アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


会社とこれまでのことを少し書いてみます。


公開日 : 2009-09-23 12:31:17


Web制作会社(アルファサード)をはじめて6年。まぁ小さな会社なりに色んなことがありました。9月も末、秋の気配ですね。設立は11月ですが、勤めていた会社を辞めたのが2003年の9月末なので、まもなく6年です。今日は(今日から何回かにわけて)、現在絶賛人材募集中 (1) (2) ということもあるので少しウチの会社のこととか仕事のこととか書いてみます。

最初は会社の名前について。

「アルファサード」の意味

最初にWeb制作会社をツクろうって決めたときはまだ「Webアクセシビリティ」って今ほど一般的じゃなくて、アクセシビリティに関するMLとかで一部のひとが議論してたりJIS化されるよ、みたいな話が出ていたくらいでした。広告制作会社のWeb担当、みたいな位置づけで仕事していた僕は、内製しないという当時の会社の方針から外注せざるを得なかったわけですが、上がってくるモノの「非アクセシブル」さに辟易していて、Web制作ってこんなもんなのか? っていう思いを持っていました。

当時からちょっとしたソフトウェア(HTMLエディタとかアクセシビリティの簡易チェッカーとか)を作っていた僕は、自分の息子がどうやら色覚異常(第一色覚異常)であることから色のことを勉強して小さなソフトを作ったりしていたのです。

で、こういうことを大切にしてWebサイトを作るっていう会社を作ろうと思って1人で会社をはじめたのが2003年11月。ちなみに、某インキュベーションオフィスの入居者面談で、「こんなコンセプトでやっていけるわけないやん」って言われて結局そこには入居しなかったというエピソード?があります。インキュベーションマネージャのNさんには悪いことしました。「そんな大人げないこと言わんと」って。当時からついカッとなって行動してたんですね。あー痛い。

「アルファサード」ってのは「α」と「ファサード」をかけあわせた造語なんですが、名前決めたときは3日程ネーミングの本と辞書を交互に見ながら頭ひねって考えたんですね。ネーミングの本の一節に「英語以外の言語」「2つの単語のかけあわせで造語をつくる」ってのがあって、ひとつエスペラント語の「ファサード」って言葉が自分に響きました。

僕はエスペラント語にユニバーサルでニュートラルなイメージを持っていたし、結構ネーミングには使われているんですよね。シビック・フェリオ(Ferio=休日)とかヤクルト(jahurto=ヨーグルト)とかもそうらしいです。で「ファサード」って言葉が「建築物の正面(デザイン)」を指していて建築においては「最も目に付く場所であり、重要視される。」という意味を持つとともにエスペラント語ではコンピュータ関連の用語で「ユーザーインタフェース」という意味を持っているのです。これに「α(一番目)」をくっつけた。ちなみにエスペラント語のアルファベットは「alfabeto(アルファベート)」と呼ばれるらしい。

だから何だってことはないのですが「アルファサード」っていう、何だかわからないんだけど意味のありそうな名前? はこうして決められたのです。

オフィスは自宅の一室、中古のデスクに黒いペンキ塗ってまぁあれはあれでお洒落だったと思うけど。

ちなみに、2003年の秋ってのは、シックス・アパートさんの日本法人が出来たのとほぼ同時期ですが、当時はまったく接点もなく、ココログでブログをはじめたくらいです。平田さんの本は買って読んでいたもののサーバーインストール型のツールを触るモチベーションが当時あまりなくて、やっていたらハマっていて違う展開になっていたかもしれませんが、今となってはまぁいいや、という感じです。

以下、ひきつづきこんな感じで少し続けてみたいと思います(内容は変わるかもしれませんが)。

  • Movable Typeに特化した訳
  • 面白いのは「技術」ではなく「技術の向けどころ」
  • CMSにはまだやるべきことがある
  • 「人」と「組織」の考え方
  • アルファサードのこれから


このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の創業者であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ