事業企画を考える ー 2つのアプローチ
公開日 : 2017-12-08 12:05:21
今期の期末全社会議は、カンファレンス開催の関係でいつもより少し早め、カンファレンスの前日に東京で開催しました。会議室のキャパを社員数が超えてしまっているので貸し会議室を借りて行いました。
アルファサードの全社会議は、12月と6月(上半期末、下半期末)に行われます。毎回テーマを決めて全員に発表の時間が与えられますが、今回のテーマは(現実的、1年以内に始められる)「新規事業企画」としました。正直、役職付きの社員、経験の浅い若い社員には難しかったようですが、普段考えないことを考えることは貴重な経験になるはずだと思います。
1.「顧客は誰か」を定義して、ミッション3段構えを適用する
事業を考える時、まず「顧客は誰か」を定義しなければなりません。事業とはつまり顧客との関係性を高めていくことに他ならないからです。全くの新規事業で思い切った企画を立てるのでなければ、現在の顧客からペルソナを定義するのが比較的やりやすいのではないでしょうか。そして、顧客を定義できたら「ミッション3段構え」を適用します。この時、「社会」を「顧客」に置き換えて考えます。
- 顧客の困り事は何か?
- それをどうやって解決するか?
- その困りごとが解決されたら顧客はどうなるか?
この考え方は色々と応用しやすくて、「顧客」を「社会」に置き換えれば会社や団体そのもののミッション・ビジョンになりますし、「顧客」を「チーム」「上司」に置き換えれば社内の問題解決に応用できます。
2.「3つの山」を避ける
もう一つのアプローチは、3つの山、在庫の山、返品の山、疲弊の山を避ける考え方です。顧客から考えるのではなく、こちらは「自分」を起点に考えます。
- それは、自分たちが出来ることか?
- それは、自分たちがやりたいことか?
- それは、自分たちに求められていることか?
この3つが重なるポイントを考えます。
- 1と2は満たしているが3は満たしていない(独りよがり、売れない) => 在庫の山
- 2と3は満たしているが、1は満たしていない(そもそも作れない、顧客の要求を満たせない)=>返品の山
- 1と3は満たしている、2は満たしていない(ビジネスは成立するが、やりたいことでなはい) => 疲弊の山
2つとも非常に簡単に紹介しましたが、これらを考え抜くことが事業計画には大切だと思います。翻って、既に実施されている自社の仕事、自社の製品・サービスをこれらに当てはめて再考してみることも大切ではないでしょうか。