街を歩きながらJIS X 8341-3:2010(2016)の達成基準 1.4.1 を理解する(その後)
公開日 : 2018-12-11 11:20:41
このポストは Webじゃないアクセシビリティ Advent Calendar 2018 11日目の投稿です。
以前(2014年10月)にこんなポストをしたのですが、その後のお話です。
少し長々とですが、ほぼまるっと引用です。
御堂筋線、大国町の次は、何駅だ?
ちょっとコントラストを変えているのはインチキであることは告白しておきます。以下は大阪市営地下鉄の路線図をグレースケールにしたものです。縦、ほぼ中央の線が御堂筋線。新大阪から市内中心部へ向かう線です。ウルフルズが大阪ストラットで心斎橋行きの〜って歌にしている、あれです(よく考えると心斎橋行きの切符っておかしな表現ですな)。
本町→心斎橋→なんば→大国町、と来て、次は何駅だ?何駅でしょうか?花園町?に見えるわな。これ。さて、正解は色のわかる人は下記のオリジナルの写真でわかることでしょう。正解は動物園前、となるのでした。
18時12分追記、改良案
最近イラレとかインストールしてないのでなんちゃってな線でごめんなさい。この大国町駅あたりに限って言えば、四ツ橋線をちょっと手前でくいっと曲げてやって、御堂筋線のX座標とちょいズラしてやればずいぶん理解しやすくなる筈です。もっと簡単な対応としては線の太さを変える、という方法もとれますね。
大阪市営地下鉄から大阪メトロ(大阪市高速電気軌道株式会社)に変わって、現在はどうなっているか
あれから4年、大阪市営地下鉄は大阪メトロに変わり、JIS X 8341-3は2016にアップデートされました。
問題となっていたなんば駅〜大国町のあたりを拡大します。
曲線をうまく利用して色の理解がなくても四ツ橋線(下り)の場合は大国町の次は花園町、御堂筋線(下り)の場合は大国町の次は動物園前、というのがわかります。ということで、カラーユニバーサルデザインの考えを取り入れて、わかりやすく改善されているという事例でした。
惜しむらくは、色が薄いので、コントラストをもう少し上げたい路線があることですね。とくに長堀鶴見緑地線については、弱視の人や、視力の悪い人には見えにくい気がします。色だけで無理がある場合は、縁取り線を追加するなどするとより伝わりやすくなると思います。
明日は、24motzさんによる「NVDAのこれから」です。お楽しみに。