アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


象は鼻が長い? ゆる言語学ラジオが面白い


公開日 : 2021-12-08 17:35:00


学者の先生方ってのは、面白い考え方をするもんだなぁ、と。

象は鼻が長い - 本の装丁

「ゆる言語学ラジオ」という人気のYouTubeチャンネルがあって、あまりに面白かったので最後まで見た挙げ句「象は鼻が長い ―日本文法入門 (三上章著作集)アイコン別ウィンドウで開きます」を買ってしまいました。今日届いたので感想やらはまた後日。

「象は鼻が長い」の謎-日本語学者が100年戦う一大ミステリー #10 アイコン別ウィンドウで開きます

論争を巻き起こした有名な文は3つ。

  • 象は鼻が長い
  • 僕はウナギだ
  • こんにゃくは太らない

英語に訳すと以下になります。象・鼻文はともかく、あとの2つは明らかに変ですよね。

  • Elephant has a long nose
  • I'm an eel
  • Konjac does not get fat

今日の記事はあんまり「やさしい日本語」について触れてませんが、「伝えるウェブ」は書かれたテキスト文を言い換えるので、あんまり変な元文とあたることはないんですよね。でも、日常的に話している会話って結構無茶苦茶だし、主語の省略とか普通に行われていますよね。あと、方言とか。

そこにテキスト化されたデータがあれば、機械翻訳にかけることもできるし、伝えるウェブを使うこともできますが、会話の中の日本語はそうもいかず。やさしい日本語は会話の中でこそ重要ではないでしょうか。

昨日の記事に追記しましたが、漢語ではなく和語を使う、同音異義語を避ける、のは「ポケトーク」に話しかけるときにも有効です。医者に聞いた話ですが「注射」が「parking」に訳されたことがあるそうです。

と、いうことで、特に「話し言葉におけるやさしい日本語化」について。

  • 主語を省略しない。
  • 1文を短くし、主語を省略しない。
  • (相手次第ですが)方言を避ける。
  • 言い切る。文末を濁さない。

文末を濁さないってのは、「〜だよね...?」「〜じゃないかな...?」「〜なんですけど...」「〜と思ったりしまして...」「〜ご意見があれば...」みたいなやつです。良く使いませんか? はっきり言い切りましょう。



このブログを書いている人
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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ