2011年12月アーカイブ

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※技術評論社様より献本いただきました。ありがとうございます。

僕が"えふしん"さん(藤川真一さん)とはじめてお会いしたのは(多分)2007年7月のことでTwitterをはじめたのは2007年7月28日のことです。何故はっきり覚えているかというと東京で行われた【第14回】 WebSig会議「Movable Type 4のポテンシャルを探る」にスピーカーとして読んでいただいた時に何だか主催のWebSigのメンバーもスピーカーの面々も"Twitterってものがあって、みんなここで繋がってるよ"みたいに教えてもらって行きの新幹線の道中でつぶやきはじめたからです。今日現在で12,927Tweetということは1日8Tweetしてるんですね平均して。1,017フォロー1,028フォロワーってのが今の僕のTwitterでの状況? です。

プラットフォーム上でサービスを展開し、収益を得るということ

この本を読み出してほどなく興味深いブログ記事を目にしました。

ブログでメシが食えるか、という非常に興味深いポストをされたのは新野淳一さん(僕は多分お会いしたことはありません)。

ブログメディアの可能性

Publickeyはブログという小さなメディアの可能性を広げていくことも目指しています。いまや、誰でもネットの上でブログというメディアを立ち上げることが可能になりました。その小さなメディアでどれだけのことができるのか、影響力はどうなのか、大手のメディアと差別化できるのか、ビジネスとして成立するのか。そうしたことをPublickeyを通じて確かめつつ発展させていきたいと考えています。

えふしんさんはモバツイッターというWebサービスをひとりで運営されて現在は会社を立ち上げられています。新野さんはブログメディアを個人運営されてこの一年はとりあえず食えたとおっしゃっています。両者のやっていることは違うのですが収益については両方とも「広告」です。Google AdSenseという共通項はありますが、Publickeyのほうは直接クライアントから広告を得るというモデルが中心、えふしんさんのほうもAmazon EC2への移行時にドネーションを募っていてこれが少なからず集まったと書いておられます。Googleが提供するAdSenseというプラットフォームは確かに導入も楽だし一定の収入を得るための敷居は低いですが、それだけで食えるというレベルに行こうと思ったら少々のレベルでは無理です(僕も広告貼ってますから、どのくらいのPV集めたらどのくらい収益があるかとかはわかってるつもり)。

モバツイッターの場合はユーザー数100万人ということですから、少人数の会社のメンバーが食えるようになったという点で希有な存在だと思います。Publickeyもまぁ、希有な存在ですね。アルファブロガー・アワード2010を受賞されてるのですから。ただ、両者とも少人数、もしくは個人が食えるレベルのビジネスモデルです。Google、Twitter、Facebookといったプラットフォームの上では成功したとしてもこのくらいです(このくらい、ってのは決して悪い意味ではなく、規模感の話しとしてこれだけ当たったサービスでも少人数のベンチャーが食えるくらいの収益しか出せないんですね。Publickeyは直接広告出稿を募っていますがAdSenseの売り上げは71万9571円だそうです)。

では、TwitterやFacebookで僕が繋がっている数多くのWeb業界の人たちはどうやって食ってるかといえば、圧倒的に受託開発です。企業から委託されてWebサイトやサービスを開発しています。受託やってる人(僕も含めて)ってのは納期直前の半分徹夜の状況や何らかのミスや瑕疵などをおこしてクライアントに土下座(!)しにいったりすると"Webサービスで食えたらいいなぁ""自社メディアで食えたらいいなぁ"みたいに思ったりしたことの一度や二度はあると思います。それでもこの程度。ただ、この程度とはいっても(モバツイの場合)100万ユーザー抱えて会社立ち上げてるわけです。これ、すごいことですよ。

プラットフォームビジネスのリスクとこれから3年後に向けて

ここはらはPublickeyの話しは外れてモバツイッター限定の話しになります。僕もある意味でプラットフォームビジネスを展開しているわけです。Google、Twitter、Facebookではなく、Movable Typeというニッチ? なプラットフォームではありますが。プラットフォーム上のビジネスは常にプラットフォームの動向に影響を受けます。そういった意味で自分たちのコントロールだけで未来を描くことができない。そしてプラットフォームはGoogle、Twitter、Facebookだけではなくてモバイルの世界ではDoCoMo、AU、Softbankもプラットフォームです。今急激に進んでいるスマートフォン・シフトはここらへんの従来型モバイル・ビジネスモデルを変えて行くでしょう。えふしんさんもそういったことを書かれています。

現状、携帯電話のみにサービスを提供する企業はPCユーザー層にはあまり興味を示しません。携帯電話しか使わない若い年齢層がメインターゲットなので、年齢層が高めのPCユーザーの好みとは相いれないサービスが多いからです。(中略)
今後、これらは急速に変化していくものと考えられます。最大の理由は、携帯電話のネットワークがスマートフォント同じネットワークに変化していくことを求められるからです。

えふしんさんは相当に危機感を募らせていると思うのです。てか、経営者ってのはそういうもんです。なので、手を打つのですね。

3年後なんて、わからない

結局「わかんない」なんて、結論のあるかないかよく分からんエントリーになりましたが、僕もえふしんさんがモバツイッターをリリースされたほぼ同時期に、ソフトウェアパーッケージビジネスという新しいチャレンジをしました。当たらなかったプロダクトもありますけど、それなりに当たったプロダクトがあって、会社や僕を取り巻く状況、収益モデルは変わってきました。Twitterをはじめた4年前あたりでは考えられなかった変化です。僕自身は最近、Facebookの滞在時間が増えてきました。心持ちTwitterに滞在している時間が減った気がします。結局のところ、3年後なんてわかんない。でも、この本は"とにかくやってみた"記録があります。3年後の自分を作るのは今の取り組みです。えふしんさんは次の1年、2年、3年に向けて次のアイデアや企画を熟考して既に行動にうつしている筈です。でも、ここについてはこの本には書いてありません。どこを向いているか、布石? については読み取れますけどもね。

なので、そのあたりの話しは今度えふしんさんと飲みに行って聞き出すことにしますw

昨日の続き。

ソーシャルシフト

※写真と本文は直接関係しません。現在読んでいるのでこの本のことについてはまた別エントリで書くかもしれません。

検索可能なオープンなコンテンツ

昨日のエントリでは、

ブログなど「タイトルのあるメディア」はTwitter、Facebookのような「タイトルの無いソーシャルメディア全盛時代」にも役割があります。

というようなことを書きました。

「タイトルのあるメディア」に加えて書けば、ブログは「検索されるコンテンツ」であるとも言えます。ウチの父親にとって、ブラウザを立ち上げた時に初期表示されるコンテンツはYahoo! Japanでしょう。たぶんこれは一生変わらない。新しいマシンを買ってあげたとしても、Yahoo! Japanが初期表示されるようにしてくれ、と言うんだと思います。

TwitterであれFacebookであれ、検索精度、検索機能がGoogle並みに進んでいて、タイトルのあるブログのようなコンテンツを投稿できるような機能があれば(もうひとつはデザインやマークアップの自由度ですがここではそれには触れません)それらを飲み込むこともできるとは思います。現状そうなっていないだけの話しですが(Facebookに「ノート」はありますが)。検索には「ドメイン」の価値も関係しているわけですし。

「タイトル」というキャッチコピーのチカラ

タイトルのあるコンテンツはシェアしやすい。「タイトル」というキャッチコピーの価値はまさにこれです。Twitterで僕がフォローしている コピーライッター @copy_writter さんのTweetが良くリツイートされていることからも分かる通り、良質なブログ記事タイトルはシェアのきっかけになります。統計とってないけど、FacebookでシェアされるコンテンツにはFacebookでの近況なんかではなく、外部のブログなんかのコンテンツがまだまだ多いんじゃないかと思うのです。これは、TwitterやFacebookでシェアされ伝播して行くコンテンツについてもその一次ソースは外部のブログ等のコンテンツであることを示します。その伝播する、TwitterやFacebookの最初のシェアが検索経由かクロスポストかはわからないですが、そういうまとまった考えをポストするのには現状のFacebookやTwitterは向いていない。昨日のポストで「タイトルはコピーライティング」と述べましたが、まとまった、それなりに価値のあるコンテンツにキャッチコピー(タイトル)をつけたものがブログ記事です。コピーの力をあなどってはいけない。

タイトルのあるメディア=構造化テキスト

また、ブログ記事についてはタイトルがあるだけではなく、見出しがありリンクがある。TwitterのひとつのつぶやきやFacebookのポストに対してこちらは「構造化テキスト」です。「構造化テキスト」は単なるテキストではありません。そしてこいつもまた検索精度や順位に影響を及ぼします。

ソーシャルでファンを増やしシンパシーを抱かせるきっかけとしてのブログ記事

現時点でのブログというメディアの価値はそういったところにあるのではないかと思いますが、人々のWebへの接点の軸足がTwitter、Facebookに移っていったとしても、そのTwitter、Facebook上でより多くの人とつながったり、ファンを増やしたりシンパシーを抱いてもらうためには結果として「価値のあるコンテンツ(現状のそれは、デザインもマークアップも含めたキャッチコピー付きの構造化テキスト)」が寄与しているのです。もちろん、デザインのファンになることもあるでしょう。現状ではブログや自社ドメインのサイトのデザイン表現の自由度にTwitterやFacebookは叶いません。

僕自身最近少し幅を広げてブログ記事を書くようになっているのですが、TwitterでのフォロアーやFacebookでのつながりやシェアされることがブログを書いていなかった頃より増えている気がします。Twitterが流行した時に「ブログは死んだわけではなく、Twitter等との共存や補完」という表現を使っていた人もいたと思いますが、Facebook、Twitterと共存、補完でもなくむしろFacebook、Twitterでのファンづくりやつながるためのブログの活用と考え方を切り替えてもいいと思います。

※コメント、トラックバックは死んだのかなぁ...とは思わなくもないけれど。

何となく腑に落ちたのです。Zenback プロダクトマネージャーの壽さんの話しを聞いていて。

Blog記事においては、タイトルがとても大切。

という話をされていたのです。僕もそれには同意します。ブログ記事書く時にタイトルが先にあって書くことよりもテキスト書き終えてからタイトル考えることのほうが多い。あるいは書き終えてからタイトル変える、見直す。で、その時に思ったのです。

TwitterとFacebookでの発言にはタイトルがない。

既に語られていることかもしれませんが、140文字であるとか実名制とかいうよりも、こちのほうが本質なんじゃないかなと思ったのです。タイトルがないことが発言の敷居を下げている。もちろんmixiなんかも(かつては日記、そしてコミュニティのスレッドが根強いのではありますが、コミュニティにしてもスレッドはまずタイトルありきです)今はTwitter的に発言流せるようになっていますが、基本日記にはタイトルがあります。ブログもしかり。

この、タイトルってのが重い。コピーライティングです。まとまった文章に適切なタイトルを付けて記事や日記として公開する。タイトル次第で反応が大きく変わってくる。

「AISAS」から「RSAE」へ

ソーシャルメディアのマーケティングモデル

「タイトルがない」がデフォルトのTwitterやFacebookによって何が変わったか。「AISAS」から「RSAE」へ(※「RSAE」ってのを真面目に提唱しようとしているわけではありません。そういうのは偉い人がやってくれたらいいし)。つまり、「AISAS」ってのは、『注目して、興味を持ったら検索して、購入したら、シェアする』みたいな話しです。2005年くらいの話しですかね。いわゆる「ブログ」全盛時代のモデルです。

Twitter/Facebookのような「タイトルのないソーシャル」時代では、「購買」の前に「シェア」しちゃう。買う前に「欲しい」の段階でシェアしちゃうわけです。

あー俺これ欲しい。いいね!

製品を購入した人が製品のレビューをじっくりブログに書くのではなく、「欲しい」と思った瞬間にシェアしてしまう。これが一番の変化じゃないのかなと思う。で、さらにマスメディアとネットメディアが逆転してしまう。「Twitterで話題の商品」とかいって、それがテレビで紹介されたりしてさらに伝播、シェア(共有)されていくのです。

ブログ/mixi/Tumblrは基本、「タイトル」を必要とするメディアです(でした)。タイトルの無いソーシャルメディアはどんどん人をせっかちにしていきます。購入前に「シェア」です。ソーシャルメディアのマーケティングモデルが変化している原因は「タイトルの無いメディア」、変化のポイントは、購買よりも先に「シェア」なんだ。でも「タイトルの必要なメディア」が無価値になったわけではなく、これらは「タイトルの無いソーシャルメディア全盛時代」にも役割があります。これについては、次回書きたいと思います。

※追記 : 書きました。

DynamicMTMLは一言でいえば「静的なHTMLファイルの中のMTタグをダイナミックに処理する」ということになるでしょう(HTMLじゃなくてもXMLでもJavaScriptでも何でもいいわけですが)。確かにそのことによってスマートフォンに対する分岐なんかがMTタグで書けるようになったわけです。

ただ、それはDynamicMTMLの一面にすぎません。ただ、一度に紹介しきれないので何度かに分けてご紹介しようと思います。

MTPluginクラスとconfig.php

そうなんです。元々MTのダイナミックパブリッシングはSmartyの拡張なので、Smartyの作法に従って function.mthellomtworld.php みたいなファイルをタグの数だけ用意する必要があります。MTのphp/libディレクトリの下を覗いてみてください。いくつファイルありますか? 正直やってらんねーな、というほどのファイル数です(よくメンテしてるな、てか、よく書いたなこれ)。

DynamicMTMLにはMTPluginというクラスがあって、そいつを継承したクラスを作ることでこんな書き方ができるようになります。ファイルの位置は plugins/HelloWorld/php/config.php です。配列の形で指定するから、ひとつのファイルにまとめてタグを実装できます。案件で使う処理をまとめて書けるからメンテンスもしやすいですよね。

<?php
class HelloWorld extends MTPlugin {
    var $app;
    var $registry = array(
        'name' => 'HelloWorld',
        'tags' => array(
            'function'
                => array( 'helloworld'
                    => 'hdlr_helloworld' ),
        ),
    );
    function hdlr_helloworld($args, &$ctx) {
        return 'Hello MT World.';
    }
}
?>

MT使いの方ならこのコード、ピンとくると思うんですが、そう、Perlでの書き方と殆ど同じですよね。Perlのinit_registryと同じ指定方法です。

この例はテンプレートタグの書き方ですが「Perlと同じ書き方」ができるようにDynamicMTMLにはMT::Objectと'ほぼ'互換のORマッパやMTのタスク(run-periodic-tasksとほぼ同等のことがPHPでかけたり)や、静的ファイルの再構築をPHPで行う方法なんかも含まれています。

次回以降改めてご紹介しますが、僕にしては珍しく? ドキュメントも丁寧に書いているので、宜しければ参考にしてください。

読了。正確には年末の全社会議での下期戦略の策定の際に読み返すので「読了」ではないけども。

感想としては、前半と後半が反対だったらもっと良かったのに、という不満は多少あるが、特に後半は参考になりましたよ。面白かった。リアルなストーリーはやはり面白い。

ストーリーとしての成長戦略

京都三条糸屋の娘(起)
姉は十六妹十四(承)
諸国大名は弓矢で殺す(転)
糸屋の娘は目で殺す(結)

戦略において「転」のことを本書では「キラーパス」(サッカーで得点に直接つながる相手の予測出来ない、ここ一番のパスのような)と呼んでいて、ここが、いわゆる「ツボ」と解いてます。

次に続く「転」はストーリーの核となる部分にあたります。「ヤマ」ともいわれ、ストーリーの中で最も盛り上がりを見せる部分です。糸屋の姉妹の話しをしているのかと思ったらいきなり諸国大名が登場して、弓矢で殺すという物騒な話が出てきます。このように、ストーリーの中で最も大きな転機を発揮し、読者が知らなかった事柄や想起を超える展開をすることによって関心や興味を引く部分となるのが「転」です。

各社にとってのキラーパスは、スターバックスでは「直営であり、チェーン展開ではない」こと、サウスウェスト航空では「ハブ空港を使わない」こと、アマゾンでは「倉庫と物流」。

考え抜かれた戦略はむしろ「何をしないか」「誰に好かれない(嫌われる)か」といったところに注目しています。スターバックスでは「第三の場所(家庭でも職場でもないもうひとつの場所)」がコンセプト(起承転結の「起」)であり、そのためには紙コップ(カチャカチャと音を立てない)であり、禁煙であり、店員が「ポテトはいかがですか?」とは真逆の対応をとるための(つまり、騒がしくないのも「第三の場所」に必要なことで、短期的な利益追求と相反すること)→これを実現するためのキラーパスが「チェーンではなく、直営」というストーリーになるわけです。

他にも中古車買い取り専門の「ガリバー」の事例なんかが興味深い。「買い取り専門」直接販売はせずに同業対象のオークションに流すだけ(業界の常識では直接売って利ざやが稼げるのが一番オイシイのにあえてそれをしない→その代わりに展示スペースや倉庫や在庫が不要になる)とか。

フェラーリは需要を徹底的に読んで売れるだろうと思われる台数-1台を生産するという話とか(これはわりと有名な話だと思いますが)。

ウチの会社にとって12月は上期末でもあるので、期末の全社会議に向けてもう一度「戦略」の再定義をしようというきっかけになりました。俺たちの「キラーパス」はどこにあるのか。そこがポイントで、そこを熟考したいと改めて思うなど。

WebSigの件の話の続き。MTCafeに行っていたので参加出来なくて残念でしたけどスライドが公開されていますね。これ見るだけでも僕には充分熱いものが伝わってきます。

メンバーズさんくらいの規模の会社が「変わる」ってそう簡単じゃないですよね。徹底的に考え抜いたのでしょう。素晴らしい。

直接関係ないんですが、以下の話を読んだ時に感じたものと(違和感)通じるのですが(TBSの話じゃなくてSI業界の話です)、僕は常々「会社を大きくせずに、会社を強くする」と言っています。この業界で強くあり続けるためには変化は避けられないですよ。変化する時に個体が大きかったら変わりにくくなるんじゃないの? てのが違和感なんですよね。どうして大きくなろうとするんだろう(教えて偉い人)。

最近気になっている「脆弱な戦略」の例をもう一つ

僕が関係している受託ソフトウェア業界(SI業界)では、ここのところ、大型合併が多い。売上3,000億クラブ、5,000億クラブ、などという自動車業界の様な話も聞く。

合併時のコメントを見ると
「受託ソフトウェア業界は競争がシビアになってきたので、体力がある大企業しか生き残れない。生き残るために合併する」
というようなものが多い。

でも、「大きいことは生き残りに有利である」というのは、あまりにも脆弱なロジックだと思う。

別に小さくなるって、人員削減して(敢えてリストラとは書かない)小さくなるとか事業所廃止してとかを指しているのではないです。変化する時は組織がコンパクトな方がやりやすい。むしろ合併より会社を分割して、事業単位を小さくしてそのユニット単位で違う方向へガラッと変化していく、新しく進みたい方向へ舵を切って行く、みたいなのがいいんじゃないかな、と思うのです。まぁ、僕は零細Web事業者で当事者ではないので本当のところはわかりませんが。

組織の最小単位は1名です。「Web屋やめてラーメン屋始めました」ってのは極端な例ですが、これは、できる。できますよね。「夫婦2名でやっているデザインプロダクション廃業して喫茶店始めました」これも、できますよね。

確かに資本力、資金力なんかの体力があれば会社は簡単にはつぶれません。赤字だろうと資金があるうちは会社は潰れない(逆に黒字でも資金がショートすれば潰れます)。でも、会社が存続するってのはただひとつ「持続して利益を出し続ける」これしかありません。

従来型の仕事のスタイルで1年2年で立ち行かなくなるってことはさすがにないと思いますが、今Web/ITは変化を続ける小さな会社の時代」なんじゃないかなって思います。

ウチの会社も今期、来年、変化しようと全力で取り組んでいます。アルファサードの戦略が「思わず人に話したくなるような面白いストーリー」なのかどうか、常に自問しながら走り続けて行きたいと思います。何だか年末のご挨拶みたいになっちゃいましたが、今年もまだまだ働きますよ!

スライドで紹介されていた書籍は、今読んでいるところです。また感想等書くかもしれません。

追記: http://twitter.com/#!/junnama/status/144381631573135361

スマホ、ソーシャルがトレンドならば"不景気"も"円高"もトレンドだと考えれば良い。景気高揚に寄与する、クライアントのコストダウンやクライアントの業績向上に寄与できるサービス・商材を提供できるようにシフトすれば良いだけ。 よって"不景気"は言い訳にならない。

先週の金曜日Six Apart Day 2012に参加してパートナーセッションをしてきました。翌日はMTユーザーの集まりであるMT Cafe Tokyoに参加してコードを書いて発表(コード書いてたのは僕くらいでしたが...)、そのまま第28回WebSig会議「2012年に向けたWeb受託企業の戦略」の2次会に参加してLightning Talkしてきました。SA dayとWebSigでは基本的に同じ話をしました。SA dayのほうが時間が長かったのでこちらではデモがありましたが。

スライドは以下です。

本当はWebSigの本編に最初は行くつもりだったのですが、Lightning Talkで話すこと、つまりは2012年の当社を考えている思考の中で「コミュニティのHubになる」がスライドのタイトルになっちゃったもので、そんな自分がMT Cafeのほうへいかなくてどうすんねん、みたいな。

当社は6月が決算期なので、期首には以下のような方針を立てて取り組み途中なわけですが、上期を総括しつつ後半戦の戦い方を考えている時に「あ、俺たちってHubやんな、コミュニティの。コミュニティに仕事持ってきたり支援したり依頼したり助けたり。」

要するに、ウチは受託中心からパートナー支援中心にシフトチェンジしつつある段階ということです。自分たちが受注して売上げ/利益をあげること中心からコミュニティやパートナーが潤うことで結果として当社もHappyになれるような、そういう姿に変化していく、ということなんですね。今年はMTに軸足をおきつつもCakePHPの勉強会に参加したりMTプラグインWordPressってのを書いたりしました。

来年はもう一歩進めて、コミュニティとコミュニティをつなぐHubみたいな存在になれないか、それって面白そうじゃない? ということを企んでいます。

俺たち、Hubです。触媒です。面白そうだと思ったら、声かけてください。

P.S. Twitterとかにも書いたけど、何かイベント後のレビュー記事とかみんな書かなくなってない? ブログを書かなくなってる気がする。それが良いかどうかはわかんないけども(僕は、書いていこうと思っていますが)。

プレスリリース・ドリブンは強者の戦略

一見、なるほど、と思ってしまうのだがそこに落とし穴があるのだよなたぶん。1年前「プレスリリース・ドリブン」という言葉よく使っていたのですが、そうやって考えて作った製品やソリューションが必ずしもヒットするわけではないのです。この取材に対するコメントではそういうこと言ってた(まだあれから1年てのが信じ難い)。

業種業態や何で食ってるかによって変わるだろうけども、アマゾンですよ? アマゾン。プレスリリースの先頭には「アマゾン、FooをBarしたBuzの提供を開始」って、アマゾンがつくのですよあの「アマゾン」が。そのインパクトや裏側に含まれるハロー効果を侮ることなかれ。

アマゾンだって最初からプレスリリース・ドリブンじゃなかった筈だ。ネームバリューもない1ベンチャーがそんな考え方でうまくいくかい? だいたいプレスリリースでウケるネタってのは今が旬なわけです。今が旬な時点で遅いんですよ。少なくともそこから作るわけなんですから、その時点で遅れてる。今、Facebookビジネスに参入ですか? それ、大手が力任せに量で勝負するビジネスならありかもしれませんが、弱者だったら少なくとも2-3年前にスタートしてないと成功できないと思う。

DynamicMTMLはどのように生まれたのか

先日譲渡のアナウンスをしたDynamicMTMLが生まれた経緯なのですが、あれ、「こういうものを作ろう」「こういうもの作って、こうできるようしたら面白くない?」とも考えていなれば、プレスリリースも考えてない。ただ、コードを書いている時にひらめいたのです。最初にアナウンスしたのが2010年3月なのでちょうど2010年の冬のできごとだったと思います。

あの時のことはまだ鮮明に覚えてるけど、MT5が出た時にとにかくダイナミックパブリッシング周りが変わっていてPHPのコードを大きく見直さなければならなくなったこともありPowerCMS(ver.2)の開発が遅れていたわけです。そんな中で「会員サイト」部分のコードを書き直している時に「ログイン状態と権限を見て権限があればデータを返す、という一連の処理を書いている時に「ここでなんらかの記法に従ってデータを加工したり分岐が出来るようにしたら面白いんじゃね?」→「記法考えてみよう」→「記法あるじゃん(MTML)」という流れで思考が進んでいって、それで何ができるかってのは後付けです。最初からフレームワークやテンプレートエンジンを作ろうとか考えてたわけじゃないし、ましてや携帯対応、スマホ、マルチデバイスなんて考えていたわけじゃない。「静的なファイルの中のMTMLを処理する」なんて、たいした技量がなくても出来るし事実どっかの連中が真似してるわけですが(←真似ている時点で遅いんですよすでに)DynamicMTMLはそこにとどまりません。そして結果としてMTのマルチデバイス対応のエンジンに採用されたわけだから、わかんないもんです。

http://twitter.com/#!/junnama/status/68323998626353152

顧客が欲しいと言ってるものをつくる、と、顧客が本当は欲しかったんだけどうまく説明できなかったものを先んじてつくる、には天地程の違いがあるってこと。目から鱗ってやつだよ。クリエイティブってさ。

Six Apart Dayの自分のセッションの後、金子さんから投げられた質問(次々と新しいものをリリースするけどどう考えてそうしているか)についてうまく答えられなかったというか、あの場でお話ししたことは本質ではないです(あそこでパーフェクトな回答が出来たらカッコいいんだろうけど)。

みんなにあてはまるわけではないかもしれないけれど、僕(や、当社)の場合、「目から鱗」はたいていプログラミング・ファーストで生まれている。僕らが日々起しているのは「小さなイノベーション」だけれども、それは意外とコーディングの現場から生まれたりするものかもしれません。

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