「チープ起業革命」の本質は「無責任」。

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「責任」は金になる。

例:

  • 難易度が高くて、他社がリスクをいやがって引いてしまうようなプロジェクトを高い値段で引き受ける。難易度が高いから、できるかどうかやってみなければわからない。他社は引いてしまっているから、価格は下がらない。むしろ高い値段で...
  • 値段が上がるか下がるかわからない、つまりギャンブルとか、デイトレとか...リスクが高いかわりに当たった時のリターンは大きい

とまぁこういうモデルは少なからずあって、『「責任」「リスク」は金になる』ってのは真実だった。これまでは。

リスクを追わないものは高いリターンを得られない、ってのが普通だった筈だ。

Webサービスで収入を得る場合、例えば「年間10,000円、顧客を10,000名集める」というモデルの場合、年間1億の売上である。ただし、この場合はこの場合でリスクを伴う。

  • サービスが軌道に乗らなかった...でもサービスをやめたら返金しないといけない。軌道に乗っていないので、サービスを維持すればする程赤字が膨らむ。

これは大きなリスクである。直接課金すると、こういうリスクを抱え込む。起業して、儲からなくて、引き際を過って借金まみれになる...ってことの「根っ子」はこういうことだ。軌道にのらなかった...っていう認識をしているだけまだましで、普通は「芽」が出かかっているから...ということでずるずる引っぱってどうにもならない状況になる。

ところで、Web2.0から派生したビジネスモデルの一つ、「Google AdSense(アフェリエイトもそうだが)で収益を得るモデル」はこれを覆してしまった。Googleによるパラダイムシフトの本質は、実はここにあるのではなかろうか?

  • APIの利用によって低コスト(=低リスク)でサービスを立ち上げられる
  • 一部の専門家、ベストセラー作家でなくてもblog等で金を稼げる

まぁ、ここまでは良い。

  • AdSenseによって、相手の顔を見ずとも(泥臭い営業活動無しで)収益を得られる
  • それがベータ版であっても収益を得られる
  • いつでもやめられる

1.については、営業なんてできない「ひきこもり」にビジネスチャンスを与えてしまった。
問題は最後の2つ。サービスのクオリティがベータ版レベルでも(ベータ版で金をとる、なんてのは「こちら側」の世界ではあり得なかった筈だ)、収益の見込が立っていなくても商いを始められるということこそがAdSenseによるビジネスのパラダイムシフトの本質ではないか。

とりわけ最後の1つが重要である。「始めたら、責任が伴うから、そう簡単にはやめられない」のが従来のビジネスの前提であったわけだ。今は、「やってみて、駄目だったらやめればいいじゃん」である。

今までは、こわくて参入出来なかった層の参入、つまり起業の敷居を下げてしまった。

参入障壁が下がっただけではない。実は撤退障壁も下がってしまったのだ。

ウェブ進化論」には書いていない「本当の大変化」は、実はこれがきっかけで始まるのではないだろうか(もう始まっているのだろうが)。

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このページは、Junnama Nodaが2006年5月 7日 23:01に書いたブログ記事です。

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