キュレーションサイト、検索エンジン、クラウドソーシングの裏側で。
公開日 : 2016-12-06 11:10:11
※この記事は嘘八百、根拠のない、フィクションです。実在のいかなる会社、団体、個人とも関係はありません。
via APIやサイトから情報を収集してブログアップするプログラム - みんなのお仕事相談所 [ID:497]
検索エンジンのエンジニアをしている知人(Aという)の話です。キュレーションサイト、まとめ系サイトで質の低い(web上の情報の寄せ集め、正しくない情報や著作権に配慮されていないサイトの)ページが上位表示されているという噂がネット上に散見されるようになり、社内でもさすがにこれは問題ではないかという話しがずいぶん前から上がっていたとのこと。
どうやらクラウドソーシングで安価なコストでコピペまがいの記事を大量に生産するような方法でSEOを行っているらしいというところまでは認識しており、そのエンジニアは偽名を使ってクラウドソーシングから応募してみたのだそう。マニュアルに沿って原稿を書き、チャットツールでやりとりをし、採用されるといくばくかのお金を得られるのだという。
試しにやってみようかと思ったのだが、かかる労力とお金の見合わなさに萎えたのだそうだが、マニュアルを読んでいて、これ、自動化できんじゃね と思い、試しに書いてみたのだそうな。こういうの書くのはPHPに限るんだと。
- 検索結果からある条件でフィルタして、一次情報を集める
- そのページへリンクしているページから補足情報を補完する
- 「です」「ます」などのトーン&マナーをマニュアルのレギュレーションにあわせる
- 適当に文章を倒置する、シャッフルする
- 文章校正APIでおかしな部分を修正する
これで、記事が大量生産できるようになった。一人の生産量があまりに多いのは怪しいので、アカウントをたくさん作ることにした。今度はアカウントの管理、受発注の管理が面倒になってきた。
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で、これもbotを作ればええんやとすぐに気づいた。今時のクラウドソーシングはご丁寧にAPIが用意されている。チャットツールにしても然り。
こうして、たくさんのアカウントで仕事を分散して受注し、記事を自動生成してお金を稼ぐ仕組みができあがったらしい。ただ、それをやっているうちに何だか馬鹿馬鹿しくなったのだそう。だって、自分でキュレーションメディアを立ち上げたらもっと儲かるんだから。でも、Aは自分で責任を負うのは苦手だと普段から言っているタイプで、自分ではそういうのは気乗りしないのだと言っていた。
一方その頃、キュレーションメディアを運営するベンチャーに勤める別のエンジニア(Bという)に聞いた話し。Bの会社は大量の記事を作成するためにクラウドソーシングを利用しているのだそうだが、これがまた面倒臭いことをやってるなと。なので、クラウドソーシングのAPIを利用して募集から採用、やりとりまでを自動化するプログラムを作ることを提案したのだそう。なんて事はない、あの(どのだよw)大量の発注はbotがおこなっていたのである。
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あるとき、AとBが偶然IT系の勉強会の後の懇親会という名の飲み会で意気投合したのだそう。技術力はあるが責任を負いたくないAと、キュレーションサイトの裏側を知るB。二人が出した結論はこうである。
- botにキュレーションサイトを運営させる。
- ただし、責任は外部ライターにあるという体裁をとるために、クラウドソーシングは引き続き利用する。
- ある程度SEO効果を得たら、会社ごと、メディアごと大手に売却する。
やれやれ、こうやって世の中は回っていたのか。AもBも現在では相当の資産家であるらしい。
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ま、仮にこんなことがあっても別に驚かんよな、とか思った次第です。さ、仕事しようぜ。