アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


サービスをコンビニの棚に並べる(徹底的に思考実験することが大切なんだ)。


公開日 : 2013-03-21 21:59:08


3月22日追記: 要は、非Web/IT系の人、例えば自分の親とかに「あんたんところの仕事って何やってる仕事なの?」もしくは、Web系の発注担当の方に対して「御社の強み、ポジションは?」って聞かれた時に、一発で、ひとことでちゃんと明快な言葉で語れるか、という点を極めるということ。

また、現実的に棚に並べられないとしても、コンサートやスポーツ観戦のチケット発行するあの機械(ローチケ? だったっけ)あるやん、あそこでライセンス発行してレジでクレジットカードで支払う、というモデルだったら考えられなくもないと思いません? (追記ここまで)

某案件の打ち上げ飲み的なる場でまーしー さんに宿題出したのですw。PowerCMSをコンビニで売る方法について。

この見解について書きます。前提として、コンビニ側の都合は考えていないです。実際に売る予定もないし、実際にそれが成立するためには顧客だけじゃなくてコンビニ側に対するメリットが必要だから。

元々の発端はこれです。どうやって会社を今の形にしていったのかをメモ書き殴り書き的にまとめたもの。

個人事業、SOHOから成長するためにこれまでに自分が考えたこと

  • 自分が関与しない売り上げを作る。
  • 戦力にならない人を戦力にする。
  • 人材を会社に最適化する。
  • 営業をアウトソースする。
  • 再利用可能なデジタルコピーが利益に繋がる仕組みを作る。
  • Web/ソーシャルメディアを活用する。
  • サービスをコンビニの棚に並べる。
  • 何にお金を使うかを考え、きちんと使う。
  • 将来の利益を重視する。
  • キャッシュに余裕を持つ。

これには続きがあって、思いつくままにコメントを自分でつけていたんだけど。

  • 何をやらないか、を決めて、守る。
  • コミュニティにコミットする。
  • 情報をオーブンにする。
  • 時間を短縮する。
  • 人材の配置転換を適切に行う。
  • ツールにできることはツールにやらせる。
  • 自分がどこに注力すれば利益を最大化できるか考え抜く。
  • 辞めて行った人材と良い関係を築く。
  • 採用は、迷わない。
  • 手のひらで仕事できる環境を作る。
  • プッシュより、プル。
  • 地方にある、をメリットにする。
  • 東京で勝負する。
  • やらない仕事の基準を明確化する。

冒頭の話しだけど、この中の「サービスをコンビニの棚に並べる。」のことと同義です。もちろんウチの製品・サービスはコンビニで売ってたりはしません。

本当はコンビニじゃなくてソフマップとかAppleストアとかにすればもう少し考えやすいんだろうけど、この問いは

「BtoBのサービス・製品が店頭で売れるのか?」

ってのが本質なのですね。

第一歩は、自分たちの常識を疑うってこと

意地悪な問題であることは否定しないですが(本当に売れるかは別とか言っている時点で)、自分たちの常識を疑って徹底的に考えてみるってことが大切だと思うのです。

例えば、

「Lightweight Language で書かれたサーバーサイドのソースコードをECで売る」

これって、どう思います? それも、数百円や数千円じゃなくて、数万円〜数十万円で。これってMovable Typeのビジネスモデルですよね? でも、よく考えたら希有なモデルだと思いませんか? もちろん、MTのビジネスは正確にはソースを売ってはいません。利用権、ライセンスというものが対象になるのです。ライセンスコードやライセンス証書という、目に見えるものにすることで、このビジネスが成立しています。

受託のWeb制作を考えてみましょう。

「RFPを提示され、見積りを提出し、決済が降りて、発注になる...」

これでは、店頭では売れませんよね。では、このBtoB、受託のWeb制作を店頭で売ることを考えてみます。

「書籍を書いて、書籍を売る。書籍にはオマケをつける」

書籍にサポートサイトのログイン情報を附録で付けて、Web制作サポートのチケットを付けて売る。3インシデント対応サポートチケット付きX万円とか。 電子マネーの1万円のチケットみたいのは売れてるんだから、コンビニで売れないとも限らないですよね。タダのツールいっぱいあるのにCMSのライセンス6万円とか12万円とか30万円とか180万円とか、ないよね? ってあたりが自分たちの常識にとらわれているってことに気づかないといけません。

「PowerCMSのソースコードをCD-ROMに焼いて、印刷されたマニュアルと一緒に店頭に並べる

これも、まー実際に売れるかどうかは別にして、売れないとも言えない。多分、ごく稀に売れるとは思うのだけど、どっちかと言えばこのモデルの障壁はコンビニにとってのメリットがないこと。モノにして並べるより、電子マネーみたいに端末からIDを発行した紙を提供して、お金をもらうモデルのほうが適しているだろうね。

「コンビニで購入することで、割引価格になる」

これは、まーしーさんもそういうこと書かれていましたけど、正解ですよ。購入までのプロセスは全く変わらないです。問い合わせがあって、メールやデモ訪問でプリセールスして売る。但し、最後の決済だけはコンビニで行うことで安くなる。こっち側都合で見たら、回収の手間がいらなくなる(入金の確認、入金されていない時の回収、また、請求書納品書を発行する手間など)。その分は価格を下げられる。

「カード払い/分割払いに対応する(単に決済手段として捉える)」

現状のPowerCMSは請求書発行の銀行振り込み払いです。カード払いの手段を提供していない。カード決済、リボ払いとかできれば、月額コストで利用できます。似たようなモデルに、クラウド環境にプリインストールして年間の利用権を売る(チケットのようなもので)、というのがあります。

受託のWeb制作会社のタグラインを熟考しよう

要は、何を提供しているのかをどれだけわかりやすく表現するかってのが、このテーマの本質です。「このコンビニLAW***でも使われているホームページ管理サービスの利用権1ヶ月分が月々〇〇円から!」ってのは、受託のWeb制作の説明よりはわかりやすくて、価格も明確にしやすくて、そういうわかりやすいものでないと店頭では売れないのです。

他の件についても、そのうち書いてみたいと思います。要は、コンビニに限らず、店頭で売れるようなわかりやすさまで自分たちの提供する製品・サービスをブレイクダウンしようよ、ってことですね。答えになったかしら?



このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の創業者であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ