アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


そろそろSEOと有料リンク問題とか何やかんだについてひとこと...。


公開日 : 2007-10-30 19:17:50


言っておくか。

検索エンジンからは、そのリンクが有料リンクかその他のリンクかは分からない。少なくともロボットがHTMLを見て分かるわけがない。

分かるとしたら、関連性の低いページから不自然に大量にリンクされたサイト/ページ/ドメイン、であるとか「価値の高いページが自然に得るリンク」とは何か違う力によって貼られた「であろう」リンクくらいか。

だから、「有料リンクにペナルティ」とGoogleは言っているかもしれないが、「単なる検索エンジン側の検索結果の是正・補正」に過ぎない。

ランクの低下、ペナルティに人の手が入っているにしても、不自然な上位表示とか目立つものは機械的に見つけるんだろうよ。

* 人の手入れるんなら広告の審査をして欲しいものだけどね。

そこに働いているのは「検索結果」と「リンク先」と「検索順位」のバランスを取ろうという行為だけで、その中に人為的なマイナス評価(例えば特定のドメインや特定のパーツをマイナス評価するなど)が加わったとしても、それはペナルティとはいわず「是正をはかった結果、ランクが変化した(本来あるべきランクに戻った) ということだろう。

まぁ一時BMなんとかっていう自動車の件が話題になったわけだけれども、『『「BMなんとか」ってキーワードで検索した人がどんなページが上位に表示されるかという期待』と『検索結果』が一致していること』ってのが検索エンジンの検索結果に対する前提だろうしそんなことは昔から言われていたことだろうよ(だから、ユーザーが求める情報をきちんと掲載して、他のメディアも含めて自ブランドの価値を高めて行くなんていう普通のことが検索エンジンの検索結果に反映するようになってるんじゃないのか)。

だからGoogleを欺くってのもちょっとニュアンスが違っていて、「ユーザー」を欺いて利益を上げようとする行為をやらない、ということだ(Googleが利益をくれるわけじゃなくて、ユーザーが利益をもたらすのだから)。

しかし毎度毎度何を大騒ぎしているのか良くわからん。もちろん、それが利益 (あくまでも短期的な) に直結するから騒いでいるということくらいは分かるけどさ。

さて、余談の余談。

検索エンジンからはそれが動的生成によって吐かれたページなのか静的生成によって吐かれたページか、なんてことはわからない。

検索エンジンが判断するとしたら、リクエストに対するレスポンスの速さ、HTTPヘッダによって推測する、URLによって推測する、この位なもんだろう。

HTTPヘッダなんて好きなようにコントロールできる。URLだって mod_rerwrite を使わないまでも何とでもなる。クライアントのリクエストに対してHTTPヘッダ、ボディをどう返すかなんていかようにもコントロールできる。何なら自分でHTTPサーバーを作ったっていい。

だから、「静的生成はSEOに有利」ということを真面目な顔で謳っているSEO業者はガセ。言うのは自由だけど。

言えるのは静的生成されたページが複雑なパラメタの付いていない、1ページ1URL であることがインデクシングされない(にくい)リスクが少し減る、ってのと非力なサーバーでも高速なレスポンスが得られやすい、という点くらいか。

と、いうことでウチの会社では SEO はやりません。

あぁ、すっきりした。

こんなこと書くとまた SEOな方に怒られるかもしれんけど、誤用? されてる言葉、イメージの低下した言葉を使い続けることによる不利益ってものを考えたら、やらないってのも潔いかなと思ってさ。もちろん「クライアントの利益を最大化」するのが仕事ですよ。そのためには「検索エンジンの先にあるユーザー」へ最適化しないといけない。「User's Value Optimizatin」とか「User Experience Optimizatin」とか、まぁ横文字はもういいか。

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ