アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


Movable Typeのオープンソース化(Web屋的見解)。


公開日 : 2007-06-23 02:32:42


えー、SOHO事業者でWeb屋で有料ではないけどCCライセンスとかでプラグイン公開しちゃってた人として、これはこれでちゃんと考えておかねばなるまい。

Movable Type 4ベータテスト - Ogawa::Memoranda

あとはオープンソースってどうなるのでしょう。オープンソース版を商用利用するSOHO業者がGPLを理解できないせいで発生するであろう混乱が今から目に見えるようです。面白いので私の公開しているプラグインもGPLにしてやろうかな(笑)。

Movable TypeのラインセンスがGPL化されることが意外と知られてない/理解されてないらしい - Web屋のネタ帳

システム屋からすると「ふーん、ようやくGPLになりますかそうですか」程度のことなのだが、Web屋(デザイン寄りの人)からするとGPLという言葉の意味自体からして???なのかもしれない。

hiromasa.zone :o) » WordPress と Movable Type と GPL と

無料になってわーいっていう感じもありますが、ふと有料プラグインとか作っている人たちが微妙に困ったことになるような気がしてきました。

今日 (おそらく初めて) シックス・アパート社 (日本法人) から「オープンソース」についてのリリースがなされた。

重要なポイントは先のエントリーにも書いたが、以下の部分である。

Movable Type のオープンソース版は、これまでMovable Typeとは異なる領域への、新たな挑戦となります。まず、誤解のないように定義しますと、Movable Type 4 と Movable Type オープンソースは、別のプロダクトとなります。もちろん多くの部分は共有されることになるかと思いますが、それぞれのプロダクトは、異なる目標をもっています。

すんごく申し訳ない見解ですが「なかのひと」が「ブログ大好きな」個人ブロガーであるかどうかは(多分)あまり関係ない(SOHO Web屋的事業者にとっては)。多くのSOHO事業者にとってはライセンスの問題は結構大きいんじゃないかと思う。

(追記)↑良く考えてみたら大した問題じゃなかった。少なくとも自分にとっては。っていうのと、開発者が「想い」を持てるプロダクトに参加できているっていうのはすんごく幸せなことだ。だからこそライセンスの問題やコミュニティとのコミュニケーションに失敗して寂しい思いをして欲しくないと(切に)願う。

嫌な書き方をするようだけど、僕はいつでもWordPressやDrupalやMODxやTypo3に移行する準備はしている。その一方で、これまでにつくりためたMTのプラグインとか、商売のネタとか考えずにぜーんぶ公開しちゃおうか, GPLライセンスにしようか? っていう気持ちもなくはなくて何だか悩ましいと感じている。

とにかく今でもMTはライセンスの解釈が難しいと思うが、以前にも色々あったらしい。「らしい」というのは僕はまだユーザー暦半年ちょっとでしかなくて、そのあたりのニュアンスを肌で感じることがなかったからだ。


※ちょっと酔い気味かも...↑ということでここまでは酔っぱらいの戯れ言。

ということで翌日になって続き。

GPL版と商用版が分かれるということで、

  • 商用版にオリジナルのプラグインや拡張プログラムやテンプレートを付加してパッケージ作成するのはOK (もちろんMT本体は購入してもらう)。
  • GPL版をプリインストールしたホスティングサービスとかを商売でやるのはOK、GPL版を拡張するためのプラグインやGPL版本体のMT自体に手を入れることもOK、但しそのバージョンはGPLライセンスとなる。

とこういう認識で良いのだろうか、違うかな。というかまだ決まっていないのでしょう。

ただ、この場合だとGPL版のMTに対して第3者が凄い「キラーアプリケーション(プラグイン)」をリリースした時に、その成果をSixApart社が商用版に取り込むことができるのか、できないのか。できないのだとしたらSixApart社にとっては値上げに対するユーザーコミュニティの反発を和らげる以外にメリットがないように思える。

僕の場合は、MTが好きで個人的にごちゃごちゃいじくったりプラグイン作ったりするのが好きな「個人」の部分と、受託のサイト制作のCMSとしてMTを使う部分と両方あって (特に酔っぱらうと) 両者が入り交じってくるのでわけがわからなくなるのだけど、えーっと、このエントリー的には後者の見解を書かないといけないのだな。

オーダーメイドの受託制作の場合は、GPL版と商用版を比較して5万円が充分な付加価値になるか5万円分の開発コストの縮減が見込まれるのであれば商用版を使う。そうでなければGPL版を使う。ということでWeb屋の自分としては何も困らないということが明らかになったな(何か違うか!?)。

結局雑文になってしまって真面目に読んでくれた中の人ゴメンナサイ。

ただ最後に要望・質問的なこと(というか疑問? か、日本語って難しい)をいくつか書いておきます。

  • 日本語でのMTOSに関する(中の人と外の人を含んだ)情報交換の場は設ける予定はないのでしょうか?
  • 独自に作成したプラグインのライセンスはどうすべきなのでしょうか?
  • 独自にオープンソースでない商用製品を開発するにはどのようにすべきなのでしょうか?

なんか本当にわけのわからない文章になってしまった。みんな(誰?)ゴメンナサイ。

あ、あと全然何も深い考えはないのですが、mtos.infoってドメインとってMT4βをインストールしてみた。

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ