アックゼロヨンのこと、アクセシビリティのこと。

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2008年4月23日アックゼロヨン・アワード2007授賞式が東京国際フォーラムホールで開催されました。僕は一応自社のサイトがファイナリスト(入賞)ということで行ってきました。

負け惜しみではなく、賞はとれないだろうと思っていて (あちこちで公言していましたが)、事実そうなりました。とれないだろうと思っていた理由は、つまり一次審査と二次審査で見るべきところも違うし見る人も違うから。今年は「コミュニケーションの優れたウェブサイト」です。部門はいくつかあったけれど、コミュニケーションの質以前にサイトによってコミュニケーションの対象が違うわけだから、そういう面で「小規模ウェブ制作会社」のサイトであるウチのサイト (且つ、コミュニケーションよりはショウルーム的、技術アピール、実験的な場所) が選ばれることはないだろうと思っていたのです(中小企業庁長官賞ってのがあればとれていたかもしれんけどね)。

グランプリとなった「モリサワ コーポレートサイト」をはじめ、すばらしいサイトが受賞されました。制作者の方は、このサイトに限らず、入賞サイトを是非見て学んで欲しいと思います。

余談ですけど、一次審査員の方とお話をしていて、ウチのサイトのことを「いいね」「面白い」と言っていただけて、事実点数だけは結構高くてもちろんそれは社交辞令なのかもしれませんけど、まぁそれを聞けただけでも甲斐があったというものです。

で、本題。結局、自分自身ずいぶんエントリー書くのが遅くなってしまいましたが、当日の反応をなんとなく見ていて気になったのがこれ。

当日お会い出来なかったのが残念ですが、せっかくなので最後まで現場にいた人間としての感想を書いてみたい。但し、立ち位置が違えば感じることも違う筈であるし、そのあたり私見です。

※当日の様子はこちらにレポートがあがっています。

僕は、麻生太郎氏の話は面白かったと思う。

「噛み合わなさ」ももちろん感じていた。麻生氏が登壇するまでビジネスアーキテクツの森田雄氏をモデレータとして、カフェグローブの矢野貴久子氏、多摩美術大学の宮崎光弘教授、日経BP社の勝尾岳彦氏、IMJの取締役荒井尚英氏、イメージソース代表取締役の伊藤幸治氏がディスカッション?にはならないまでもあれこれ話していたが、その内容と麻生氏の話のギャップが面白く、またアックゼロヨンの当初の「アクセシビリティ・アワード」であったことと、このアワード (ひいては日本のウェブ - 制作者) が進もうとしている方向と、麻生氏の話の内容のギャップにこそ当日最も考えさせられたのだ。

例えば携帯サイトの話。

デザインの自由度もないし、面白いことができない。だから今まではやっていないけど、iPhoneとか、フルブラウザとか、そろそろ面白いことができそうだよね。

これが麻生氏が到着する直前の話。

今回の件とは直接は関係ないのだが、一方で僕が最近感じていたことがこれ。

麻生氏は第一回のアワードから経緯を知っているのだから (且つ、忙しいんだし今年は「コミュニケーション」ですってのを理解する程の情報も時間もないんだと思う) 、きわめて「アクセシビリティ」のことを頭において話していたのだろう。もちろん「巣鴨」云々はどっかで話していた話の使い回しかもしれないけど。

だからこそ、当日は話がずれていたのだ。

  • 年寄り見てないだろう?お前ら。
  • お金持ってるぜ?
  • 携帯でウェブ?目が疲れるから見ないよ。

さて、そこでiPhoneですか?フルブラウザですか?そういった話はもちろん展開されなかったのですが (麻生氏は後で来てひとりしゃべって帰ってしまったので) 、僕が感じた違和感はまさにそこにあって、携帯電話が音声読み上げ出来る状況になり「携帯サイト」という読み上げ環境で使いやすいものを利用する手段を彼ら(視覚障害者も高齢者も)が手に入れて、そこで再びWebでかつて起こったことを繰り返そうというのだろうか?フルブラウザでAjaxを走らせるの?iPhone向けのアプリは彼らに配慮されているのか?ポインティングデバイスはやっぱり難しいじゃない!そこの議論なくして次世代のウェブデザインを語っていいのだろうか?「モザイク」を回顧して昔話を話してる場合でもないでしょうに。

だから、僕は麻生太郎氏がアックゼロヨンに対して経緯を知らないまま「お前らちゃんと考えてるのか?」とだけ言って帰ったという印象を持ったのだ。そして、あの場の空気は事実「ずれていた」。

インタラクティブ・アドアワードではないのであって、アックゼロヨンらしさとか、日本に一つくらいアクセシビリティに対するアプローチとか技術を競うアワードとかがあっても良いと思う。もちろん現状で掲げていること、考えていることがわからんでもないのですけども。

だから「くだけすぎ」「仕切りがどう」ってのはあまり気にならなかった。はっきりいってそんなこと求めちゃいないし、あの場で何かを得るかどうかは受け手次第。僕はすごく得るものがあったと思う。それは主催者の意図とは関係のないところではあっても。

そして、日本のウェブ(協会?)が僕が感じた違和感とは逆の方に走って行っても僕は一向に構わないのだ。そうであれば尚のこと、数年後にそこに立っているのは彼らではなくて自分たちだからである。

もちろん、そうならないとは思うしそう願っているけれど。現状ウチは会員でもないから、とりあえずそこから始めてみますか。


少し付け加えると、僕もそれなりに大人の事情で気を遣わないといけない立場になってきつつあるのですが、今回は敢えて書きました。とにかく当事者の方々の(例えばブログのエントリーとか)アウトプットがあまりにもなくて、そのあたりがウェブらしくないような気がしています。当日が閉鎖的とは思いませんでした。

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このページは、Junnama Nodaが2008年4月29日 23:07に書いたブログ記事です。

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