コピーライター
公開日 : 2004-09-07 19:59:04
最近、コピーを書くことが増えている。みなさまご存じ (?) の通り、私はコピーライターではないのだけれど。媒体はWebに限られる。Web屋だから当然だ。 昔、もう10年以上前のことだが、コピーを書いていたことがある。 主にラジオで読まれるパブリシティ等の原稿、オンラインショッピングの商品紹介 (これもラジオ) 、カタログ通販の商品紹介、等。その後映像関係の仕事をしたときには、販促ビデオパッケージのシナリオを書いたりした。 その後、販促物や広報物の制作をするようになり、主にコピーはコピーライターに頼むようになったが、それでも少しは書いていたりした。 といっても“コピーライター”だったわけではない。昔、あるライターが「私、コピーライターです、と言った日からコピーライター。つまりどうやったらなれるか、ではなく、言い切ったその日からコピーライターなんだ。資格なんて要らないわけだし。それで食えるかどうかは別問題」と言っていたが、私は言い切らなかったわけだ。 何でこんなことを思い出したかというと、先日、ある仕事の件で、数人のコピーライターの方とお会いしたのだ。「こんなコピー、書けますか? 予算はいくらなんですけど...」という、お願いする立場として。 で、人によって反応がすごく違ったので何となくコピーライターってどんな人たちなんだろう? みたいな気持ちになったのだ。 # もちろん、ごく狭い範囲の話ですが。 その話はともかく、最近思うことなのだが、コピーライターにとっての「Webのコピーライティング」とは何なのだろう。ライティングといっても、もちろん印刷物からラジオ、映像、Webに至るまで様々な媒体があり、さまざまなカテゴリがある。印刷物にしても、キャッチコピー“一発モノ”といわゆる編集モノとではやっぱり違う。 面白かったのは、雑誌「編集会議」が、今や結構Webにシフトしているのだ。 タイトルからして「Web&Publishing 編集会議」、特集記事では「編集者にとってのblog」とか書いてある。私はてっきり(編集者やライターの人たちは)「Webは印刷物より“格下”」みたいに思っているんじゃないか、なんて思っていたのだが、そうでもなさそうだ。ギャラはともかくとして、市場としては結構あるのではないかと思っている。私は、優秀なコピーライターはWebプロジェクトのキーを握ると思っているので、コピーライターの人にはもっとWebを勉強して欲しいと思う。 Webのコピーライティングにはやっぱり媒体にあわせた特性があって、これを踏まえて書ける人が求められている、というか私は求めている。 近々、あるところでWebデザインについて話すので、Webの色々な分野についてまとめていたのだが、Webコピーライティングの心構えというか、ポイントを書くと、以下のようになる (既に色々なところで書かれていることである)。
- 簡潔に書く
- コンピュータの画面上では読みにくい
- 「紙の半分」の心構えで書く
- 流し読みしやすくする
- ユーザーはまず「ざっと」読む
- 見出しや箇条書きを多様して、すべて読まなくても内容が把握できるようにする
- 直感的に把握できる文章にする
- 見出しコピーはそのまま別のページではリンクテキスト(ボタンの文字)になる
- 情緒的な文章や比喩を用いたキャッチコピーを書かない
- 複数の言い方がある用語はユーザーが検索する言葉で書く
- 必要以上に、また意味のない英語表現をやたら用いない
- 検索されやすい単語を使う
コピーを書く前には、今一度読み返してみよう。 # まず、「簡潔に書く」... あ!オレの文章、長い! (以下略)