アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


謹賀新年 - 2017年はビジネスの原点に立ち戻る。


公開日 : 2017-01-01 00:00:00


あけましておめでとうございます。

問題 : 俺と同等のスキルをもった人材が応募してきたら、どこに配属しますか? (全社会議の発表時のスライドより)

画像は12月の全社会議で、社員たちに問うた問題です。この件はまた後で。

2012年からこうして新年のご挨拶をブログに書いているわけですが、去年(2016年)は「基本に立ち戻り“仕事力”を見直す一年に」と言ってますね。本を書きたいと言ってたんですけど果たせず終い。それでも「仕事を教える」ことがゴールだったので、そこはこれまで以上にできたかなと思います。定期的な社内勉強会の開催もそうですし、新入社員への個別のレクチャー、マネージャーへのマネジメントに対する指導など。成果がでるまでにはまだ時間がかかりそうではありますが、継続していきたいと思います。

2016年を振り返るとPowerCMSクラウドのリリース(リリースは2015年12月ですが実質は2016年スタート)執行役員制および事業部制の導入、会社のウェブサイトを新しくしたことなどのトピックはありましたが、目に見えるアウトプットが少ない1年になってしまいました。ここは真摯に反省をして、2017年は改めていきたいと思います。

「顧客接点を増やす」から一歩進むために

この2年間、社員に言い続けてきたことがあります。我々のビジネスの本質は顧客接点にあり、その接点を増やす努力を続けていけば必ず成果は出る。よって重点課題は「顧客接点を増やす」であると。でも、そこに計画性とかアイデアが足りなかったように思います。正確に言うと「計画」を阻害するトラブルや突発的な仕事に引っ張られてしまい、計画が絵に描いた餅に終わってしまうということの繰り返しだったように思います。もちろんその原因の多くは「力不足」にあるわけで、昨年の「仕事力を見直す」というのがそれを解消するために必要なことであることは間違いありません。

それでも、スタッフ個々の力が向上するのを待っていては時間がかかりすぎる。10年以上1人管理職でやってきたわけだから、どうしても任せたリーダーが頼りなく見えるときもある。でも、任せたら思い切って任せ切ることをしないと先に進めない。そして、顧客接点を増やすための仕組みを自分が率先して作る。重要なのは顧客接点を増やすのはあくまでも現場のスタッフで、自分はその仕組みを作るという点です。これ、ビジネスの原点なのです。

「創って、作って、売る」商売の基本サイクルを素早く回す

自分たちの強みを見直せば、製品を生み出し、リリースすることが得意なのに、去年はそこが停滞してしまった。この「創って(開発)、作って(生産)、売る(販売)」というのは、過去にも何度か紹介した書籍「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」に書かれている言葉ですが、こういうベーシックなところで手を抜くと企業は成長できないどころか衰退してしまう。

そのためには、最後のひと押しが勝負

こういうことを考えていると、昔、中学生の頃の担任に指摘されたことが今更ながらに思い出しました。俺って、形にするところまでは早いのに、仕上げんのが遅いんだと。今、80%がた形になっているプロダクトがいくつかあります。こいつらについて、最後のひと押しをちゃんと手を抜かずにやりきって、世に問うこと。そのために自分のリソースを注力させる。これを果たすためには、すでに書いた通り「任せたら思い切って任せ切ること」を徹底することです。

問題 : 俺と同等のスキルをもった人材が応募してきたら、どこに配属しますか?

冒頭の画像は12月の全社会議で、社員たちに問うた問題です。その後の飲み会なんかで正解は言いましたけどね。

この会議では、社員が先日書いていた全社会議のレポートにも引用されていますが、下町ロケットの中の一節を引用して話をしました。

アルファサード全社会議 2016冬 in Osaka | PowerCMS ブログ

俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。

2017年、私は二階におります。一階ですか? ウチには優秀なリーダーがおりますから。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ