アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


提案。Web開発者が3.11を忘れずに、自分たちのスキルで貢献する方法。


公開日 : 2011-11-28 20:54:42


PowerCMSを個人ブログで導入している奥脇さんがこんな記事(「MT関係書籍 + 緑の太陽ピンバッジ」3.11を忘れない。ミニキャンペーン)をアップされているので、触発されたと言うか、震災直後には考えていたことなんですけどね。

「緑の太陽」ウェブサイト

「緑の太陽プロジェクト」で販売している「緑の太陽ピンバッジ」(500円)の収益は、被災地への義援金として日本赤十字社に寄付されてきました。そして、今後の寄付先は、被害の大きい沿岸部の市町村を中心に、約半年おきに直接寄付されるようです。

奥脇さんがPowerCMSを個人サイトで導入されて驚かれた方も多いと思うのですが、実はカラクリがあって(許可を得て暴露しますとw)、あのときちょうど「東日本大地震の被災地への義援金の寄附について」ってことでライセンス売上げ全額寄附期間だったのです。その期間中にTwitterか何かで奥脇さんがPowerCMSを使いたい、みたいなツイートがあったので、期間中の売上げは全額寄附だから、ウチは今ライセンスで利益はいらないので、個人ブログということもあって「奥脇さんが個人的に寄附してもいいっていう金額の上限でいいよ1ライセンス提供で」ってことで(僕は家計からこれだけ寄附したけど奥脇さんはどう? みたいなやりとりで)導入いただいたのです(金額は伏せておきますw)。

貢献するやり方は色々あると思うのですが、僕は本業でしっかり結果を出して、もう一度このキャンペーンをやれるようにすることが自分なりのやり方だと思っています。アークウェブの中野さんなんかがやられている活動なんか、すげーなって思いますけど、ウチみたいな会社規模で数百万を寄附ってのも、それはそれで頑張って何とかしたい、を形にする動き方だと思っています。

提案。Web開発者が3.11を忘れずに、自分のスキルで貢献する方法。

さて、その時に何となく考えていたのですが、奥脇さんのエントリに触発されて、提案してみたい。MTに限らなくて、俺たち(開発者)にできること。

MTQというサイトがあります。Movable Type5のユーザーコミュニティです。このサイトには、MTについての情報交換に留まらず、様々な要望や、こんなプラグインがあったらいいな、ありませんかね、みたいな要望が上がっています。それが個人ブログの場合もあるでしょうし、ビジネスでサイトを制作している場合もあるでしょう。その要望をMTコミュニティのコアメンバー(荒木さんや藤本さんや奥脇さん、もしくはシックス・アパートの人、コミュニティの人)が次の日にはプラグインとして公開したりしています。でも難易度の高いもの、手間のかかるものは放置されたりもするかもしれません。

考えているのはこのような仕組みです。要望を出す人は、それにいくら払う意思があるかをあわせてアップするのです。「この課題の解決について、「緑の太陽バッジ5個、2,500円」」。同じくこの機能が欲しい人はコメントをぶらさげていけばいい。誰かがそれを実現してその結果に満足できたらそれを実行する(バッジを買うとか)。寄附の方法は問わないです。とにかく何らかの方法で寄附や貢献することを宣言して、開発者、俺たちはコードを書いてGitHubにあげるとか、GitHubじゃなくてもいいけど、とにかく要望をあげている人にそれを渡して、満足得られたらその寄附を実行してね、と。

ドメインの「green-sun-project」から考えた、とりあえずルールです。

  1. MTQに要望、欲しいもの、解決したい課題をアップします。
  2. URLを「#green-sun-project-mt」のハッシュタグをつけてTweetします。僕はこのタグを検索条件に追加しますので、いつもチェックしてます。
  3. 課題をアップする時は、それに対するドネーション、バッジを買うとか(別に他の方法でも構いません)、意思表示をします。
  4. 賛同する人は(俺もこれ、欲しい)コメントとして、ぶらさげます。
  5. それを俺たち(開発者が)作ります。公開します。それで満足する結果が得られたら、そのドネーションを実行してください。

ハッシュタグ「green-sun-project-mt」は「green-sun-project-wp(Wordpress)」とかでもいいと思うんですよ。コードをお金に換えて、それを復興に貢献する方向に役立てるって、そんなやりかたもあるんじゃないかな、って、そう思っています。このアイデア、どうでしょうか?

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ