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スティーブ・ジョブズ-偶像復活

原題はiCon(偶像, Macintoshに代表されるGUIにおける「アイコン」をかけて)。

ジョブズがApple を追われたこと、Apple の迷走については有名な話だが、この本は Apple の創立、追放のその後の話から、Next、ピクサー、Apple への復帰、音楽業界への進出までを描く。

「非公式」ノンフィクションであるし、何よりも両者言い分が違うなんてことはよくあることだから、その人物像については眉につばをつけて読んでいけば、読み物としては面白く読めた。

むしろ、ピクサーとディズニー、Next と Apple がジョブズを通じて繋がっているというそのあたりの事情が興味深かった。ピクサーというある意味で今もっとも勢いのある会社がこれまで長い年月をかけて花開いたその原資が、Apple の設立、拡大、株価の上昇によるジョブズの資産であったことが、何か因縁めいているわけではないが、糸が繋がっているということが面白い。

もちろん、ジョブズが意図的にそうしていったわけではないことは中を読めばわかるわけだが、ピクサーをCGソフトとハードとして捉えていたジョブズだが、結果として「コンテンツ」として成功したピクサー。そして、ハード、ソフトでなく「コンテンツ」の可能性に目覚めたジョブズは、音楽というコンテンツにアプローチしていく。

人間的な未熟さ、わがままさがクローズアップされるジョブズだが、たんなる気まぐれではなく挫折体験と粘りをきちんと糧にしていたことがわかる。

ライトな読み物として、Mac とピクサーの映画が好きな人にはお勧めかな。

カテゴリー: 書評など

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2006年02月13日 12:20に投稿されたエントリーのページです。

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