アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


ライブドアは東証にシステムを売りに行ったらどうだ?


公開日 : 2006-02-03 01:05:22


ライブドア、ホリエモン、色々感じるところはあるけれど。 エッヂの頃から存在は知っていた。当時のエッヂと今のうちは、やっていることは基本的には変わらない (時期は違うけどね) 。 BtoB、受託の仕事をやっていると、しんどいと思う時がある。サイトが金を産んでくれれば...という思いでポータルをやった気持ちはすごくわかる。 問題は「軸足はどこか」「本業はどこか」「企業理念は何か」というところをおろそかにして「金」に走ってしまったことだと思う。 M&Aにしても、最初はコンテンツプロバイダーを買っていた印象がある。 ただ、ひょっとしたら、究極のコンテンツを手に入れるための資金を得るための博打だったのかもしれない、と考えられなくもない。近鉄やフジテレビが目的だとして、これらは「コンテンツ」なわけで、本業と外れているわけではない。ただ、そのために必要な金の桁が高すぎる。で、そのための資金を得るために色々やっているうちに、感覚が狂ってしまい、方向も見失ってしまった... M&Aについて言えば、本業、事業コンセプト、軸足が「ポータル」であるのであれば、一貫して(こっちの方が速い、とかではなく)「本業とのシナジー」だけを考えて企業買収していればよかったのではないかと。 ターボLinuxはインフラ、バガボンドはコンテンツ、これらはすべてポータルという事業のためのM&Aだと考えれば全然理に叶っているわけで。 僕が最初に違和感を感じたのは、社名を「Livedoor」に変えた時だ。自分の会社の名前をそんなに簡単に変えられるものなんだ、というところに、本業や理念に対する「薄さ」を感じた。 最後に、究極のブラックジョークですが、今回の事件で急激にトラフィックが増えたのにきちんとアクセスできるライブドアのサーバーインフラは大したものだと思う。 『いっそ、東証に売りに行ったらどうだろう』

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ