほしいと思う。当社のビジネスモデルととてもよく似ているので考えるきっかけによいと思う。メーカーと、オーダーメイドのカスタマイズのバランスの取り方、見積もりの精度を上げること、パッケージビジネスと受託のバランスの取り方など、参考にできる部分がとても多い。

「マネジメント」によって組織はこんなに変わるのか、やり方次第で利益があがることについての気づきを得てほしい。

小さな会社・お店のための 値上げの技術

決して値上げを前提にするためではなく、価格の決め方や見積もりの仕方についてのヒントになります。「良いものをできるだけ安く」提供するのは商売の原点のようなものですが、必ずしも自分たちが何らかの犠牲を払ってまで値下げを行う必要はありません。

「粗利」「利益」というとても根本的なことを今一度理解すること、価格、値段のメカニズムを知ることで新サービスや製品、もしくは受託の見積もりの立て方を考える良いきっかけになると思う。

チームリーダー、マネージャー向け

組織変革のビジョン (光文社新書)

こちらについても以前、こんな記事を書いた。

帯の台詞が中々いいところをついているのでご紹介したい。
忙しいから絵(ビジョン)が描けないのではなく、描けないから忙しいだけだ
ね、このひと言が全てを語っているような気がする。ビジョンがないから目先の仕事に言い訳し、大切なことを後回しにしてしまうのです。そして、ビジョンを描いたら忙しくなくなるか、といえばそんなことはないわけですが、大切なことは、忙しくても本来やるべき仕事を後回しにしなくなるということです。そして、忙しくても平気になるのです。 我々のように特にクライアントワーク、受託の広告(Web)制作事業やソフトウェア事業をやっていると、お客様第一の錦の御旗の元に、目先のお客様の依頼事項を言い訳にして自分の大きな目標、それは仕事であっても個人のスキルアップでも何でもいいのですが、そういうのが後回しになってくる。口をついて出るのは「忙しい」「時間があったらやりたい」です。

ね、耳が痛いでしょ? どうして変革が必要なのか、なぜ走りながら考えることができないのか、考えるきっかけになれば。

プレイングマネジャーの教科書―結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策

元マイクロソフトの方が書かれた本です。当社のような小さな組織では、マネジメント専任ってのは中々に難しくて、社長である私自身ですらいまだにプレイングマネージャーです。プレイングマネージャーの苦労はすごくわかる。自分の仕事の成果を出しながらチームや部下の成果も出させないといけない。この本ではこれからの中間管理職に必要なのは「ハブ型リーダーシップ」であると説いています。話を聞き、状況を観察すること。

日常業務で手一杯→ コミュニケーションは後回し→ 職場の空気が停滞する→ 仕事が思わぬところでストップしたり、部下とのトラブルが生じたりする→ ますます業務が増える

あーこれもありがちですね。あんたの悩みは決してあんたに特有の事情じゃない。いますぐ悪循環から脱して、好循環を作るべきです。

日々のコミュニケーションをパターン化する、習慣化する、仕組み化する、マルチタスク化する→ 部下やメンバーが自立して動く→ 上司や他部門にも情報が行き渡り、協力を得られる→ 中間管理職である、あなた自身の負担が減る→ チームで成果を上げられる→ 余裕のできたあなたが、より大きな仕事に着手できる

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)

経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)と同じ著者による別の本。この本については以前、こんな記事を書いた。

この本には自分が読んでも痛いと感じる言葉が並んでいます。

しかし社員が社長と一緒になって考えてくれるなどというのは幻想にすぎない 。社長こそが新しい考え方を模索し 、それを提示し 、そして社長が自ら行動しなければ 、何も起きないのだ 。
組織カルチャ ーの変化は必ず 、組織内で起きる 「事件 」 (大きな出来事 )を触媒にして進展する 。事件を避け 、なるべく静かに 、無難にことを進めようとする経営者や管理職では 、その組織文化を変えることはできない 。

リーダーシップということについて、今一度考えるきっかけになれば。

都知事選は行きませんでいた。てか、都知事選への選挙権がないので。法人都民税は払ってんですけどね。東京の都政ってのは東京だけで済まない問題ですから、これから東京都政が良くなって景気が上向いてくれることを願っています。

さて、ログインが必要なページをシェアするのはあまり好みではないのですが。

「倒産」、実は減らず 25年ぶり低水準でも…:日本経済新聞

「ここまで倒産が減ったのは25年ぶりのことだ」。安倍晋三首相は6月1日の記者会見で胸を張った。確かに2015年の倒産は8812件(東京商工リサーチ調べ)と、1990年以来の水準に減少した。今年上半期も改善傾向が続き、中小企業を襲った淘汰の嵐はやみつつあるようにもみえる。しかし、この数字から浮かび上がるのは一つの断面にすぎない。

(中略)

東京商工リサーチの集計では、休廃業や解散といった形で15年に事業の継続を断念した企業は2万6699件。00年と比べると6割増え、倒産件数の3倍に達する。後継者が見つからずに廃業する例もあるとはいえ、法的整理から私的整理などへ企業の末路は移り変わっているようにみえる。

理由の一つとして「金融円滑化法」があるようです。金融機関には金融機関の「貸せない理由」があるわけで、単に返済猶予に応じたところで抜本的な収益改善を図らなければ問題を先延ばしにしているに過ぎません。帝国データバンクや東京商工リサーチのレポートを見るたびに感じていた違和感(そんなに景気が良くなってんだろうかという違和感)ですが、少しだけ腑に落ちました。

私自身、今の商売はともかく、若いころに事業がうまく行かず、それでも借金して引っ張って傷を大きくしてしまった経験があります。その時の経験が「資金繰りに追われだしたら、中小企業の経営者はまともに経営なんてできない」という現在の考えにつながっているわけですが、大切なのは返済を猶予してもらうことではなく、なぜこうなったのか、何を改善したら窮地を脱することができるのかを考えることです。

ま、金融機関担当者の多くが池井戸潤の小説「陸王」にでてくる銀行員 坂本太郎みたいな人ならいいんでしょうけどね(珍しく銀行員が善人?に描かれていました。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑むストーリーです)。

ま、大本営発表は鵜呑みにせず、景気のせいにもせず、精進あるのみです。中小企業の経営ってもんは。

アルファサード

ま、あれこれやってることはバレて? るわけなんですけど、今「第3の創業」という心意気であれこれやっとるわけです。ものすごく働いててものすごく動かしてるってのは、ウチの社員にでも聞いていただければわかると思います。

  • 求人広告出稿(欠員の募集)
  • 全社員との個人面談、ユニットリーダー制への移行説明とリーダー候補者への打診
  • 新サービスに必要なモジュール開発、テスト
  • 経営理念、行動指針、理念の策定
  • 短期・中期経営戦略の検討
  • 人事評価制度の導入決定、人材会社への打診、外部顧問の招聘
  • オフィスの移転決定
  • 戦略の策定、戦略遂行後のあるべき、ありたい姿のイメージ化
  • 東京に居を構えることを決定(部屋を借りて住み始めた)
  • 銀行への協力依頼(パートナーの紹介依頼ほか)
  • 求人方針の変更、面接、数名の採用
  • ソフトウェアチームへの課題出しと、アイデア・ミーティングの実施
  • 新事業のパートナー選定
  • 外部協力先との新サービス、製品開発プロジェクトの始動(複数)
  • M&Aを含む戦略的パートナーの募集、M&A会社への打診、面談(企業買収もしくは業務提携先の募集)
  • 商談にて新サービスの提案開始
  • 新製品のリリース延期、ユニットリーダーへの権限移譲、予算化
  • 組織図の作成

ざっと挙げるとこんなことをやったのですよ。僅か2ヶ月です。で、何でこんなに加速することができたのかについて少し書いてみたい。

組織変革のビジョン

昨年の末から色々と本を読みあさっていたのですが、その中の一冊に「組織改革のビジョン」という本があります。帯の台詞が中々いいところをついているのでご紹介したい。

忙しいから絵(ビジョン)が描けないのではなく、描けないから忙しいだけだ

ね、このひと言が全てを語っているような気がする。ビジョンがないから目先の仕事に言い訳し、大切なことを後回しにしてしまうのです。そして、ビジョンを描いたら忙しくなくなるか、といえばそんなことはないわけですが、大切なことは、忙しくても本来やるべき仕事を後回しにしなくなるということです。そして、忙しくても平気になるのです。

計画のグレシャムの法則〜悪貨は良貨を駆逐する〜

グレシャムの法則「悪貨は良貨を駆逐する」を計画にあてはめたもので

「ルーチンの小さな計画が節目で描くべきより大きな計画を駆逐する」というのがその内容になっている。これを「計画のグレシャムの法則」というのは、元々のグレシャムの法則の貨幣を計画に置き換えた形になっているからだ。

我々のように特にクライアントワーク、受託の広告(Web)制作事業やソフトウェア事業をやっていると、お客様第一の錦の御旗の元に、目先のお客様の依頼事項を言い訳にして自分の大きな目標、それは仕事であっても個人のスキルアップでも何でもいいのですが、そういうのが後回しになってくる。口をついて出るのは「忙しい」「時間があったらやりたい」です。

ビジョンを描き、明文化し、宣言する

そんな時にはまず、ビジョンありきと考えるべきです。日頃の小さな計画の延長に未来があるわけではなく、まず、未来のあり方を描くのです。上記のアルファサードの経営理念の中の一節に「成長を続けながらも変化をいとわず、3年単位でまったく違う景色を見ている会社であり続ける。」というものがあります。3年後に違う景色を見ているために、今までの仕事のやり方でいいか? 良くないです。まずこれを定めてしまい、宣言します。宣言することで退路を絶ってしまう。サイトで公開するだけじゃなくて、わざわざFacebook広告まで打ちました。経営理念のページへ誘導するFacebook広告って売上に直結するわけないのですが、成長のためには強い人材と、パートナーとの関係性構築・強化が不可欠です。弊社は有名か? BtoBの企業がそんなに有名な筈ないです。ブログも書いてる、セミナーもやってる、ソーシャルメディア活用してる、それでちゃんとターゲットにリーチできているか? できてないですまだまだ全然。伝えたつもりになっているだけです。

よく、ウェブページでもパンフレットでも企画書でも「これを謳っておけ」というと、「ここに書いてあります(企画書の隅とか補足チックに確かに書いてある)」とか言う人がいます。目に飛び込んでこないもの、印象に残らないものは「書いてある」だけで「伝える努力が足りない」と考えるべきです。それこそがクリエイティブってもんでしょう。

戦略は、ワクワクするようなストーリーとなっているか

ビジョンが描けたらビジョンを実現するための「短期」の戦略を立案します。戦略は長くて2年、可能なら1年単位で考えます。戦略で大切なのは「風が吹けば桶屋が儲かる」的なストーリーが描けていることです。

※(追記)若干例えが適切でなかったかも。「可能性の低い因果関係を無理矢理つなげてできたこじつけの理論・言いぐさ」を指すことも多い。←では駄目ですよ。他社が気づかないが(もしくは他社の資産では実現できないが)当社なら実現可能で理にかなった明快なストーリーが必要です。

  1. 大風で土ぼこりが立つ
  2. 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
  3. 盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
  4. 三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
  5. ネコが減ればネズミが増える
  6. ネズミは桶をかじる
  7. 桶の需要が増え桶屋が儲かる

以前、取材を受けた時に「プレスリリース・ドリブン」の商材開発という話しをしました。今から考えると、これでは不十分で、この段階では「話題になるかどうか」というところまでにしか意識が至っていない。なぜ売れるのか、誰が、なぜこれを買うのか、もしくは誰が、なぜこれを売るのかというところまでスッキリと腑に落ちるストーリーまで落とし込まなければその戦略は実現しません。そこが腑に落ちたとき「計画」は実現可能なワクワクするものとなるのです。

実行には「投資」を伴うようにする

もう一点、可能であればそれを宣言するだけでなく、お金やリソースといった投資を伴うものにすることが大切だと思います。Facebook広告なんて安いものですが、オフィスや住居は決めたら短期前払い金で処理することにして全額払ってしまいました(オフィスのほうは今月処理)。社内のリソースが足りなければパートナーを募集して契約を締結し、お金をかけることを決定します。そうすることで「後に引けない状況」を作る。つまり、退路を断つのです。ここまでできれば、あとは突き進むのみとなります。

そこが明確であれば、時間はさほど問題になりません。時間がなければコストを突っ込んででもやる。そうやってスピードを上げて行きます。

最後に、アルファサードでは引き続き戦略的提携パートナーを募集しています。

宜しくお願いします。

冒頭に告知。アルファサードでは人材を募集中です。

アルファサードの純資産の推移

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫) 読了しました。本の存在を知ったのはこちらの記事です。あわせてどうぞ。

まず、前提としてウチの会社は赤字ではないし業績が悪いわけでもないのですが、つまり、V字になる必要もないのですが、是非読んでみたいと思って。アルファサードで組織改革をしていきたいと強く思っていて昨年末から絶賛実行中だからなのです。具体的なメニューとしては、人事考課制度づくり、チーム(事業部)制の導入、幹部候補含む人材の採用と育成、これらを通じて収益力の強化、経営基盤の安定化といったことを計画・実行していくのですが、根本的なところというか、目指すところは「風土改革」なんですね。「強烈な個性を持ったオーナー創業者」の色を薄め、自立した組織、社員自らが考え、成長する組織を目指します。

標題の本は大企業の実話を元にしたリアルなフィクションで、物語として読んでも楽しめるものです。サラリーマンもの、会社モノ、半沢直樹シリーズなんかが好きな人であればそういう面でも楽しめるストーリーだと思います。

まぁ、この本には自分が読んでも痛いと感じる言葉が並んでいます。

しかし社員が社長と一緒になって考えてくれるなどというのは幻想にすぎない 。社長こそが新しい考え方を模索し 、それを提示し 、そして社長が自ら行動しなければ 、何も起きないのだ 。
組織の危機感を高める経営手法は 「危機感が足りない 」と叫ぶことではない 。経営風土を変える経営手法は 「風土改革をしよう 」と叫ぶことではない 。社員の意識を変えるために 「意識改革をしよう 」と叫んでも意識は大して変わらない 。
組織カルチャ ーの変化は必ず 、組織内で起きる 「事件 」 (大きな出来事 )を触媒にして進展する 。事件を避け 、なるべく静かに 、無難にことを進めようとする経営者や管理職では 、その組織文化を変えることはできない 。

そう、「事件」を起こそうとしています。自分自身が先頭に立って。改革は何も業績が悪い時に行わなくても良いではないですか。業績が良いときにこそ「事件」を起こして改革していこうというのが俺の頭の中です。

さて、総勢十数名にすぎない中小企業にこの話しを当てはめられないかというと全然そんなことはなくて、やることは同じです。そして、この本に分類されている以下の分類。そう、改革には多少の痛みを伴うのです。

  • 改革先導者
  • 改革追随者
  • 改革抵抗者
  • 人事更迭者
  • 傍観者(外野席)

私はこの数年「人が辞めないことを是」として経営してきました。業種業態、規模を考えると退職率の低さ、定着率の良さは誇って良い数字だと思います。ただ、そのことによる弊害も目につくようになってきたと感じています。

「多少の痛み」というのは、大きく2つ。ついてこれない、もしくは賛同できないが故に脱落者が出る可能性、一時的な業績の落ち込み。これまでとにかく人の入れ替わりがなく、攻めの営業を貫いてきたトップが、社内の制度改革、組織改革、そして、階層のないフラットな組織だったものをチーム(事業部)制への移行にエネルギーを向けるわけですから、売上はともかく、これまでよりコストのかかることをやるわけですから、一時的には利益が減少する可能性がある。

それでも、次の5年、10年を戦うためには今これをやらなければならないという強い危機感と信念があります。そのためには、傍観者(外野席)をどれだけ改革先導者、改革追随者に持っていくか、+改革者は外からやってくる(この本に何度か繰り返しでてきます)=積極的な外部の活用(新たな人材採用含めて)がキーになると考えています。

本気で仕事に取り組むことの意義

「何となく惰性で仕事をしてそこそこの給料貰ってそれでメシ食えればいいし、会社が駄目になれば転職でもすればいいか」とか思って仕事をしていて会社が継続できるほと世の中は甘くありません。また、本気でこの会社でキャリアを全うしようと言う人からすれば、このような考えの人と一緒に働きたくないでしょう。あたりまえのことなのですが、放置しているとこういう考えの人が会社に巣くうようになってきます。私は「なぜ働くのか」みたいな哲学的な問答に明確に答えられるようなできた経営者ではありませんが、サラリーマンであれ起業家であれフリーランスであれ、本気で仕事に打ち込む幸せを体験できない人は不幸だと思います。人間的な成長、自信、そして収入を上げていくこと、生活基盤を安定させていくことに疑問がありますか?

新たにスタートする従業員持ち株制度なんかは、実際にやりがいというより現実に稼いでもらおうということで導入します。本気には本気で応えたい。

重要なのは働き方であって、仕事量ではない

誤解して欲しくないので一応書いておきます。決して「もっと働いてくれ」ということではありません。強いて言うなら「もっと、こういう働きかたをして欲しい」でしょうか。目先のノルマの達成のために、個々人の仕事量を増やして対応することは馬鹿げています。疲弊し長続きしないだけでなく、将来性がない。限界がすぐにやってきます。重要なことは、労力の向け先をどう変えていけばよいか、つまり収益の仕組みを変えていくことです。どこに向かってエネルギーを投入していけばいいのかを明確にし、一体感を持って仕事ができるようにすることです。アルファサードは6、7年前に一度体験しています。社員の年収が数十%向上したあの時のことです(これは今いる社員のうち経験した人のほうが少ないわけですが)、あれをもう一度体験しようと言っているのです。

求める人材像

こう考えると、欲しくない人材ははっきりします。現状の職場への不満が転職のきっかけであれば、そういう思考の人は欲しくないと思えてきます。どんなに優秀な人であっても。幸いにも、特に募集職種のうち、ディレクターや幹部候補については、属人性の少ない、つまりその人のセンスやスキルに関わらず利益の出しやすいモデルを当社は持っています。特に営業しなくても仕事の依頼がくるところ、自社製品を元に組み立て、出荷する(受託業務における納品)ことを覚えれば未経験者でも3ヶ月で1案件でも経験すれば十分でしょう。陳腐化された言い方かもしれませんが、絶対的にマインド重視です。異業種でも構わないとさえ思います。エンジニアだけは別ですが、それでもマインド重視に変わりはありません。マインド重視ってのは、例えばこのエントリを読んで、「それ、面白そうじゃないか」とか、俺(野田)と会ってみたいとか、一緒に仕事してみたいというところです。

募集広告って「ウチの会社こんなにいいですよ」というアピールするもんじゃないですか普通。でも、創業10年ちょっと、社員数十数名の中小企業って、できあがった完成品じゃないんです。今の時点の会社の良さ(いい会社だと思っていますよもちろん)だけを見て、そこに乗っかろうという人を採用しても駄目だと思うし、これから1年、3年、5年で大きく成長しようと思っているのだから、近い未来においては成長後の会社で働いていることになるわけだから、それに相応しい人材と出会いたいではないですか。

アルファサードは11年前に私が一人で始めた会社です。その頃の無名な会社、その後2人、3人でやっていた時期にウチに応募しようという人のレベル感(人をレベルということに抵抗はありますが)と、今応募しようという人のレベル感は全然違う筈です。少なくとも採用に関する基準は会社の成長に伴い上がっていくのが普通です。でも、今後数年で急成長をしていくことが前提なのだから、成長後のレベルに相応しい人材を採用するか、自ら成長してレベルアップできる(少なくとも会社の成長と同じスピードで成長できる)人材でないと、その時点で下げ止まりになっちゃいませんか?

50歳以上しか採用しない会社の社長が言った、「人生の変え方」

直接この本とまったく関係ないのですが、Facebookで流れてきたこの記事。50歳以上しか採用しない会社の社長が言った、「人生の変え方」 | Books&Apps

こういうのって、実話なんだかどうかがわからないのですが(ソーシャルでシェア、拡散されるための作り話をよく目にするしね、最近)、でもまぁ書いてあることには共感できるのです。いや、別に50歳以上を探しているというわけではないのですが。

社長 「不思議ですか?普通に考えればそうですよね。でも、採用にはちょっとした基準があるんです。」

私 「どんな基準ですか?」

社長 「人生を変えたい、という人だけを採用しています」

社長 「一つ目、人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣です。「続けること」そのものに価値があります。例えば、「早起きする」であったり、「通勤時間に必ず本を読む」でもいい。仕事も同じです。電話を毎日10本する、であったり、お客さんにこころをこめてメールを書く、でもなんでもいいです。とにかく、小さい習慣から人生は変わります。」
社長 「そのとおりです。そこで、三つ目、一つ挫折したら、次のものを設定する。無理して出来ないことを続けない。失敗は、それ自体がノウハウです。習慣には自分に合うものと会わないものがありますから、ムリはしない。重要です。先ほどの「電話をかけ続ける」という社員は、そこに辿り着くまでに二回ほど挫折していますよ。何かができない、ということについて、罪悪感を感じる必要は全くありません。「できないこと」がわかることは大事です。」

そりゃ、自分を変えたいと思っている人と働きたい。私自身が自分を変えたい。良い方向に。2年で引退できたらこの会社受けに行きたいくらいであるけど、いや、行けないのわかってんので自分の会社で実践したいと思うわけですよ。

要するにこれは、書評の姿を借りた求人エントリーです

応募はこちらのページから、熱いテキストとともにお送りくださいませ。

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2012年の一冊目。ネットのあちら側の「電子書籍の衝撃 "電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)" 」を読んだWeb系の人、電子書籍系の人、Amazonの中の人以外は読むといいよ(単純に読み物としても面白かった)。

この本は「(紙の)本は死なない」ではなくて「本屋」は死なない というところがミソです(ミソっていうか...[謎])。"本屋"と"書店"は違う。こっちの人(どっちだよ)の言い方をすると「本屋」は書店1.0、「書店」は書店2.0(注:こんなことは書いてないよ-ますますわけがわからんか...)。書店員や本屋の店主が「棚」のクリエイティブやPOPに拘り"書店発ベストセラー"を産み出すのが書店1.0だとすれば書店流? 出版業界的POSシステムのデータ重視、TUTAYAみたいなのが書店2.0とでもいうような。

この本は、そういう言い方をすれば書店1.0へのノスタルジーとでもいうような、「クリエイティブな本屋=いい本屋なんだ」という著者の思い入れが入っている一冊だとも言えると思う。でも、Amazonのような巨大なプラットフォームに乗っかって(AmazonでなくともAppleでもFacebookでもGoogleでもいいけれども)ビジネスを展開する小規模ベンチャーやフリーランスのWeb制作者、そう、この間言及したモバツイのモデルみたいなビジネスを展開する人にとってはこの本の視点は有用ではないかと思えるのです。もっとも、こういう風に何でもかんでもビジネスとして考えてしまうデジタル・ネイティブ、Web系ベンチャー思考と対局にあるような本を愛する人たちへの著者の愛を書き綴った本なんですけどね(実際は僕なんかデジタルネイティブなんかではなくて、著者の石橋毅史さんもこの本で言及されている「ひぐらし文庫」の原田真弓さんも僕と同世代のようですけど)。

紙の本が死んでも「本屋」の人たちの存在価値は死なないんだ、というのが本書のメッセージであると僕は受け取ったけれど、これは僕らのようなWeb時代を喘ぐようにして生きている人や会社が考えるべき価値の創造について書かれているともとれなくはないな、というようなことも感じることができた。ちょっと今読み終えたところでまとまってないけど(後でもう一回読んでみたいと思う)、僕ら(←誰だよ)にも活かせると思う考え方、感じたことを羅列してみよう。

  • ワインのAmazonがあったとして、ソムリエの仕事はなくなるか? なくならないんじゃないかな。
  • 「この本読んだよ。面白かったからお前も読んでみろよ」と息子に本を手渡すってのは行為だ。ジョブズに言わせるとユーザー体験。この本の最後で原田真弓さんが言っていることってそういうことじゃないかな、と思うのです。僕が去年読んだ数少ないフィクションものの小説は「下町ロケット 」で、面白かった。父が入院していた病院に読み終えた雑誌持って見舞いに行った時に「この本読んだか? 面白かったからやるよ」って言われた本。
  • 上述のように考えると、紙の本はもっと高い値段で装丁に凝った単行本中心で文庫や新書は電子になっていって、残った紙の本は"ギフト"としての存在価値が強くなったりとか、そういう形で残っていったりしないかな?
  • ソムリエ&ギフトって考えると、例えば意中の女性のFacebookアカウントとTwitterアカウントを教えて彼女に贈る本をソムリエにチョイスしてもらうサービスとか、そんなのだったら今でもニーズあったりしない?
  • そう考えると、例えば僕が月に書籍購入に3万円かけるとして(計算したわけじゃないけど)3万円を原田さんに預けたらどんな本をチョイスしてくれるだろうか? 僕はTwitterでもFacebookでも、もちろんこのBlogもあるし会社を通じた情報の発信もしてるわけで、過去のmixi日記とかの蓄積もあるし、僕が何ものであって今何を見ているか、何に関心があるかを理解するための情報はあるんだろうし。Amazonがアルゴリズムに基づいて提案してくる「この本を読んだら?」に対して、「人が自分を見て提案してくる本に数万円かけてもいいくらいの中小企業の社長向けのサービス」とか。中古のベンツくらい買える金があるんだから(俺は持ってないけどなw)、自分への数万円への投資とか、厭わない(でも、大概時間に追われている)人に向けた本のソムリエサービスとか。

「本屋」は人を呼ぶ呼称(Web屋と同じ)。リアルにオフィスや会社を持たないコワーキングとかフリーランス(奇しくもこの本の筆者がフリーランスじゃないか!?)という事実。そう考えると、彼女(原田さん)の掲げる8千円/日という売上げを上げるための手段はあるんじゃないの? インターネットを使うことで。でも、この本を見つけたのは本屋なんだよね。僕がふらっと行った本屋には「本屋について言及されている本や雑誌」が形成している「棚」があって、僕は奈良の実家から大阪に戻った時にその書店にもう一度立ち寄って数冊の本を買ったのです。その中には去年の6月の「BRUTUS(6/1号 - 「本屋好き」)BRUTUS (ブルータス) 2011年 6/1号 [雑誌] 」が含まれててその本には『「本屋」は死なない』の第6章で取り上げられている鳥取の定有堂書店の奈良敏行さんの取材記事が写真付きで載ってたりするんですね。そして、それを見て第8章で取り上げられている古田一晴さんの言うところの「本の系譜を見せる"棚"」というものに思考が繋がっていく。大阪の弁天町のたまたま立ち寄った一件の本屋にも、多分そういった「棚」があるんだと思う。この本を手に取っていなければ、もう一度弁天町の本屋に立ち寄ってはいなかっただろう(でも犬と猫が本屋にいるのは違うと思うぞ。俺は嫌いじゃないけどペットは苦手です)。

いずれにしても、年の初めに良い本を読んだと思える本でした。ウチらの業界の人には読んで欲しいな。A Happy Reading Year. 良い本との出会いは、いつでも良いもんです。

あけましておめでとうございます。2011年は3月11日のあの大震災、原発のこと、さらに円高、欧州の経済不安、タイの洪水という我が国にとっても世界にとっても激動の一年となりました。日本のインターネットシーンでは、Facebookの台頭、スマートフォン(モバイル)シフトが急速に進んだ年だといえると思います。アルファサードにとっては、PowerCMS 3のリリース、DynamicMTMLのシックス・アパートへの譲渡など、いくつかのトピックがありました。

さて、2012年。いつまでも下向いていられない、僕たちアルファサードとしては、仕事を通じて、また昨年のキャンペーンの結果少なからず寄附できたように、結果を残すことで社会に貢献できるようこれまで以上に真摯に仕事に邁進したいと考えています。

今年もより一層のご支援、ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

さて、本題です。第9期上半期の期末会議で社内に向けてプレゼンした2012年のアルファサードの戦略キーワードは「Connect(コネクト)」でした。もちろん、「Connect=つなぐ」ってのは現在のWebが情報と情報、人と人をつなぐといった今やあたりまえになった事象を指す言葉ではありますが、ここでいうConnectはもうちょっとビジネスやしくみという面でのConnectを指します。 ※画像は会議のスライドの一コマです。

アルファサードは結局のところ、誰に、何を売っているのか?

12月はじめに書いたこのエントリーこの本よろしく「起承転結」の流れでご紹介してみたいと思います(非上場企業の戦略の話しなので数字や具体的に決定していることは書けないのではありますが...)。

起(コンセプト)

金を掘りに行く人たち(インターネット上での成功を目指すクライアント)にジーンズを提供するお店(パートナー/Web制作者)に対し、良質の商品(=製品)を供給し、ジーンズショップの運営ノウハウ(=技術サポート)を提供する。

上記は例え話ですね。そう、リーバイスの話しです(この話しの真偽は知らないんですけどね)。以下、改めて。

起(コンセプト)

インターネットにコンテンツを公開し、ビジネスしたい人(それを手伝う人=例:制作会社)に対して製品と技術サポートを提供する。

製品サポート、パートナーサポートをより充実させること、パートナー企業の利益向上に寄与出来るソリューション、サービスを投入すること。

サービスAとソフトウェアBをつないで(Connect)、"確実にあるが、決して大きくないニーズ"に応えるソリューションを提供する。
マーケットCとマーケットDでビジネスをしている人(会社)と人(会社)をつなぐ(Connect)。

売上げと利益目標を達成すること、及びパートナーの継続契約更新率目標を達成している。
そして、次期末(つまり10周年)を迎えられる目処、確信を得ている。

1月にリリース予定のPowerCMS SocialはCMSとソーシャルメディア、Zenbackというソリューション、Google Analysticsなどをつなぐ意味でConnectではあるのですが、こいつは実は本命? (本質?) ではありません。考えているのはその先、どちらかといえばもっとニッチなニーズに応えるものです(ごめんなさい、あんまりはっきりとしたこと書けてませんね。でも見ていてください。後で見たらきっと分かる筈です)。

僕は、常にアルファサードを「目から鱗」を提供できる会社でありたいと思っています。単に流行を追いかけたり他社の二番煎じをするようなそんな会社になりたくはありません。今年も「そう来たか!」というサプライズを業界に話題提供できるような、そんな1年にしたいと思っています。

改めまして、2012年。本年もよろしくお願いいたします。

P.S. "To be Professional."

会議の最後に社員のみんなにお願いをしました。3つ。うちひとつが"To be Professional."。プロになろうよ、といいたかったのですが単に横文字で格好つけた。僕がMT初めて触ったのって5年前。5年前は"MTわかりません"って言ってもそれで良かったけど、今"MTわかりません"っていったらどうですか? "ご冗談を..."みたいになるに決まってる。これだけ変化の激しい業界、世界にいるんだから会社に入った時や学生時代に勉強したかどうかなんていうスキルとか、どうでもいいし。会社にくる時点で"モバイルサイトはやったことないんですよ""インフラは専門じゃなくって"とか、どうでもいいよ。僕は何かにかこつけて経験者を高い給与で引っぱってくるつもりはないです。俺たちが学ぶし、俺が仕事を教えて行く。だから、君たちもそのつもりでこの一年一緒に頑張ってくれ、ということを伝えたかった。

そう、だから、お前たちにもね。今年も宜しくお願いするぜ!

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※技術評論社様より献本いただきました。ありがとうございます。

僕が"えふしん"さん(藤川真一さん)とはじめてお会いしたのは(多分)2007年7月のことでTwitterをはじめたのは2007年7月28日のことです。何故はっきり覚えているかというと東京で行われた【第14回】 WebSig会議「Movable Type 4のポテンシャルを探る」にスピーカーとして読んでいただいた時に何だか主催のWebSigのメンバーもスピーカーの面々も"Twitterってものがあって、みんなここで繋がってるよ"みたいに教えてもらって行きの新幹線の道中でつぶやきはじめたからです。今日現在で12,927Tweetということは1日8Tweetしてるんですね平均して。1,017フォロー1,028フォロワーってのが今の僕のTwitterでの状況? です。

プラットフォーム上でサービスを展開し、収益を得るということ

この本を読み出してほどなく興味深いブログ記事を目にしました。

ブログでメシが食えるか、という非常に興味深いポストをされたのは新野淳一さん(僕は多分お会いしたことはありません)。

ブログメディアの可能性

Publickeyはブログという小さなメディアの可能性を広げていくことも目指しています。いまや、誰でもネットの上でブログというメディアを立ち上げることが可能になりました。その小さなメディアでどれだけのことができるのか、影響力はどうなのか、大手のメディアと差別化できるのか、ビジネスとして成立するのか。そうしたことをPublickeyを通じて確かめつつ発展させていきたいと考えています。

えふしんさんはモバツイッターというWebサービスをひとりで運営されて現在は会社を立ち上げられています。新野さんはブログメディアを個人運営されてこの一年はとりあえず食えたとおっしゃっています。両者のやっていることは違うのですが収益については両方とも「広告」です。Google AdSenseという共通項はありますが、Publickeyのほうは直接クライアントから広告を得るというモデルが中心、えふしんさんのほうもAmazon EC2への移行時にドネーションを募っていてこれが少なからず集まったと書いておられます。Googleが提供するAdSenseというプラットフォームは確かに導入も楽だし一定の収入を得るための敷居は低いですが、それだけで食えるというレベルに行こうと思ったら少々のレベルでは無理です(僕も広告貼ってますから、どのくらいのPV集めたらどのくらい収益があるかとかはわかってるつもり)。

モバツイッターの場合はユーザー数100万人ということですから、少人数の会社のメンバーが食えるようになったという点で希有な存在だと思います。Publickeyもまぁ、希有な存在ですね。アルファブロガー・アワード2010を受賞されてるのですから。ただ、両者とも少人数、もしくは個人が食えるレベルのビジネスモデルです。Google、Twitter、Facebookといったプラットフォームの上では成功したとしてもこのくらいです(このくらい、ってのは決して悪い意味ではなく、規模感の話しとしてこれだけ当たったサービスでも少人数のベンチャーが食えるくらいの収益しか出せないんですね。Publickeyは直接広告出稿を募っていますがAdSenseの売り上げは71万9571円だそうです)。

では、TwitterやFacebookで僕が繋がっている数多くのWeb業界の人たちはどうやって食ってるかといえば、圧倒的に受託開発です。企業から委託されてWebサイトやサービスを開発しています。受託やってる人(僕も含めて)ってのは納期直前の半分徹夜の状況や何らかのミスや瑕疵などをおこしてクライアントに土下座(!)しにいったりすると"Webサービスで食えたらいいなぁ""自社メディアで食えたらいいなぁ"みたいに思ったりしたことの一度や二度はあると思います。それでもこの程度。ただ、この程度とはいっても(モバツイの場合)100万ユーザー抱えて会社立ち上げてるわけです。これ、すごいことですよ。

プラットフォームビジネスのリスクとこれから3年後に向けて

ここはらはPublickeyの話しは外れてモバツイッター限定の話しになります。僕もある意味でプラットフォームビジネスを展開しているわけです。Google、Twitter、Facebookではなく、Movable Typeというニッチ? なプラットフォームではありますが。プラットフォーム上のビジネスは常にプラットフォームの動向に影響を受けます。そういった意味で自分たちのコントロールだけで未来を描くことができない。そしてプラットフォームはGoogle、Twitter、Facebookだけではなくてモバイルの世界ではDoCoMo、AU、Softbankもプラットフォームです。今急激に進んでいるスマートフォン・シフトはここらへんの従来型モバイル・ビジネスモデルを変えて行くでしょう。えふしんさんもそういったことを書かれています。

現状、携帯電話のみにサービスを提供する企業はPCユーザー層にはあまり興味を示しません。携帯電話しか使わない若い年齢層がメインターゲットなので、年齢層が高めのPCユーザーの好みとは相いれないサービスが多いからです。(中略)
今後、これらは急速に変化していくものと考えられます。最大の理由は、携帯電話のネットワークがスマートフォント同じネットワークに変化していくことを求められるからです。

えふしんさんは相当に危機感を募らせていると思うのです。てか、経営者ってのはそういうもんです。なので、手を打つのですね。

3年後なんて、わからない

結局「わかんない」なんて、結論のあるかないかよく分からんエントリーになりましたが、僕もえふしんさんがモバツイッターをリリースされたほぼ同時期に、ソフトウェアパーッケージビジネスという新しいチャレンジをしました。当たらなかったプロダクトもありますけど、それなりに当たったプロダクトがあって、会社や僕を取り巻く状況、収益モデルは変わってきました。Twitterをはじめた4年前あたりでは考えられなかった変化です。僕自身は最近、Facebookの滞在時間が増えてきました。心持ちTwitterに滞在している時間が減った気がします。結局のところ、3年後なんてわかんない。でも、この本は"とにかくやってみた"記録があります。3年後の自分を作るのは今の取り組みです。えふしんさんは次の1年、2年、3年に向けて次のアイデアや企画を熟考して既に行動にうつしている筈です。でも、ここについてはこの本には書いてありません。どこを向いているか、布石? については読み取れますけどもね。

なので、そのあたりの話しは今度えふしんさんと飲みに行って聞き出すことにしますw

読了。正確には年末の全社会議での下期戦略の策定の際に読み返すので「読了」ではないけども。

感想としては、前半と後半が反対だったらもっと良かったのに、という不満は多少あるが、特に後半は参考になりましたよ。面白かった。リアルなストーリーはやはり面白い。

ストーリーとしての成長戦略

京都三条糸屋の娘(起)
姉は十六妹十四(承)
諸国大名は弓矢で殺す(転)
糸屋の娘は目で殺す(結)

戦略において「転」のことを本書では「キラーパス」(サッカーで得点に直接つながる相手の予測出来ない、ここ一番のパスのような)と呼んでいて、ここが、いわゆる「ツボ」と解いてます。

次に続く「転」はストーリーの核となる部分にあたります。「ヤマ」ともいわれ、ストーリーの中で最も盛り上がりを見せる部分です。糸屋の姉妹の話しをしているのかと思ったらいきなり諸国大名が登場して、弓矢で殺すという物騒な話が出てきます。このように、ストーリーの中で最も大きな転機を発揮し、読者が知らなかった事柄や想起を超える展開をすることによって関心や興味を引く部分となるのが「転」です。

各社にとってのキラーパスは、スターバックスでは「直営であり、チェーン展開ではない」こと、サウスウェスト航空では「ハブ空港を使わない」こと、アマゾンでは「倉庫と物流」。

考え抜かれた戦略はむしろ「何をしないか」「誰に好かれない(嫌われる)か」といったところに注目しています。スターバックスでは「第三の場所(家庭でも職場でもないもうひとつの場所)」がコンセプト(起承転結の「起」)であり、そのためには紙コップ(カチャカチャと音を立てない)であり、禁煙であり、店員が「ポテトはいかがですか?」とは真逆の対応をとるための(つまり、騒がしくないのも「第三の場所」に必要なことで、短期的な利益追求と相反すること)→これを実現するためのキラーパスが「チェーンではなく、直営」というストーリーになるわけです。

他にも中古車買い取り専門の「ガリバー」の事例なんかが興味深い。「買い取り専門」直接販売はせずに同業対象のオークションに流すだけ(業界の常識では直接売って利ざやが稼げるのが一番オイシイのにあえてそれをしない→その代わりに展示スペースや倉庫や在庫が不要になる)とか。

フェラーリは需要を徹底的に読んで売れるだろうと思われる台数-1台を生産するという話とか(これはわりと有名な話だと思いますが)。

ウチの会社にとって12月は上期末でもあるので、期末の全社会議に向けてもう一度「戦略」の再定義をしようというきっかけになりました。俺たちの「キラーパス」はどこにあるのか。そこがポイントで、そこを熟考したいと改めて思うなど。

いや、なんていうか今日は何も書く気はなかったんだけど(てか、真面目にはてブのインターフェイスとか「しきい値」の話とか考えてて、そんなこんなで雑文書こうかという気持ちは多少はあったんだけど)、大阪へ向かう新幹線で読んじまったからな...

話すれば良かったのに。


毎度おなじみ、あとがきの時間です

さてさて、本書は前著が出た直後に『ウェブ進化論』の梅田さんとの対談を想定して動き出した企画なのですね。んで、梅田さんにアポを入れたらしいんですけど「今年はインプットの年にしたい」ってな理由で、断られてしまったようなのです。おいらの話はインプットにならないんだなぁ、とか思っているうちに企画がどんどん変わって行って...(略)

飲みかけの酎ハイ吹き出しそうになったw

CHEEBOWさんこと関根元和さん入魂の一冊。実はWebSig24/7 MT分科会のジャンケンで当ててしまいました(空気読めなくてごめんなさい)。

ひとことで言うと、

サイト構築等を仕事でやっていてMTでサイト構築する人は一冊買っておきなさい!

ということになります。

いや、いい時代(謎)になったもので、僕がプラグインを書きはじめた頃は書籍はおろかWebにも情報(特に日本語の)がほとんどなくて唯一Movable Type オブジェクト・リファレンスを見ながら試行錯誤していました。最近でこそ情報が出回り出したけど、これだけまとまった日本語での情報はこれまでありませんでした。

プラグインの構造からMTオブジェクトの扱い方、ダイナミックパブリッシングまでサポートしてます。

良くある勘違いとして、MTの各データはDBに保存されてる→PHP+MySQLならさわれるから、直接DBから呼び出してデータを組み立てたりすればオレにも拡張できるもんね! というPHPerのWeb屋さんがいます。いや、PHPでもいいんですが、MTにはダイナミックパブリッシングという仕組みがあり、PHPのAPIも用意されてます。Perl APIとは違って主に利用用途に限られますが、動的なサイト構築であればPHPからMTのAPIを経由してDBのデータを利用することでかなり自由な開発が可能です。

この本ではPerl APIを学んでからPHP章を読んだ方がわかりやすい作りになっていますが、ダイナミックパブリッシングの章だけで25P割かれていますので、Web構築でMTと付き合う人はこの部分だけでも見ておくと良いと思います。


と、いいことばっかり書いたのですが(!?)以下、感想。

まず、冒頭のエディタのところですが、僕はTextWrangler派です。

ローカル環境のところでXAMPPがあってMAMPがないのはやっぱり人口の問題かな? Web系のMac比率結構高いように思うんだけど。

内容については、これ「入門」とありますが、一応MT脳? というか少なくともテンプレートを自分で組んだことのない人には理解出来ないところ多いと思います。文章の中で特にPerlに慣れていない人向けに“気を配った(?)”表現が出てくるのですが、やっぱりそこで「?」となる人が出てくるかもしれません。

ちなみに、Web屋さん向けコードだったら(PHP人口が多いので)。

  • 「最後に評価された値が返る」ってのを直感的に理解してくれない時があるので常に「return $hoge;」とする
  • 「$hogehoge || return $fuga;」ではなく「unless ( $hogehoge ) { return $fuga }」のように書く(もっと気を遣うときは if ( $hogehoge eq '' ) { } else { return $fuga } )とか書く

とかすると何となく理解してくれやすい(気がします)。

あと、僕のようなノンプログラマがハマリがちなのが以下のようなコードで、

my $entry = MT::Entry->new;
$entry->title( 'Hello' );
$entry->text( 'Hello World!' );
$entry->save;

って実際にやると保存できなくて(author_id,blog_idとstatusがnot nullなので)泣きたくなってあきらめちゃう、みたいなことがあると思うので(かといって項目が多いと難しそうになるし、このあたりは難しいところですけど)、サンプルコードは絶対動くヤツがいいと思います!

あ、最後のページ(288P)で僕のエントリー紹介してくれてますね。ありがとうございます!

とにかく、

サイト構築等を仕事でやっていてMTでサイト構築する人は一冊買っておきましょう!

あぁ、なんか腑に落ちた。ようやく分かった気がする。

僕がこの本を読んでピンと来なかったこととか、あのイベントで実感が湧かなかった理由。要するにそれが「東京」「広告」「メディア」の話だからなんだ。

確かに、東京×メディア×広告でみると「広告をクリックさせるためだけにPVを集めるメディア」と、CMの最後に流れる「続きはWebで」の受け皿の世界。

メディアはとにかく数を稼げばいいわけだから、質より量の世界だろう。ここ数日某SNSのニュースが半端なくネタ連発で僕も思わずツッコミ入れまくっちゃったけど、あれは「釣り」なわけです。「こんなのあり得んじゃねーか」って日記に書かせて「そーだよねー」って仲間内で盛り上がることがPVを押し上げる。PVの増加はメディアの媒体資料に反映されるし広告クリックによる収益も増える(僕はそれで良いと思う)。

ただしここでは「ニュースの質」も「視聴者の質」もどーでも良い。

SNSでなくともニュースメディアにしても同じ。だからテレビネタが数を稼げるということになる。運営側はちゃんと狙ってるわけです。例えばSNSの日記だったら、日記を選択する担当者は「このニュースを含む日記」が多ければ多いほど評価され(想像だけどね)、ニュースメディアでも引用されたりコメントがたくさんつく記事が評価される(PVに比例するし)。さらにそれが「Yahoo! ニュース」にでも掲載されれば言うことなし。

「ウェブはバカと暇人のもの」ってのは、そういう仮説(仮説と言えども実際の収益やメシの種に密接に結びついた仮説)に基づいてニュースメディアの運営サイドの中の人が書いた真実というわけです(良く読めばここでの発言とか一貫してるよな)。

こう考えると僕には異論は全くない。そうして作られた数字をベースにした媒体資料やプレス発表とかの数字を根拠に「やっぱり今の時代、続きはWebですよ!」という企画を立てて予算をつけてWebプロモーションやWebブランディングに持っていこうとする世界は衰退していってもやむを得ないと思う。

このイベント はもちろんリーマンショック以前の話なわけですが、この時期に「東京」「広告」「メディア」でみたWebが「衰退」してみえてるってのが面白い。

結局のところ、東京でもなくメディアでもなく広告でもないWebの業界人としては、全然ピンとこないわけです。これはむしろ「衰退」ではなく「是正」ではないのか?

「どうやって予算をひっぱるか」みたいな話で考えると、無理にひっぱらないと付かない予算でしか成立しないものだったら、それはむしろ是正されていっていい。

これからは「本質」「価値」「価値に見合ったコスト」の時代であるべきだと思うし、その中でいかにして適切な対価をいただける良い仕事ができるかどうか。それが今の時代のWeb業界の中の人に必要なことなんだと思う。

小粋空間さん経由で知ったので早速。

個人的には『「Web2.0」とかいう前に、「Web1.374」くらいを身につけるべき』というフレーズが気に入りました(笑)

著者の中川淳一郎氏は 広告代理店(博報堂)→雑誌(TV系雑誌)→ニュースサイト編集者 という経歴の持ち主のようで、ちょっとググってみたのですがニュースサイトってのがどうもアメーバのようです。どうりで、というような内容でした。楽しかったけど。

サブタイトルに「現場からのネット敗北宣言」とあるのだけれど、具体的に何に対する敗北かと言えば対象は「テレビ」です。書いてあることは「確かにそう」で特に反論はないです。現時点では確かにこの通り。但しひとつだけ欠けているのが「コスト」の視点で(著者に欠けているのではなく、この本では目をつぶっているようで)、「メディア」としてのテレビとウェブの影響力といった点ではそりゃテレビでしょう、まだまだ現状は。

とはいえテレビ番組やCMのコストをウェブのコストを考えれば単純に勝ち負けでもないじゃねーか、と思う(思った)。

確かにウェブでできることはほぼ他の手段でもできる。それでも「ウェブサイトみてその場で注文して」ってのが「テレビショッピングを観て→電話して」という手段でできるとしても、前者に意味がないとは思えないし、両社のコストを含めた効果を比較しないと意味は無いのだと思うし。

それでもメディアとしてのウェブの現状や炎上系の話とかはそれはそれでニュースサイト編集者という現場の視点として頷けるし楽しめるので、ウェブ系の人はご一読いただいて損はないか。

ウェブはバカと暇人のもの -現場からのネット敗北宣言-(光文社新書)

  • はじめに バカを無視する「ネット万能論」
  • 第1章 ネットのヘビーユーザーは、やっぱり「暇人」
  • 第2章 現場で学んだ「ネットユーザーとのつきあい方」
  • 第3章 ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
  • 第4章 企業はネットに期待しすぎるな
  • 第5章 ネットはあなたの人生をなにも変えない

続き

荒木さんらの共著による「Movable Type逆引きデザイン事典」を献本いただきました。

僕の書いたCMSContextRebuildParentCategoriesを紹介いただいています。

読んだかって? いや、ちゃんと読んでません(きっぱり)。だって、これは読む本じゃないから。「ボロボロになるまで引かれたい」って帯に書いてある通り、いぢくっている時、サイトをつくっている時、テンプレートをいぢってる時に手に取る本です。

とはいえ、アクションストリーム、モーション、コミュニティ機能について取り上げられている本ってあまりまだないんじゃないでしょうか。そういう意味で、ギョームで扱うMT屋さんは一冊持っておくと良いかと。

個人的に:しかし、MT5ってのが見えててこのタイミングで本出るんですよねぇ。やっぱりMT本は売れるんでしょうか?(藤本さん曰くWordPressの本はあまり売れないということのようですが...)

たまには普通に書評なぞ。といっても古い本だけど(たまたま今日読み返した)。

この本が書かれたのは1996年。既に10年以上前のものである。著者のクリフォード・ストールは天文学者なのだが、ローレンス・バークレー研究所にいた時にハッカー(当時の表現)の追跡のおかげでネットワークセキュリティの専門家と言われるようになる。この時の事件については彼の最初の著書「カッコウはコンピューターに卵を産む(上) (下)」に書かれており、この本は世界的なベストセラーとなった。

エントリーの標題の「インターネットはからっぽの洞窟 (原題 : Silicon Snake Oil -- Second thoughts on the Information Highway)」はストールの2冊目の著書である。

この本(日本語訳 : 倉骨 彰氏)のカバーにはこうある。

インターネットで仕事が変わり、社会が変わり、世界が変わる−でも、本当にそうなんだろうか?

題名からも分かる通り、当時の既に過剰とも言えるインターネットブームに対して負の側面を当時のネットワークの「ヘビーユーザー」であった著者が指摘したものだ。

もちろん10年以上も前のことであるから彼の主張や当時懸念されていたことの多くは現状解消されている。インターネットでのショッピング(決済)や優秀な検索エンジンの登場、書籍を探すのも随分簡単になった。

ところが、ネットワークについて無知な学者が書いたインターネット悲観論ではないがゆえに現在のネット社会について示唆的な記述が多く見られる。

実は何ら解決していないのが現在のインターネット社会じゃないか、という見方もできる(そういう表現が多くある)。

僕はたまたま今日埃っぽい本棚からこれを取り出してそれこそ10年ぶりにぱらぱらと読んでみた。以下少しだけ引用する。

モデムにご主人をとられてしまったジェニーが教えてくれた。(中略)「でも、デービットに比べたらまだましかもね。彼、私の友達なんだけど、毎晩3時間もネットワークするようになっちゃって。奥さんもいい人で夫婦仲も良かったんだけど、彼をネットワークにとられたと感じて離婚しちゃったのよ。」

誰でも意見を自由に発表できるというのは本当だが、ネットワークでは誰もがいっぺんに好き勝手なことを言いはじめるから、真面目な議論などかすんでしまう。

ネットワークユーザーの中には極端な意見を述べる人が多く(中略) まともな議論になかなか発展しなかったりする。

(中略)

まともに始まった対話が、フレイムウォー (侮辱合戦、誹謗中傷合戦) にまで発展してしまう割合は驚くほど高いのだ。

コンピューター自体の演算速度は速くなっているのに、プログラムの実行速度は遅くなっているのも解せない。

その他にもジャンクメールの話とか、メールが増えすぎたがフィルター使うと大切なメールまでフィルタリングされたりしないか気が気じゃない話とか、ネットワークや電子メールをコピー&ペーストした論文に質の高いものがあるのだろうか、とか...

結局のところ、インターネットとはいっても根本のところでは何も進歩してないんじゃないかと思うような指摘が多くあって、楽しめるというのもおかしな話だが、結構考えさせられる。

ことインターネットについて言えば10年前に書かれた未来予測を読む価値はあまりないように僕自身感じるけれど、この本については (特に) 若いIT/Web業界の人は読んでおいて損はあるまい。送料はともかくユーズド (amazon) なら安いものだし。

『ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?』ウィリアム パウンドストーン (著)

ビルゲイツネタが続きますが、特に意味はなし。

まだ読んでいないんだけど、今一番読んでみようと思っている本。Web上でも結構話題になっている。

ちょっとうろ覚えなんだけど、例えば以下のような問題を出される (らしい)。

これ、僕は昔「頭の体操」という本で読んで知っていたのですぐに答えはわかったのだが、他にも12枚とか13枚のパターンもあるらしい。

8枚の硬貨があります。見た目は同じ。でも一枚だけ欠陥品があって、少しだけ軽い。 天秤秤があるのだが、こいつが有料で一回図るごとにお金がかかる。

コストをおさえるために、なるべく少ない回数で欠陥品を特定するには?

で、問題を一つ思いついた。

問題1と同じように1枚が欠陥品。ただし、硬貨の枚数は12枚、欠陥品が軽いか重いかはわからない。

制限時間は2分。

答えは、60文字以内、必ず1行でおさめること。

面接試験ではなく、仕事中、しかもかなり忙しい時に上司からこんな問題が飛び込んできたら、というシチュエーションで。

僕の考える答えは後日、コメントにて。

『ウェブ進化論』 本当の大変化はこれから始まる ちくま新書 梅田 望夫 (著)

ちょっと出遅れたけど、読みました。

ひとことで言えば、

『「こちら側」の人に「あちら側」のことを説明する良書』。かな。

「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が「次の10年への3大潮流」であり、そこから生まれた「ロングテール現象」でありGoogleである。

ところで、Google Japan Blog: Google 大阪営業所の開設 ということで、大阪に来るらしい。広告代理店様のサポートを強化 ということで、それはそれで良く分かるのだが、『ウェブ進化論』111Pにあるように、『「恐竜の首」で商売している「電通」はロングテールを追求できない』。そしてそのような広告代理店のサポートをするために大阪に営業所を開設する、というところが僕にはまだ消化しきれていない。

「ウェブ進化論」である。Web2.0である。

「ウチは2.0だよね」「あのサービスは1.0だよね」とか。

RSSリ−ダ−でIT/Web関連のニュースをチェックする。毎日のようにあたらしいサービスが立ち上がっている。明らかに「狙っている」のがわかる。無料サービス、API公開、ロングテールだ。

で、業界で話題になる。色んなところで議論される。

そのこと自体はどうあれ「狙って」も成功しないと思う。形だけなぞっても、ってのもあるけど、明らかに「ウェブ2.0」と言っている人たちの間でウケそうなサービスって、分かりにくいもの。

「日本で」本当に成功する2.0的なサービスってのは、きっとそんな顔 (1.0とか2.0とか) ちっともしないでユーザーに浸透し、結果として後から分析された時に「日本的ウェブ2.0」と言われる (あくまでも後付けで言われる) ものになる筈だ。

狙うべきは、業界ではなく、ユーザーである。あたりまえだけどね。

(きっと、みんなわかっているんだろうけど、ね)

起業バカ2。

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『起業バカ 2 やってみたら地獄だった!』Idiot Entrepreneurs 渡辺 仁 (著)

多少例は極端だけど、起業に関しては良い話を書いた本ばかり目立つので、こういう本があるというのが新鮮なんだろう。

「良い話はわかった。でも不安だよ。本当のところはどうなんだ。」

に応えてくれる本やセミナーは殆ど無いように感じる。

ところで、この本に書いてある例は失敗例ばかりではない。むしろ第2章なんかはむしろ成功例が取り上げられているが「ひとすじ縄ではいかない」し、そこに至るまでは「そんなに甘いもんやおまへんでー」ということがわかる。

実例3で書かれている「資金繰り」なんて、至極あたりまえのことだ。僕も以前に書いたけれど、そんなあたりまえのことがわからないで「自分も起業」なんて輩が多すぎるし、そのあたりまえのことを教えないで成功例をセミナーなんかで目の当たりにして「自分も」なんて思うのはやめた方が良い。甘えちゃいけない。

アントレ」とかを読んで「そろそろ独立を」なんて思っている人は読んだ方が良いな。僕とは業界が違うし、自分とは置かれているポジションが違うから何とも言えないが「フランチャイズ」にはちょっと懐疑的になる。

これから会社をつくろうと考えている人は、最後の実例14だけでも読んでおくと良いと思う。

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」
「ツカサ」の川又社長の台詞。 氏によると「ベンチャー支援イベント」は「蟻地獄」に見えるそうです。

もう一度、

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」

さて、あなたには資格あり? なし?

『1時間の仕事を20分で終わらせる—ダンドリ上手になる技術』秋庭 道博 (著)

最近、忙しいことは確かなのだが「早く帰れ」といってもスタッフが中々帰らない。
「早く帰れ」と言うと「早く終われるわけないじゃないですか」みたいな顔をしているので、タイムマネジメントをきちんと教えようとあれこれ試みている中で読んだ一冊。

いつも僕が社員に言っていることと同じだな。ということは書かれていることは事実ということだ。
あちこち飛び回っている営業マンではなく、デスクワークが中心ということで、ウチの社員に適用できることばかりではないけれど、読ませてみよう。

ところで、1月頃プロジェクト管理ソフトやグループウェアの導入を検討したのだが、導入は見送った。導入にかかるコスト (お金、というより覚える時間) が期末 (当社は6月決算であるが) の忙しさの中で見合わないと判断したから。

案件管理はシンプルにメーリングリスト (Majordomo) MHonArcHyper Estraier でログは検索できるようにした。情報共有はWikiで。

これに、各スタッフのToDoリストをシンプルに管理できるソフトを探している。

現在は日報のメールを上記のメーリングリストにポストする方法をとっていて、書き方のルールを細かく細かく教えているところなのだが、とにかくシンプルで有効なツールを探している。なければ作ろうか、とかも考えているのだがとにかく多機能で覚えるのが大変なソフトは導入する気になれない。

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