TwitterとFacebookとブログ。デザインもマークアップも含んだキャッチコピー付きの構造化テキストの価値。
公開日 : 2011-12-17 14:58:04
※写真と本文は直接関係しません。現在読んでいるのでこの本のことについてはまた別エントリで書くかもしれません。
検索可能なオープンなコンテンツ
昨日のエントリでは、
ブログなど「タイトルのあるメディア」はTwitter、Facebookのような「タイトルの無いソーシャルメディア全盛時代」にも役割があります。
というようなことを書きました。
「タイトルのあるメディア」に加えて書けば、ブログは「検索されるコンテンツ」であるとも言えます。ウチの父親にとって、ブラウザを立ち上げた時に初期表示されるコンテンツはYahoo! Japanでしょう。たぶんこれは一生変わらない。新しいマシンを買ってあげたとしても、Yahoo! Japanが初期表示されるようにしてくれ、と言うんだと思います。
TwitterであれFacebookであれ、検索精度、検索機能がGoogle並みに進んでいて、タイトルのあるブログのようなコンテンツを投稿できるような機能があれば(もうひとつはデザインやマークアップの自由度ですがここではそれには触れません)それらを飲み込むこともできるとは思います。現状そうなっていないだけの話しですが(Facebookに「ノート」はありますが)。検索には「ドメイン」の価値も関係しているわけですし。
「タイトル」というキャッチコピーのチカラ
タイトルのあるコンテンツはシェアしやすい。「タイトル」というキャッチコピーの価値はまさにこれです。Twitterで僕がフォローしている コピーライッター @copy_writter さんのTweetが良くリツイートされていることからも分かる通り、良質なブログ記事タイトルはシェアのきっかけになります。統計とってないけど、FacebookでシェアされるコンテンツにはFacebookでの近況なんかではなく、外部のブログなんかのコンテンツがまだまだ多いんじゃないかと思うのです。これは、TwitterやFacebookでシェアされ伝播して行くコンテンツについてもその一次ソースは外部のブログ等のコンテンツであることを示します。その伝播する、TwitterやFacebookの最初のシェアが検索経由かクロスポストかはわからないですが、そういうまとまった考えをポストするのには現状のFacebookやTwitterは向いていない。昨日のポストで「タイトルはコピーライティング」と述べましたが、まとまった、それなりに価値のあるコンテンツにキャッチコピー(タイトル)をつけたものがブログ記事です。コピーの力をあなどってはいけない。
タイトルのあるメディア=構造化テキスト
また、ブログ記事についてはタイトルがあるだけではなく、見出しがありリンクがある。TwitterのひとつのつぶやきやFacebookのポストに対してこちらは「構造化テキスト」です。「構造化テキスト」は単なるテキストではありません。そしてこいつもまた検索精度や順位に影響を及ぼします。
ソーシャルでファンを増やしシンパシーを抱かせるきっかけとしてのブログ記事
現時点でのブログというメディアの価値はそういったところにあるのではないかと思いますが、人々のWebへの接点の軸足がTwitter、Facebookに移っていったとしても、そのTwitter、Facebook上でより多くの人とつながったり、ファンを増やしたりシンパシーを抱いてもらうためには結果として「価値のあるコンテンツ(現状のそれは、デザインもマークアップも含めたキャッチコピー付きの構造化テキスト)」が寄与しているのです。もちろん、デザインのファンになることもあるでしょう。現状ではブログや自社ドメインのサイトのデザイン表現の自由度にTwitterやFacebookは叶いません。
僕自身最近少し幅を広げてブログ記事を書くようになっているのですが、TwitterでのフォロアーやFacebookでのつながりやシェアされることがブログを書いていなかった頃より増えている気がします。Twitterが流行した時に「ブログは死んだわけではなく、Twitter等との共存や補完」という表現を使っていた人もいたと思いますが、Facebook、Twitterと共存、補完でもなくむしろFacebook、Twitterでのファンづくりやつながるためのブログの活用と考え方を切り替えてもいいと思います。
※コメント、トラックバックは死んだのかなぁ...とは思わなくもないけれど。