アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


6月までの過ごし方。


公開日 : 2005-05-01 04:26:54


5月になった。先月まで重度の「4月病」だったので、気分を一新して生活していきたい。 で、何ゆえ「6月までの過ごし方。」なのか。 会社の決算を6月末に設定している。会計事務所も比較的暇なようだし、税務署も一番空いているようなので、ということを設立の時に聞いたのがきっかけだったりするのだが、今から考えるとこれがベストだという確信が持てる。 Web系の受託仕事というのは、クライアントにもよるけれど、(少なくともウチにとっては) 3月が最も忙しい時期であり、且つ最も数字があがる時期である。極端な程に忙しく大変な時期だった。 サラリーマンをしていた時も似たような仕事をしていたから、やはり「1年で一番嫌いなのは3月」だった。しかも決算は3月。忙しい最中に数字を締めなければならない関係で、さらに大変だった。6月に決算期をずらすことで、多少はましになる。これが一つ目の理由。 もう一つは、「実体にあわせる」ことができること。「3月末に納品。でも (Webならでは?) 4月になっても修正やなんやらで仕事、終ってないやん」みたいなことが結構ある。それでも、少なくとも連休明け、遅くとも6月には終了しているから、実体には則した形になる。実際に、1年間がどうだったのか (儲かったのか、儲からなかったのか) が非常にわかりやすい。 会計事務所の人に言わせると「この形 (3月に極端に数字が上がる形態) なら、決算2月にしまへんか?」ということになるのだが、理由は税金対策。一番売上げの上がる直前に決算を済ませて、3月の稼ぎを1年かけてどう使うか考えるのが良いのでは? ということらしい。 それはそれで、なるほどね、と思わないでもないけれど、別に税金対策のために事業をしているのではないし、それによって分かりにくくなることの方がデメリットであると考える。つまり、そのような形にしたならば「今期」の業績は「1期前」の業績になってしまう。良いことが続けば良いのだが、業績が悪かったとしても、どこかで言い訳してしまう、というか気づかないかもしれない。「現実に敬意を払う」は前職時代の社長の言葉だが、まさにその通り。現実から目をそらしてはならない。 で、2月決算案は没、なのだが、3月決算でもない。6月末決算にすることで、+3カ月の過ごし方を考えることができるようになる。仮に、3月末で数字が足りなければ、残りの3カ月「目先の売上げを追い求める」ことで何とかなるかもしれない。3月末にきちんと稼いでおければ、残りの3カ月で「次に何をすべきか、何に投資すべきか」を考え、実行するゆとりができる。ゆとりがあることはとても大切なことで、お金をためるのは大切なことだけど、活きたお金の使い方をすることもまた、大切なのだ。 で、3カ月 (でも実はあと2カ月しかないけれど)、どうするか。 一つは、頑張ってくれたスタッフに還元する。当然のことだけど、人がすべての業種だから。 二つめ、次の飛躍のために投資する。具体的にはオフィスを引越す。大阪は決めている。東京もひょっとしたら引越すかも。 最後に、やりたかったことをやる。研究したり、勉強したり、新しい自社サービスに取り組んだり。普段は業務に追われてできない。でもやるべき、やりたいことをやることによって、自分たちが力をつけていくことができる。 成果は、秋頃に表れる筈だ。ご期待を。



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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ