アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


大人の言うことなんて放っておけば良い。


公開日 : 2007-07-04 18:21:15


だいたい大人がこういうことを言うときには疑ってかかるべきだ。

お題は「どうして若者はうまく働くことができないのか?」
一方に引きこもったまま労働しない若者がおり、一方に過労で倒れそうな若者がいる。
いずれも「うまく働いている」わけではない。
どうしてなのか。

「どうしてもなにも、昔から若者はうまく働くことができなかったし、今もそういうもんだ」というのが正しいのだと思う。
もちろん元ネタに「今どきの」とは書いていないわけだが。

むしろ私には「昨今の若者」たちが、「いい仕事をすること」「いい汗をかくこと」に対しては貪欲でも、「それに対する代価を要求し、その権益を確保することにはさほど興味がない」ように見受けられる。

たしかにそうだが、それは本質ではない。

労働(ろうどう)とは、人間が道具を用いて対象にはたらきかけ、人間にとって有用で価値のあるものをつくりだす行為である。
また、商品としての労働力は、肉体や頭脳を提供する代わりに、賃金を得る行動であるとも定義される。賃金を得ない活動はボランティアと呼ばれる。

確かに能力があったりや努力することは知っていてもそれを「換金」するのがうまい若者は少ない(ってか、うまくなくていーじゃん!)。「ニコニコ動画」にすごい才能やエネルギーを投じていたとして、それは「労働」ではない。だから「ボランティア」なのだ。

やっかいなのは、そんなボランティアであっても「ネットの力でとにかく沢山集めるとそれがお金に換わってしまう」ということを若者が知っていることだろう。Web2.0的な、何か。

そして、現代の若者たちはそのような「特例」だけしか知らない。

ほらまたこういう書き方をする...

レッテルを貼るほどパターン化されてるわけじゃあるまい。

ただ、「特例だけしか知らない」かどうかはともかく「特例」を実感として知っているのも現代という時代の事実。例えばAdSense、例えばアフェリエイト。そんでもってWeb2.0。

人と接すること無く、会社や上司の指示もなく、とにかく例えば1日に100円を稼ぐのは容易いのだ。0円と100円ではすんごい差である。とにかく100円は稼げる。

だからといってブログ書いていても食えない。これが現実。でもそれで食える人がいることを知ってしまっているのが現代の若者...じゃないかなぁ。

別に「うまく」なくていいじゃない。それが若者の特権なんだから。

過労で死なない程度に努力し、工夫して学び成長することさえ忘れなければ。

などとオっさんが書くとやっぱり何だか...な感じに見えるのかなぁ。本日の駄文は以上。

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ