アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生のブログ


スパムサイトの増加はGoogleの自作自演か?


公開日 : 2007-07-18 04:10:01


このエントリーは「ネタ」ですが、ロジックとしては筋が通っている気がしないでもない...

AdSenseの広告の質が落ちてきたなぁ、と。マッチングの精度ではなくて「質」ね。

他の広告の場合精度が悪いというよりも絶対量が少ないだろうからマッチングが悪いのは割り引いて考える必要があるけれども。

どうも僕の中ではGoogleは「技術」はあるけど「サービス品質」はあまり良くないイメージになりつつある。

「情報商材」イコール「マルチ」ではないけれども最近は結構被っているイメージがあって、mixi とかだと「足あと」を奇麗なお姉さん (事実は違うのだろうけど) が踏んでいってプロフィールとか見ると見事に「私は"これ"で会社を辞めました(古!)」じゃなくて何て言うか「ネットワークビジネスで人生が変わりました!」とかのオンパレード。

「足あと」というより「犬のオシッコ」だな、こりゃ(*)。

* 何故SNSをやらないの? という会話である方曰く『「犬のオシッコ (「足あと」のこと)」みたいのが気持ち悪い』って...名言だな。

ちょっと話がそれた。本題に戻る。

↑このエントリーの内容でどんな広告が出てくるのでしょう?

「Adsense」「アフェリエイト」というキーワードで検索すると出てくる「不労所得」とか「副収入」を謳う広告の数々 (もちろん、まともなものもあるが)。

ともかく、従来のメディアでは審査に通らない広告を配信出来るメディアである。さらに、そういった広告主に収益を上げる手段すら提供してしまった。AdSenseで得る収入 (あるいは情報商材の売上げ) (←nofollow付きリンク) がAdWordsで出て行くお金を上回れば利益が上がるのだから。広告もGoogle、収入もGoogleである。

さらに...AdSenseで稼ぐために自動生成される記事のネタはGoogleアラートで集めるのだそうだ。スパムコンテンツのネタまでGoogleか!

そもそも検索エンジンにおける通説? のうち、

  • 独自のコンテンツを持ちましょう→ 独自のコンテンツなしに大きくなったのがGoogle
  • リンクを買うのはやめましょう → クリック課金という形でリンクを売っているのがGoogle

なのだ。

さらに穿った見方をすれば「スパムサイトが増えることで検索結果の質が落ちる」ことをGoogleが狙ってやっているようにも見える。スパム排除の技術や技術開発コストを持たない検索エンジンは使い物にならなくなるだろうから、そこでGoogleである。

GMailで味をしめたのだろうか(GMailのスパムフィルタは良く出来ているらしいし)。スパムが多い程ユーザーを囲い込めるのがGoogleなのだ。

つまり、Googleにとっては「スパム」こそが他社を排除し、競争力をさらに高める。 ご丁寧にスパマーに収益まで上げさせてそれをやってしまうところが、まぁ何だ。

ということで、スパムサイトの増加はGoogleの自作自演なのだろうか?


本当に言いたいのは、

もうちょっとまともに広告審査したらどうかということだが。

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野田 純生 (のだ すみお)

大阪府出身。ウェブアクセシビリティエバンジェリスト。 アルファサード株式会社の代表取締役社長であり、現役のプログラマ。経営理念は「テクノロジーによって顧客とパートナーに寄り添い、ウェブを良くする」。 プロフィール詳細へ