アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


ペルソナ?


公開日 : 2004-12-05 02:55:42


ペルソナ/シナリオ法というのがあって、いわゆる「ユーザビリティ」のお話で良く出てくるのだが、あるサイトの企画書を作る時に少し意識してみた。対象(ターゲット)を詳細に書き出してみたわけだ。 ターゲットの年齢、性別、住所、職業や家族構成などの属性をできるだけ具体的に書くことからはじめた。 ぺルソナ(冬ソナと響きが似てるな。ペ、とかついてるし...)とは、

《仮面・役柄の意》
  1. 人。人格。
  2. キリスト教で、三位一体論に用いられる概念。本質において唯一の神が父と子と聖霊という三つの存在様式をもつことを意味する。位格。位。→三位一体
  3. 美術で、人体・人体像。

ということだそうだ。ペルソナ/シナリオ法でいう「ペルソナ」とは、つまり「仮説におけるターゲットの人格設定」のことですな。この手法においては「ぺルソナ」は神であり、絶対者である。 で、ターゲットを詳細に書いてみて、提案時の打合せのときに気付いたのだが、これって... 広告の企画書を書く時に「何のために」「何を」「誰に」(だから)「どのように(コンセプト)」伝え、その結果「どうなっている(望ましい結果の状態)」を考えながら企画を組み立てて行く訳で、コンセプトはプロジェクトの「神」であり、常にコンセプトに沿って「ぶれ」が無いかを検証していくのだ。 「誰に」と「どのように」は密接に結びついている筈で、対象が明確であればコンセプトもそれに沿ったものになる筈だ。だから、「ペルソナ/シナリオ法」なんてその時は知らなかったけれど、同じことはずっとやっていたわけです。 キーワードとして、手法として謳ったことが説得力を増すのなら、それはそれで良いけれど、どうも海外で流行っているキーワードを日本に持ち込んで、流行らせ、廃らせていく業界の流れっていかがなものでしょう?



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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の創業者であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ