アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


Googleはそろそろ広告についてもスパム対策を行ったらどうか?


公開日 : 2007-08-20 11:41:19


ただし、最近はアフィリエイト狙いなのか、単にキーワードばかり羅列しただけの「スパムブログ」が多く引っかかって閉口しています。 Technorati による検索結果の方がスパム数は少ないけど、ヒットするエントリが少ないから単純に Technorati の方が優秀という訳にもいかないし。

テクノラティは結構マメにスパムを排除していると思う(感覚的なものですけどね)。どこまで機械化されているのかわからんですが。

テクノラティのブログランクを見ているとそんな感じがする。順位は相対的なものなので上下するのはあたりまえだろうが、リンクされているブログの数やリンクの数がわりとマメに増「減」しているのだ。

テクノラティのランキング

いずれにしてもスパムブログ対策ってのは昨今の重要テーマであることは間違いない。検索エンジンのノイズ、トラックバックノイズ、コメントノイズ、ブックマークノイズ、そしてもちろんスパムメール、ウェブ/インターネットは雑音だらけである。

そして、サービス提供者はCaptchaを導入し、視覚障害者はサービスを利用できなく(あるいは極端にしづらく) なっていく。

「イタチごっこ的な対策ではない何か」はあるのか?

多分そんなものは無いのだろう。ただ、スパムを解析するアルゴリズムの研究とそれを突破するアルゴリズムの研究とかは置いておいて別の方法も考えてみたらどうか。

例えば「スパマーの収入源を元から絶つ」方法。

例えばGoogleにとって「スパムブログを検索結果から排除する」行為と「スパムブログに貼られたAdSenseのアカウントを剥奪する」行為のどちらが有効な手段だろうか?

*収益とユーザーの批判を気にしたら、まぁ後者の方法はとれないんでしょうけどね。

また、サイトに表示される広告の質も疑問である。

  • ミク○ィで毎月○○円稼ぐ方法
  • 携帯アフェリで月○○○円稼ぐ
  • 元ニートが○○○円稼いだ方法とは?
  • アド○ンスで○○万円稼ぐ

で、あんまり露骨なのは嫌なのでフィルタリングする。するとGoogleからご丁寧にメッセージが来る。

システムでお客様のサイトを確認しましたところ、下記の方法を実行することでより多くの収益を獲得いただける可能性があります。
フィルタにより、サイトの収益となる広告が除外される可能性があります。

Googleは間違いなく各種スパムを排除する優秀なアルゴリズムをもっている企業であろう。ところがGoogle自身の収益源である「広告」においてその真偽性や質によるフィルタリングはかけられていないようだ。

別にスパム云々ではないケースだが、以前広告 (内容は公共的なもの) をGoogle、Overtureに出稿した時、GoogleはノーチェックでパスしたがOvertureのチェックは結構厳しかった。

アフェリエイトにしてもAdWordsにしても、審査を厳しくして違反行為を取り締まることにこそ重点を置くべきでないのだろうか? そっちの方が余程効果がありそうなものだ。

もちろん、Googleが「ミク○ィで毎月○○円稼ぐ」広告をユーザーの利益につながる広告であると本気で思っているのであれば話は別だが。

それとも本当に「自作自演なのだろうか?」

...などというエントリーに広告を貼付けると一体どんな広告が表示されるのだろうかね?

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ