なぜSEOは嫌われるのか?
公開日 : 2008-06-03 17:22:31
知らんがな(笑)。
なんででしょうね? いや、部外者の僕にわかる筈もないのですが。
- 相手の会社のことも調べないで電話で営業してくるから(制作会社に...)
- 御社にはノウハウがないでしょうから我が社のパートナーになりませんか、とか言ってくるから
というのは半分は冗談だけど(いや、半分と書いたのは実際にそういう営業が結構あるので)。
「なぜSEOは嫌われるのか?」と言っているということは、嫌われてる自覚があるわけですよね、きっと。
もし(1)から(4)のすべてが正しいと納得がいく方は、論理的思考に向いていないと思うべきである。
おいちょっと待てw 何このあげ足取りのような表現。検索ユーザーAさんのケース、サイトオーナーBさんのケース、SOHOビギナーCさんのケース、ブロガーDさんのケースって書いてあるわけで同一人物が言っているわけじゃないんでしょう? すべて正しいかどうかはともかく、(1)も(2)も(3)も(4)もありがちなことだよね。うん、あるあるって(笑)。
という人は論理的思考に向いていないって...で、結びがこれ?
W3C勧告とか論理構造とかWeb標準とか
昔の記事の再掲載ですかこれ。もはや(X)HTMLの構造をいぢくりまわしたところで効果がどれほどあるのか疑わしいと思うのは僕だけか?
追記(強調は筆者):
Internet ExplorerやFirefox、Safariでほぼ同じに表示されないページ、見出しや段落、リストで構造化されていないコンテンツは、どんなに内容が深くても、良いとは言えないのである。
ブラウザ毎にほぼ同じに表示されること? が良いコンテンツの条件だって?
このブログとかウチの会社のサイトのページランクが上がった経緯
もはやページランクがどうって話じゃないと言われているみたいだし僕も別にGoogleのランクを上げることに腐心しているわけじゃないのだが、最近ページランクがひとつ上がりました。
で、これはSEOとか気にした結果でもW3C勧告とか論理構造とかWeb標準とかを気にして「最適化」を図った結果でもないのです。
ランクが上がった理由はだいたい分かっているのです(この「だいたい」ってのが結構重要で、アクセス解析とかもそうだけど、サイトの運営や方向性を考える時には「木を見て森を見ず」にならないよう、限られたリソースと時間を割いてあまり細かなところを見過ぎないってのも大切かと思うのですね)。細かな数字の分析もそりゃ余裕があればやれば良いですが、大きなところを見て、あとはさっさと手を打っていくことが大切かと。
えー、ランクが上がった理由は、ひと言でいえば被リンクが増えたからでしょう。これもノウハウとか言う程のもんでもなくて、ちょっとでも検索エンジン/SEO(←SEO言うな)に興味のある方なら知っていることですよね。
では、どうやって?
- ブログに数多くエントリを上げた。で、時々SBM等で炎上した。
違! (違わない?) いや、でもエントリを数多く上げたのは事実で、それは去年の4月くらいに「ちょっと(ほぼ)毎日書いてみようか」と思って意図的にやってみたのだ。
それはまぁそうとして、他には...
- サイトのデザインと内容をリニューアルした。但し特にSEOとか気にしてリニューアルしていない。事業の方向性が少しずつ変わって来たので(また、これからこっちにシフトしていくよ、という部分を反映して)それにあわせて再構築したということ。
- 会社のサイトにちょっとしたプログラムを置いたりウェブサービスを作ったりした(このゲートウェイはいくつかのサイトの運営者の方から自分のサイトにリンクつけていいですか? といった問合せをいただいたりして、そこで紹介していただいたり)。
- セミナー(セミナーなのかどうかわからんのですがこれとか)とかイベント(これとか(大阪も))呼ばれたものは出来るだけ参加して、呼ばれなくても自分で出たり(これとか)。
- はじめて製品というものを作って、プレスリリース代行サービスを利用して投げ込みをしたり(利用したのはこちらの会社さん。他にもいくつかあって、特にどうしてもこの会社っていうポイントは見つからなかったけど、きちんとサイトが作られている印象だったので)。
- シックス・アパートさんのProNet Japan (拠点登録ってのもしたので大阪も) への加盟とかAcc04(2006 - 既にページがないみたいだけど)の協賛とかWeb制作者年鑑への登録 (リンクは稼げてないけど) とか、普通に販促に少しばかりのコストをかけたということ。
- アワードにエントリー。2006年は小口の協賛だったけど、今年は応募者として参加(入賞)(エントリーには費用がかかったけど、大した値段じゃないし、そういうコストをきちんと払うということを行った)。
結局、意図的にお金を払って被リンクを増やそうとして行ったのは 4.のプレスリリースくらい(この4にしても、被リンクというより単なるリリースだし、5.はまぁそれにあたるかもしれないけれど、リンクが目的ではないし、6.は入賞しなきゃどうにもならんかったわけで)。
1.のリニューアルにしても、こういう会社(制作会社)だからWeb標準とか丁寧にコーディングすることは前提なわけですが、考えていたのはビジュアルをがらっと変えることによるブランディング(主に人材採用面を考えて)と、事業の再構築、実態にあわせた内容の見直しというもので、キーワードがどうとかたいして考えちゃいなかったのです(サイトに「SEO」という言葉が消えていた、というのも本当に後から検索して気づいた)。
ウチはネットショップでもないし、業種とか仕事の実態次第ではもっともっとSEOとか言わなきゃならんこともあるのでしょうけど、結局SEOっていってもこうした施策(普通に事業活動とか広報活動ともいう)を行った結果起こること(被リンクの増加、特定キーワードへの最適化)をトレースしているだけであって、費用(コストだけじゃなく手間とか社内のリソースを使うことも含む)かけ方として、SEO会社に依頼するのがいいのか、経営の中で考えて適切な施策を打つのが良いのかは、それぞれが判断すればいいことじゃない? と思うわけですが。
ちなみに、プレスリリース代行会社に払ったコストは5万円もかかってませんし、もちろん製品の開発やウェブサービス、サイトリニューアルは内製とはいえ無料なわけじゃないのですが、継続してかかるコストもほとんどなかった、というのが現実です。
だから、SEOってのは経営であり広報であり事業活動であって、一般的に言われるSEO技術やテクニックってのはあくまでもそれによって起こる事象をなぞる技術なんではないでしょうか(だから事業活動が伴わずに事象だけがなぞられると嫌われる、ということじゃないでしょうかね)。
SEO生業にしている人が本当に怖いのは「◎間違いだらけの「SEO批判」~なぜSEOは嫌われるのか?」で書かれているような「批判」じゃなくて「検索エンジンに嫌われる」ことだと思うわけですが、嫌われないか気にしながらやる商売ってのもあんまり精神に宜しくない商売じゃないかと思うわけで、僕はやりたくないなぁ。
結論
結論は、ありません。いや、強いて言うなら僕の会社ではSEOはやりません。経営の戦略に沿って、どのようにアウトプットしていけばいいか、その中でウェブをどう活用していけばいいかについての提案やそのための仕組みづくりや戦略の遂行はサポートします。SEOはやりません。